『仮面ライダーリバイス』 第46話「向き合う勇気…真に護るべきものは何?」:感想

2022年7月31日

■意味不明
・「は? 何これ?」と目を疑うような意味不明な展開がいくつもありました。
メインらしきサクラの変化はきっかけもパワーアップ後の展開も全てが理解できませんでした。
「ラブちゃんを守る必要はなかった」って、”弱さ”を切り離した存在なんだから守らないとマズいでしょう? そこも設定変わったんですか? 自分で弱さと言っておいて何を言っているのか意味がわかりませんでした。

・もっと意味がわからないのはこの展開の必要性がわからない点です。
普通に考えると「”弱さ”だったけどラブコフはもう弱くない。人も悪魔も変われる。弱くても強くなれる」→「強くなるために弱さを切り離したけどそんな必要はなかった。変わろうとしない自分こそが本当の弱さだった」と続けるほうがパワーアップには適した展開になったと思います。
意味がわからない理屈で納得するのではいくら負けても「私は無敵!」と言い張っていたキチガイと違いが伝わりません。しかも名前が酷いと思います。無敵を意味するインビンシブルって… そこはむしろ「私は無敵なんかじゃない。でも戦う! みんなを守るために!」と無敵を捨てるべき場面だと思います。

・バトル面ではもっと謎でした。
一番大事な局面で不在で、ほとんど終わってからトドメだけ参加していました。1ミリも意味がわかりません。「こんな展開を今やって、ジャンヌを持ち上げるためにギファードレックスまで踏みにじる気なのか?」と不思議に思っていましたがもっと理解し難い展開になりました。

・玉置はいろんな意味で出る意味が感じられませんでした。
戦力的にも要らないし、変身できた理由も「ベルトをもらったから」でそれなら前から突っ込まれていた「量産型デモンズあげろよ」を克服できていません。おまけにサクラやヒロミなど他の参加者もいたため影も薄かったです。
私は見ていませんけど、劇場版で玉置のオーバーデモンズが出ていたそうなのでそこの整合性を取るため以上の理由はなさそうです。

・ヒロミはノイズにしかなってなくて玉置より酷かったです。
あんな弓矢でギフテリアンを倒せるならその程度の雑魚に苦戦していた大二の立場がありません。援護射撃のようで致命傷を与える場面になってしまいました。あれで80歳の人間が戦力になるなら玉置も使えって話なので玉置に対しても死体蹴りになっているのが更に酷いと思います。

・一輝の銭湯の記憶が消えてる場面はいろんな意味で酷すぎました。
「お前、今どこにいると思ってるんだよ?!」とツッコミたくなるアホな状況も、一輝から銭湯の記憶が消えることに何の感慨も湧かないことも、比較的重要であろうシーンがサクラ持ち上げ回の片手間で終わらされたこともどれ一つとっても酷いと思います。もう家族の記憶が消える以外に消える候補が見当たらないのですが、それも消えても特に困る気がしません。

・最後の演説は内容自体もどの口で言うんだろう?って感じでしたが、「ギフの末裔」でギフ公認で普通の人間じゃない五十嵐兄妹が人類を語っているところがヤバいと思いました。もうこの設定も消えたみたいですね。五十嵐兄妹が特別なのは悪魔と共存していることでギフの末裔とか関係ありません!

■ギフ
・こんな糞みたいな流れの中で死んじゃいました。見ていて「今死なれても困るけどまた死ぬ死ぬ詐欺でもどちらも最低で困るな」と思いました。

・ギフの攻略方法からまず理解できませんでした。
「ギフにダメージが入らない→あのときは殴ったらゲロ吐いたぞ」って話から
「そうか! ゲロを吐かせれば効くなら胃袋と本体に同時攻撃すれば倒せるかもしれない!」ってどういう話ですか????? 本気で意味がわかりませんでした。封印した回は同時攻撃なんてしてないのに攻撃が効いた理由を解明しないと解決できないと思います。
そこはエビリティライブの性質と合わせて「悪魔と人間が心を通わせて攻撃すれば効く」→「さっきまで敵に洗脳されてたバイスを信用できるのか?(ケンカしてるサクラとラブコフは論外)」なんて話にするほうがなんかペラペラと説得力なく話してた悪魔と人間の話にも説得力が少しは増えると思います。
本気で正気を疑うような支離滅裂な内容で呆れるとかより怖くなりました。

・結局、ギフのことは何もわからないまま終わってしまいました。人間に興味を持っていたのか、それとも食料として気に入ってる程度なのかそれすらわかりませんでした。
ラスボスにすらなれなかったので本当に存在意義がわかりません。「こんな大したことない相手に右往左往する人間は愚か」なんて話にもなってませんし、本当に何だったんでしょう。これならデッドマン相手に戦い続けたほうが悪魔と人間の関係にスポットが当たるだけマシだったんじゃないかと思います。

■ジョージ
・なんか突然ラスボスの仮面ライダーに変身するみたいで困惑しました。そういうキャラは無理やりな路線変更してまで止めたんじゃなかったんですか?

・「悪魔なんて要らない」って主張がまた意味がわかりませんでした。狩崎が憎むとすれば父親や人間のほうで悪魔は特に関係ないと思うのですが…? そもそも悪魔が何なのか相変わらずわかりませんし。ギフの遺伝子持ちの五十嵐家以外はスタンプを押さなければ悪魔はいないも同然なんじゃないんですか? 

