3DSソフト『ダンボール戦機ウォーズ』プレイ後8時間・感想&レビュー

2013年12月1日
3DSソフト『ダンボール戦機ウォーズ』のプレイ後8時間時点での感想&レビューです。

ダンボール戦機ウォーズ
ダンボール戦機ウォーズ
(2013/10/31)
Nintendo 3DS

商品詳細を見る


ダンボール戦機シリーズをやった経験は一切無し。アニメのみ見てます。
買おうと思ったきっかけもウォーズのアニメが面白かったからです。
レベルファイブのゲーム自体も一つもやったことがありません。どんなものかと興味があったので買ってみました。

【感想】
■キャラもゲームもどっちつかず
・ちゃんと遊べるゲームなのか、それともキャラゲーなのかどっちつかずな感じがします。
ゲームとして本格的に遊ぶには簡単で歯ごたえがなく、キャラゲーにしてはキャラの存在感が薄いです。今のところキャラゲーとして楽しんでますが、プレイヤーのほうから積極的に遊び方を考えないとあまり楽しくなさそうです。

■操作性に難有り

・アクションパートもシミュレーションパートも、テンポが悪いです。
AIは最低限には揃っていますが、セーブや装備変更などよく使う機能が独立しておらず、若干の問題があります。それほど酷くはありませんが、常に弱めのストレスを感じます。

最大の問題は爽快感に欠けることです。プレイ内容が単純ですぐに飽きてしまいます。
それでいて、難易度が簡単ではないため手を抜くと負けてしまいます。
結果、手を抜かずに単純作業を繰り返すことになり、プレイ時間の大部分を占める戦闘が最もつまらなく感じます。


■アニメの補完としてはなかなか

・アニメではアラタたちジェノックが主役ですが、
ゲームではプレイヤーはジン率いるハーネスとして活動します。
基本的なストーリー構造はアニメと同じです。しかしデスワルズブラザーズと戦ってロストさせるのがプレイヤーだったり一部の展開が異なります

・その反面、単独ではほとんどストーリーがありません。
毎日ミッションをこなして勢力を拡大するだけで、強敵もイベントもありません。
ジンたち上層部が何か計画してるのを知りつつも指示を待つばかりで、一般兵士の気分を味わえます。「ギガントの壁」攻略などジェノックの動きは伝わってくるので本当に歯がゆいです。

■キャラゲーだけど物足りない
主な楽しみはいろんなキャラと話すことです。
特に日暮先生は担任なので話す機会が多くて、ファンの私には嬉しいです。まさか日暮先生の「そのうちな」にあんな意味があったとは。美都先生も遠くから眺めてる分には美人ですw

・残念ながら、今のところジンはずっと司令室にいるのでウォータイム中以外話す機会がありません。しかも内容もミッションや今後の方針に関することだけで人間味を挟む余地がありません。ジンも好きなので、この点はかなり残念です。
W以降のことや大学時代のこと、美都先生への感情など、あれこれ聞いてみたかったです。今後にチャンスがあるといいのですが。

・なお、生徒に関しては絶望的です。
マップ上で話せるのは先生たち大人だけで、生徒は基本的にいません
他国の生徒を引き抜けるようになると若干話せるのですが、2パターン程度で物足りません。
「無名時代にムラクに話しかけて無視されて、成果でだんだん認められて話せるようになる」
そんなのを期待していたのですが叶いそうもありません。
この点がキャラゲーとして非常に残念です。何のために島のマップがあるのかわかりません。


【まとめ】
■ゲームとしてはいまいち。キャラゲーだけど、そういう風には作られていない。

アニメのファン向け商品。設定や本編の裏話を知るのが目的の人はOK。ゲーム自体に面白さを求める人には厳しい。


【システム説明】
・長いので、システムに興味がある方だけ御覧ください。


■RTSとアクションの選択制
・ダンボール戦機シリーズと言えば従来はアクションゲームでした。
今作、ウォーズの最大の違いはシミュレーションゲームであることと宣伝されています。
実際にプレイした感じではシミュレーションと言うよりRTSでした。

■基本的な流れ
・基本的な流れは以下の通りです;
日常パートで仲間を集めたり、武器を開発したりして戦力を整える→ミッションを選択しクリアする→クリアすると報酬の他に、ミッションに応じて武器開発ランクや引き抜ける仲間が増える→日常パート、ミッションの繰り返しで勢力を拡大するとイベントが発生し物語が進む。
・ミッションは全部の敵を倒すか、拠点を一定時間占拠するとクリアになります。
敵を倒すにはRTS風にマップ上でステータスのみを比べて戦うか、アクションバトルに持ち込むか選べます。

■RTSモード
・便宜上こう呼びます。正式名称は「エリア戦術マップ」での戦いです。
RTS同様に、プレイヤーも敵もマップ上にアイコンで表示されます。
攻撃範囲に入ると指定したターゲットに攻撃をしかけ戦闘が始まります。
勝敗は人数の差やレベル・装備武器の種類・相性などによって決まります。

■アクションバトル
・アクションバトルはスティックで移動、ボタンでジャンプや攻撃、ガードとよくあるアクション方式です。恐らく捜査は従来のダンボール戦機シリーズと同じです。
アクションバトルにする方法は、RTSモードで戦闘が始まるとバトルに持ち込むためのアイコンが表示されるので、それをタッチするだけです。自分で戦いたいときだけ戦えます。

■RTSとアクションの違い
アクションではかなり楽に倒せます。腕と装備次第でノーダメージも可能です。
RTSでは格下相手でもダメージを避けられません。単純に言えば、全てアクションで倒すほうが有利です。

問題は時間がかかることです
アクションだと戦闘の度にロードや勝利ポーズなど時間を取られます。
全部の敵をアクションで済ませようとすると、かなりの時間と手間がかかります。
しかも雑魚敵はコンボ一回で死んでしまうほど弱いので退屈です。
・といってRTSで全て片付けるのは序盤でも難しいです。
人数では、味方4人で敵が12人くらいで数倍の差があります。
RTSモードだと人数差が戦力差になるため、各個撃破していってもダメージが蓄積されてしまいます。全てRTSでやろうとすると、全滅することも珍しくありません。

■普段はRTS、強敵はアクションで

・通常プレイする場合にはこうなります。
普段はRTSモードを使用。4vs1で袋叩きにしてダメージを減らします。
強敵にはいきなりアクションに持ち込んで倒します。
試した中ではこれが一番効率が良かったです。


コメント

0 件のコメント :

コメントを投稿

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。