仮面ライダードライブ 第33話「だれが泊進ノ介の命を奪ったのか」:感想

2015年6月7日

【ストーリー】

■盛り上がれなかった…
・進ノ介が死んだとこれっぽっちも思っていないせいか盛り上がれませんでした。そこに一喜一憂できたらドラマで盛り上がれたのでしょうか。全体としては、進ノ介の復活・タイプトライドロンの誕生・剛の真実・姉弟の絆・チェイスの孤軍奮闘・ロイミュード側のあれこれと、詰め込みすぎて1つ1つの要素が説明的で淡白になってしまった印象です。そのせいであまり山場という感じがしませんでした。

・「200kmに加速しなければいけない」という展開は、Wのトライアルを思い出しました。
トライアルの場合オフロードレースがメインに置かれていたのに対し、ドライブの場合一過程に過ぎなかったので印象は弱めでした。あんまり要らなかったような気もしました。やるんだったら雑魚も大量に出してライドブースターやライドクロッサーも交えての総力戦にしてほしかったです。

■001
・最後まで強そうに見えませんでした。
ミスターXが剛だったと言うことは、前回の息子は進ノ介をおびき出すためにわざと残したのではなく、本当に記憶を消し忘れただけだったですか。わざわざ検査してまで特異体質持ちを調べたのに進ノ介や剛のことは知らなかったり、ミスが目立ちます。特異体質持ち=ライダー適合者だとしたら尚更ですね。
今回と前回でさんざん「それは結果論に過ぎない!」とベルトさんが怒ってましたけど、001の超進化も結果論でしかなかったのでは…
そんな001にビビってしまったことで残ったハートたちの株が下がらないか心配です。

■剛
・敵のふりをしていた目的はわかりましたが、あまりすっきりしませんでした。
またも特異体質だったからという理由も一因なのですが、唐突に現れたタブレット蛮野博士が主な理由です。今までその存在が示唆されていたなかった存在なので、そんな便利なものがいたのかと不思議に思う気持ちのほうが強かったです。ブレンのタブレットは一般人から奪った印象が強いので、特別なものだとは思っていなかったことが特に大きいと思います。
タブレット蛮野博士は当初の予定になかった要素なのか、それとも当初からタブレットに意味を持たせる予定だったけど撮影スタッフが勝手に奪う演出を入れてしまったのか、背景が気になります。

■ハート
・進ノ介を殺されて超進化のきっかけを失ったことで001に怒っていたのが意外でした。
誰かがヘマをしたり、勝手に動いたりしても怒る様子がないのにそこには怒るんですね。
ひょっとしたら普段大きく構えてにこやかにしているのは、超進化以外に興味がないからなのかもしれませんね。根本的に興味がないからブレンみたいに目の前の事態に一喜一憂しないだけなのかもしれません。


【アクション】

■タイプトライドロン
・デザインはよさ気でした。アップだとライトの位置が微妙だけど、遠目で見る分には問題なさそうです。ちょっと悪役っぽい顔つきがかっこいいです。
最強フォームのわりに軽装なのは嬉しいですね。肩周りのタイヤとフェンダーが干渉しそうな以外はアクションも問題なさそうでした。タイヤ交換も一応生きているみたいなのでここは期待したいです。

・ベルトさんと交代した場合の違いはよくわかりませんでした。
初返信で進ノ介が機能を把握している間の代行という以上の意味はあるのでしょうか。今後も使われる機能なのか謎です。


「実は進ノ介の父親を殺した犯人は001ではなかった!」という新事実が次回でもう明らかになるようです。相変わらずの溜めの無さにびっくりです。
蛮野博士・ベルトさん・001に操られていた本願寺課長・その他のロイミュード辺りが犯人候補として浮かんできます。剛がタブレットを奪取した展開から考えると蛮野博士でしょうかね。

コメント

8 件のコメント :

  1. 確かに剛のあたりにタブレットの件はもっと細かく描写するべきだったと私も思います。

    ただ、タブレットの件はドライブのベルトの件も有るのでそこまでは驚きませんでした。ただ、どういった目的で残したのかは気になります。

    今回の描写を見る限り、記憶改ざんに抵抗できたのは主人公の父を除いて全員がライダー適合者と言うのも気になります。

    開発者のベルトさんでも見つけられない者は彼らにも容易に見つけられないときうことなのでしょうか?

