仮面ライダー鎧武 第8話『バロンの新しき力、マンゴー!』:感想
【ストーリー】
・今回は初めてシリーズ構成の虚淵さん以外の脚本家が担当した回でした。
これまでの鎧武の流れとの落差も少なく、よくまとまっていました。
・しかし物足りなさは否めません。指示されたノルマを盛り込んだだけで、中身を膨らませていません。
今回担当した人も虚淵さんと同じ会社の人ですが、その関係で自分の好きに作れないのでしょうか。
試しに完全に外部の人が担当した回を見てみたいです。
■戒斗の衝撃発言
「使い分けが必要ということか」
・このシーンだけ見ると、戒斗が何も考えてない馬鹿に見えるのですが、この印象は合っているのでしょうか?
自分でそう思っておきながら、信じがたいです。これでは戒斗が頭も性格も悪くて弱いダメ人間になってしまいます。
そんなキャラではないと思うのですが、どういうことなのでしょう?
・この展開を避けるには鎧武を出さず、戒斗が自分で気づく展開にすれば良かったはずです。
そんな単純なことをしないということは、パインも出すのもノルマだったのでしょう。
しかしそれならそれで他のやり方があったと思います。
・たとえば、戒斗が紘汰に「パインを使え!」と指示を出す。
マンゴーをさっき森で手に入れたばかりということにして、何が出るかわからないが試してみる形にする。
あるいは単純に台詞だけ変えて「あいつの真似してるようで気に入らないが、仕方ない」と戒斗の柔軟さを垣間見せる描写にする。
戒斗の株を下げずに両方出す方法はいろいろあったはずです。
スタッフのイメージする戒斗はどんな人物なのでしょうか?
■戒斗の今後
・親父の工場潰された→ダンスするよ!(?!)
・俺はお前たちとは違う→中二病でした。
・バナナしか使わない余裕→使い分けを知らない脳筋でした。
・今回だけで、これだけ貶められています。
誰かを持ち上げた代償に戒斗の株が下がったわけでもありません。
スタッフの目的はいったいどこにあるのでしょうか。
■舞と紘汰の仲
・今回戒斗に「あんたもあの裂け目から入ってきたの?」と聞いていました
これにより舞がバイクでワープできることを知らないことが判明しました。
バイク対決から突然消えたのに、舞は紘汰に何も聞かなかったようです。紘汰も説明しなかったようです。
紘汰の中では斬月への恐怖心>ユウヤ探し と思っているんですね。意外と利己的です。
【アクション】
・ハンマーなのによく動いていて驚かされました。
バナナの槍よりもずっと軽快で躍動感に溢れています。
槍でも殴ってばかりいたので、戒斗にはハンマーのほうが合っているのでしょうかね。
・鎧武は距離を取って攻撃できる武器が多く、余裕が感じられて緊張感が感じられませんでした。
その点、ハンマーは全身を使って振るっていて全力で戦っている感じがします。そういうのって大切だと思います。
せっかくのアクション映えする良い武器なのに販促が期待できないのが残念です。もったいない。
■山田章博さん・再び
・今回のインベスは山田章博さんっぽい感じがしました。
調べてみたら名前も「青龍インベス」で1話で出た白虎と対応しているので間違いないでしょう。
ゲスト参加で出番はほとんど無いのかと諦めていたので嬉しいです。
次回はインベスとの戦闘がメインの模様です。
ダンスバトル編は終了でしょうか。とてもまとまったとは思えませんが。
路線変更とも思える急展開に戸惑っています。
戒斗の使い分け発言は、色々浮気するよりも一つの武器を極めた方が強い、という判断の結果なのではと思います。
返信削除例えば、モンハンなんかでも一種類の武器しか使わない人もいますし、本人もバナナを気に入っている発言をしていましたし。
> 戒斗の使い分け発言は、色々浮気するよりも一つの武器を極めた方が強い、という判断の結果なのではと思います。
返信削除>
> 例えば、モンハンなんかでも一種類の武器しか使わない人もいますし、本人もバナナを気に入っている発言をしていましたし。
[色:0000FF]そういう見方もできると思います。
しかし話の流れから見て、あれは戒斗の融通の効かなさを示していたのだと、私は思っています。
たとえば、雑魚インベス召喚技。戒斗は龍玄&鎧武コンビに負け、黒影&グリドンにも負けた後、ブラーボと戦った際に龍玄たちに破られた雑魚インベス3体召喚技を使い、完敗しています。
にも関わらず、舞と出会ったときには戦力強化のために森にロックシードを取りに来ていました。
ここから考えられるのは主に2通りだと思います。
1)バナナよりも強いロックシードで武装するため
2)強いロックシードで強いインベスを召喚するため
戒斗の発言から考えるに前者は考えにくいと思います。スイカを探していた可能性もありますが、それでは同じものを持っている鎧武に勝ち目が薄いので可能性は低いでしょう。
いずれにしても戦力差をひっくり返すのは難しいでしょう。単純に勝ちたいだけなら、誰かと組むのが一番簡単なはずです。
しかし戒斗のポリシーは「力とは強さを証明するもの」そして「勝利こそがその証明になる」です。
つまりただ勝つだけでは戒斗の意思に合いません。
自分の考える強さで勝つことが彼にとって重要なのです。
インベスの件が象徴するように、強いからという事実ではなく、自分が思ったことを重視する。
バナナはそういった戒斗の偏った考えを示してるのだと思います。
だから既にマンゴーもイチゴも持っていたのに、バナナを使い続けていたのでしょう。
そんな戒斗が「使い分けも必要ということか」と変化した。そのきっかけは舞と出会ったことです。
��話は戒斗の変化を描いた話だったのだと私は考えます。
[/色]