仮面ライダーウィザード 第50話「大切なものは」:感想

2013年9月9日
【ストーリー】
■晴人メイン=薄味
・スタッフ押しのビーストが終わり、物語は晴人とコヨミメインへ。
山本さんのコヨミへの態度や譲の考えなど、細かいところはよくできてると感心します。それなのになぜメイン二人がこんななのでしょう。
話は進んだのですがすごく味気ない感じです。晴人のぼんやりした動機とコヨミへの必死さが噛み合っているように思えません。晴人が何とかしたいけど何もできないのは人間臭くて良いのですが、「戦うくらいしかできないけど、それで誰かを守れるならやる。」という決意と合わないと思います。

・特にコヨミメインなのが厳しいです。
視聴者に感情移入させる要素が余りにも少ないです。ガルーダたちをコヨミの使い魔にして、自分の魔力を削っててでも晴人をサポートする描写を入れるとか、活躍させる必要がありました。設定以上の存在価値を与えてほしかったです。

■グレムリン
・悪役らしい立ち振舞でようやく期待に答えてくれました。
特に賭けに勝ったところが良いですね。ウィザードって晴人も仁藤もドライな感じなんですよね。負けるとわかってる戦いにも勝ち目はあると信じてるタイプじゃなく「負けるだろうけどやれることはやる」という印象です。
グレムリンの勝機があるなら分の悪い賭けでもやる姿勢はむしろヒーローっぽく見えました。悪役のほうが魅力的に見えるのはよくあることですが、配分をやり過ぎた感じがします。

■笛木
・死に様が微妙でした…
絶望するわけでもなく、希望を持って死ぬわけでもなく、ただ殺されました。全ての元凶にしては味気ない死に様です。ここまで掻き回したならもう少しドラマチックな最後が欲しかった。

【アクション】
■魔法使いvs魔法使い
・両者とも本気で戦うのはこれが初めてと言えるでしょう。
自分だけの力、インフィニティで戦う晴人もシチュエーション的にはかっこいいのですが、白い魔法使いのほうがかっこよく見えてしまいました。強敵相手に魔法を駆使して戦う姿は主役のようです。「お前の力は私が与えたものだ。」と前半戦で言われているので、意趣返しで同種の指輪で対抗して「あんたの力は俺も使える!」くらいは言ってほしかったです。唯一オリジナルのインフィニティの高速移動が使われなかったのも残念です。

■インフィニティ
・インフィニティ初の本格的肉弾戦でもありました。
意外と動けてびっくりです。さすがに見た目通り肩と腰回りは可動不能でしたが、ウィザードらしい蹴り主体とコンパクトな肘打ちでかっこよかったです。


次回で最終回の模様です。
晴人の積み重ねがどう活かされるのか全然予想できない展開です。晴人の今後、凛子、瞬平、コヨミのこれから、魔法使い3人の決断、ゲートとファントムをどう扱うのか、魔法使い関連のノルマだけでもかなりあります。せめて晴人とコヨミに絞ってでもまとめてくれるといいのですが。

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