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    1. 「特異体質者=ライダー適合者」であるかどうかは不明瞭です。
      特異体質者は前回工場に冷凍されていた人など相当な人数がいることが明らかになっています。その全てがライダー適合者であるならば、警察関係者の中に肉体的にも精神的にも優れている人が進ノ介以外にいなかったとは考えにくいように思えます。
      しかし記憶操作への抵抗力がライダー適合者の能力の1つに過ぎないという可能性もあります。「ライダー適合者は記憶操作へも特異体質者と同様の抵抗力がある」とすれば、特異体質者が多くてもライダー適合者はほとんどいない理由になります。
      この辺りは謎のままだと思います。剛が選ばれた理由も明らかになっていませんし、ベルトさんは特異体質者のことを知らなかったようなので001対策を基準に選んだわけでもないようです。

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  2.  こんにちは。いつも楽しく拝読させていただいております。フィクションなんで。と言ってしまえばそれまでですが、剛まで「俺も特異体質なんだよ!」のアッサリネタバラシは、拍子抜けしました。
     おっしゃる通り、特異体質はライダー適合者として必要な要素なのか、はたまた偶然なのか。001の記憶操作以外にも、なにか特殊な抗体を持つのかなど、「特異体質だから」で終わらせられてはモヤモヤした部分が残ります。りんな先生あたりに解析して欲しいです。
     ライダーの適合者の必須項目ならしょうがないですが、剛は昔の作品ですが、THE FIRST1号の本郷猛のように、思い出の「何か」がきっかけになって敵の記憶操作から目を覚ますなど、もうちょっとドラマチックな描き方が欲しかったです。あれだけ姉思いだし、進兄さんのことも思ってるようですし。もう少し扱いを良くして欲しいです。
     進ノ介の父親殺しの真犯人=ラスボスとなるのでしょうか。最終クールに向けて新キャラ出すのか、既存の誰かなのか。気になります。鶴太郎だったらいいなぁ。コント以外で、ドラマで悪い鶴太郎を見たことがないので。

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    1. 山猫さん、こんにちは。
      体質やライダー適合者の資格については説明があるんでしょうかね。このまま無しで終わってしまう気もします。今回の展開はせめてもっと序盤に「重加速に対して抵抗力のある人間がいる」など大雑把な説明だけでもあれば良かったのですが。
      剛に至ってはまさに結果論で、もしも特異体質でなかったら本当に洗脳されて敵になっていただけになってしまうので、せめて剛は何かしらの予測があって動いていたことにしてほしいです。

      剛のドラマは薄いですよね。操られていて、進ノ介の死か霧子の涙をきっかけに洗脳が解けるほうがまだドラマチックだったと思います。
      そうでないなら目的であったタブレットなど目標になる存在を示唆しておいてほしかったです。これでわかる事実が「約束の数」の真相程度だと、「ロイミュードを倒せば約束の数も何もないんじゃ? あえて敵に手を貸す必要はなかったんじゃない?」と思ってしまいます。

      ラスボスにつながるのかもしれませんね。
      ただ、ここで新キャラというのも何なので既存のキャラであってほしいです。新キャラ出すくらいなら怪しさMAXの蛮野博士のほうがマシです。

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  3. トイボックス2015年6月7日 23:23

    タブレット蛮野のことはDVDの特典映像で語られてました。

    時代も時代です。デジタルになってコンテンツサービスが増え、すべての話をやるよりも、分からないところは
    お金を出してくれる人が見れるようにした方がいい。
    前作の鎧武でも、戒斗の過去をオフィッシャルブックの特典についてくる小説で説明していました。