・東映公式サイトの関係図には「父の過ちをどうしても認められない至高の科学者」と書かれていてますます混乱しました。
そんな話した覚えがないんですが…??? 恨んでる印象があるのは蒸発したことや悪魔を移植したことのほうで過ちがどうとか言ってた覚えがありませんし、ヒロミで人体実験したりしたジョージに責める資格があるとも思いません。悪魔拒絶以上に意味がわかりません。

■仮面ライダーインビンシブルジャンヌ
・マイナーチェンジなのにデザイン面では特に代わり映えがない印象です。
アクションは素手に戻ったからいつもより良かったです。背中の棘を持って攻撃するのはあまりかっこよくは見えませんでした。

・ラブコフが棘を操って戦うのは悪くないと思いました。
一心同体感があるし、肉体とは独立して動かせるので”やろうと思えば”アクションに幅が出せるでしょう。


次回はジョージがライダーになって襲ってくるみたいです。突拍子が無さすぎて「…それでどうなるの?」と本気で何が起きるのか想像がつきません。





コメント

2 件のコメント :

  1. 更新お疲れさまです。

    さくらが反省すべき点が「ラブちゃんをペット扱いしない」だけだったみたいに見えてスッキリしません。
    他者への理解の無さや無敵と言い張る慢心こそが弱さという話にならないまま5分程度の面談で和解しての強化はぬるくて、これまでのヘイト集めを緩和するチャンスを棒に振ったようです。ぎゃあぎゃあ喚く演技と相まってこれで人気出るとは到底思えないのですが、公式は女性ライダーとして良く扱ってるつもりで引きます。
    一輝と大二に素直に礼を伝えていたところが僅かに成長かなと思えますがそれくらい中盤で済ませておいてほしいです。

    ギフ様がしょっぱすぎて笑えてきます。
    初期は敵組織の最終目的がギフの復活で最大の脅威だったはずなのに、知能も個性もはっきりした目的のビジョンもない弱々しい怪人その1でしかなくて倒せても達成感がありません。
    ストーリー上の存在が薄くてもせめて威厳のある演出で強敵に見せる努力くらいしてほしいです。兄弟はくっ…どうやったら倒せるんだ…とか深刻そうに言いますが怪人たちの後ろで所在なさげにおろおろしてる姿はワンパンで逝きそうに見えました。アギレラがあんなに心酔していたり先祖と知って一家総出でショックを受けていたギフ様とは一体何だったのでしょう。

    「どこの風呂に入るんだ?」はアホさ極まる発言でしたね。確か大二だけ記憶喪失をまだ知らないんだったように記憶してますが、認識合ってますか?
    無反応だったのは後で知って一輝兄また自己犠牲しやがって…これから家族で思い出を作ろう!という感動的な流れをやる気だからなのかと思ったのですが、不自然すぎて普段から家族や恩師などにあまり興味無さげな大二だからどう解釈すべきか迷います。

    狩崎さん役の人は父子でライダーファンだそうで、出演が決まった際は親孝行できると喜んでいたようですが、こんな支離滅裂なキャラにされるとは不憫です。
    せめて雑に消費されないことを願いますが、これまでほとんど描写してこなかった狩崎さんに信念や敵対するしかない強い理由があるとは思えません。一輝との接点もベルト開発者であること以外に思い当たらないのですが、何かありましたっけ。
    お互いよく知らないし視聴者もどんなやつか分からない薄い2人が戦うラストバトルって地獄にしかならなそうです。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >他者への理解の無さや無敵と言い張る慢心こそが弱さという話にならないまま5分程度の面談で和解しての強化はぬるくて、これまでのヘイト集めを緩和するチャンスを棒に振ったようです。

      欠点の話がまるで無いままパワーアップしちゃいましたね。タイミングから考えてこれ以降は最終回までまともに台詞があるかも怪しいと思います。サクラの最後の個人回としても致命的にマズいと思います。

      >初期は敵組織の最終目的がギフの復活で最大の脅威だったはずなのに、知能も個性もはっきりした目的のビジョンもない弱々しい怪人その1でしかなくて倒せても達成感がありません。

      急に人格が出てきたと思ったら特に何もないまま死んじゃいましたね。
      これなら不気味な化け物のままのほうがまだマシだったと思います。
      ここまでの方向性から考えると3クール前に動き出したときに退場して、「ギフは悪魔なんかじゃなかった! 人間がそう望んだから悪魔のように振る舞っただけで本当に恐ろしいのは人間のほうだ!」なんて話に持っていって、長官やデッドマンズ、ジョージなどをラスボスに据えたほうが合ってたと思います。

      >確か大二だけ記憶喪失をまだ知らないんだったように記憶してますが、認識合ってますか?

      私が覚えている範囲だと、直接聞いたことは無いと思います。両親が知った頃にはヒステリーモードで家にいませんでしたから。
      ただ、常識的に考えれば両親やサクラから聞いているのが普通だと思います。話さない理由が見当たりません。しかしこれだと戦って当然という態度を取ってる大二が人でなしみたいに見えてしまうので問題があります。聞かされてないと今度は両親が人でなしになるので詰んでる気がします。

      >せめて雑に消費されないことを願いますが、これまでほとんど描写してこなかった狩崎さんに信念や敵対するしかない強い理由があるとは思えません。

      私はもう悪魔移植の一件で雑に消費された後で手遅れじゃないかなと思っています。
      こういう展開をやるなら狩崎父やヒロミとのゴタゴタなんてやらずに何事もないように協力的な態度で話を進めて「これで終わった? 何を言ってるんだい? まだ”悪魔”は居るじゃないか!(バイスに銃を撃つ)」くらいの展開でスタートしないと無理があると思います。

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