■普通に普通じゃない
・今回のゴーストは話の筋自体は至って普通でした。
マコトがフーディニを使おうとするも失敗し、少し変化したことでフーディニが認める。新しいフォームの力で前に負けた敵(ジャベル)を倒して強さをアピール。販促ものではお決まりのフォーマットです。話の流れは普通ですが各シーンは普通じゃありませんでした。

・まず、たこ焼き屋さんが出たのにカノンとマコトの掘り下げなかったことです。
ここは昔のマコトとカノンを描くことで二人の仲の良さを描いたり、絆の強さを描いたり、あるいはタケルとアカリ含めて4人を描いたりと様々な掘り下げが行えたはずです。というか、それをしないならたこ焼き屋さんを出した意味がないと思います。
それどころかタケルの印象が悪くなりました。カノンの快気祝いなのに席を離れて一人で物思いに耽るなんてマナー違反です。カノンのことがどうでもいいみたいに見えてしまいます。アイコンを眺めているマコトに話をつなげるためにしても下手くそです。

・真っ向勝負しながら一人でカノンをさらって行くジャベルも驚きました。
一対一の勝負かと思ったらアランがさらって行ってアランの悪役度を上げるとか、ジャベルが冒頭で見せたグンダリを使って隙を作ってさらうとか、どんなふうにカノンをさらうんだろうなと思っていたら全部ジャベル一人でやってしまいました。そんなあっさり出し抜かれるライダーたちが情けなく見えました。土砂に埋もれて動けなくなるライダーというのもかなりかっこ悪かったです。反撃にあたるフーディニフォームでカノンを助けるシーンでは、逆にジャベルが接待モードでカノンを助け終わるまで全く手を出さず、スペクターは名誉挽回することもできませんでした。
ライダーをかっこ良く見せようとする気がないんじゃないかと思う内容でした。撮影が年末年始でよほどスケジュールがきつかったのかと同情してしまうほど冴えない撮り方でした。

・マコトの見せ場も奇妙に感じました。
マコト「俺には俺のやり方がある」→結局「力を貸してくれ!」
この流れはどういうことだったのでしょうか? 命令するんじゃなく頼んだほうが良いなんて常識的なことです。それをそのままやってもそうしなかったマコトが馬鹿に見えるだけです。そこに意味を持たせるならマコトがなぜそこまで意固地になるのかを予め描いておかないといけません。
考えの軟化自体は良いことなのでそのままやっても別に悪くはありません。しかし今回はそれに反する台詞がありました。マコトは「タケルと肩を並べて戦うために」と言っていました。つまり対等な関係でなければいけません。自分の考えを捨ててタケルの言うとおりにしてしまったら、タケルより格下になってしまいます。全然喜べない展開です。
シンプルな流れのはずなのに相反するように見える内容がいくつもあって、フーディニの流れは全く理解できませんでした。めでたしめでたしという雰囲気でしたがどこが良かったのでしょう。

・ついででムサシと会話したことは全くの予想外でした。
3話前のラストから引っ張っていた要素が”ついで”で片付けられてしまいました。ゴーストの展開は本当に掴みどころがありません。
更にタケルにも驚かされました。ムサシと対面したのに反応が薄かったからです。ムサシはタケルの憧れだったはずです。その憧れの人、しかも死者に会えたのにまるで他の偉人に会ったような淡白さでした。まさかこの設定も無かったことにされたのでしょうか。もうタケルの何を信じていいのかわからなくなりました。

■ゴースト最大の衝撃
・ストーリーの展開にも揺さぶられましたが、今回ゴースト史上最大のインパクトを持つ台詞がありました。その台詞とは
「いろいろありがとう」
です。

・”いろいろ”って…!!!
カノンを助けてもらったことや今回フーディニを使おうとする自分を信じて見守ってくれたことなど具体的に感謝していることはあったはずです。それを”いろいろ”で済ませたことは衝撃的でした。いろいろあったことは事実ですが、そこをどう言い表すかが感情表現のしどころです。私がタケルの立場だったら「いろいろって雑過ぎ… とってつけたみたいな言い方だ。本当に感謝してるのかな?」と疑念を持ってしまいます。マコトの不器用さを表現するにしても言い方があったと思います。あまりにも酷すぎるので台本にはない現場のアドリブだったと思いたいです。


次回は3人目のライダー、ネクロムが登場するようです。
15話で3人目とは早いですね。スペクターの寿命はまだあるのでしょうか。ネクロムは敵幹部のアランが変身するっぽいでしたがライダーバトルになっていくのでしょうかね。ライダーバトルとすれば3人目の登場も早くはありません。

ネクロムの第一印象は「サイガっぽい」でした。顔つきが似ていて、白が基調でメカ要素有りだからそう感じたのでしょうね。ゴーストの作品内でいえば眼魔スペリオルに似た印象ですが動きに違いはあるのでしょうか。アクションに関しては良い意味で予想を裏切ってほしいものです。