    興行は大事ですが、少し残念だなぁとも思います

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    1. DVD特典初出ですか。トイボックスさん、ご情報ありがとうございます。
      危惧していた事態が起こってしまったのですね。
      これは私も遺憾に思います。剛と霧子の絆を描くエピソードなど作中でもあった描写の掘り下げや事件に関わった人物のその後など、そういった番外編であれば特典でやってもらって構わないのですが、見ないと本編がわからないのは論外だと思います。
      やるならせめて単独で有料配信して、見れる環境を用意してほしいものです。
      そもそもセルDVDは「作品が面白かったから買う」ものだと思います。本編の面白さを損なってしまっては本末転倒だと思います。

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  4. 剛の体質は驚きましたね。こんなことが許されていいのだろうかと思いながら見てました。ライダーに変身した者は耐性ができる、など何かしらのフォローを期待したいのですが、望み薄でしょう。結局進ノ介の「超人」というのも分からない状態なので、理由がさっぱり分かりません。ベルトさんに言われるまでもなく結果論で物事が進んでしまっていることが恐ろしいです。
    タブレットはブルーレイの特典ドラマでブレンがタブレットに蛮野博士と呼びかけるシーンがあったそうです。視聴者にケンカを売っているのでしょうか。ドラマを成立させる気があるのか疑問です。

    200kmに加速というのはまだ「特撮だし」で済ませられるのですが、開発していたシフトトライドロン、これ以上ドライブは強化できない、なんてことをいきなり言われても困ります。マッハドライバーが一瞬で作れるならさらなるネクストシステム作ればいいんじゃないですかね?
    001はどうして一人で来てトライドロンだけ攻撃したんでしょうか。何人か引き連れてシステム攻撃すればいいのになーというのは野暮でしょうか。

    ベルトさんと交代することの意味が初登場でいまいちわからないのが残念でした。それにWとの差別化もあまりうまくいっていないように感じました。これは次回以降ですかね。それと、冬映画ではベルトさんがロイミュードの体を使って自分で戦おうとしていたことが判明していたので、実はクリムは強いのかもしれないですね。

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    1. ライダー適合者の条件はまるでわかりませんね。
      ライダーになれるほどの強靭な肉体と精神の持ち主だから記憶操作にも耐えられるのか、そういう体質の人間で心身ともに一定水準を満たしたものだけが適格者足り得るのか、何とでも考えられます。因果関係が不明瞭で釈然としません。

      DVD特典の件は別の方からご情報いただきましたが、実に嫌ですね。
      見ないとわからないということは本編は不完全ということになってしまいます。放送中なのに「この作品は放送のみでは不完全です」と公言するのはおかしいと思います。

      >これ以上ドライブは強化できない
      これも唐突でしたね。フォーミュラの登場回の後にでも言ってくれていたら、奇跡で不可能を超えるという展開もまだ納得がいったでしょうに。

      ドライバーが作れるのはチェイス用のマッハドライバーで明らかなので、適格者がいないのが問題なんでしょうかね? グローバルフリーズという世界規模の災害も起きているので、世界中で協力を仰ぐことは難しくないと思うのですが。それでも進ノ介と剛の2人しか見つからないというのは不自然に感じます。

      001の襲撃は私も疑問に感じました。
      普通だったらハートやブレンも付いてくるはずです。001が「せっかくの力を試せる最後の機会かもしれない」と援護を断るシーンがあったら良かったのにと思いました。
      りんなたちのシステムを攻撃しなかったのは、内容を知らなかったからかもしれません。「何か怪しいことをしている」程度の認識で襲ってきたからトライドロンやチェイスに集中してたのかもしれません。

      そうなのですか。ベルトさんが戦えること自体には違和感はないですね。自分で戦う方法も考えるのは当然だと思います。
      それならそれでもっとアクションの差別化がされていたら良かったのにと思いました。たとえば進ノ介は空手や柔道ベースで、ベルトさんverではコマンドサンボなど軍隊式の格闘術を使ったりすればアクションで語れたことだと思います。今回の範囲だと、どちらも敵の攻撃を捌くような動きで違いがあまり見受けられませんでした。次回以降は武器も使うみたいなのでそこで差別化があることを期待します。

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