【ストーリー】
■弱さは強さ！
・どこぞの戦隊パロディみたいですが、シリアスな内容です。
試練はあっさり乗り越えたのに強くなってない点は意外性がありました。常識的に考えると『弱さがないから強くなれない。』というグレーの主張は『試練も乗り越えたし、充分強いんじゃないの？』と疑問に思えます。ここで”ブレイブ”を持ち出すのが上手いですね。身体的に、精神的に強くともブレイブが無ければ戦えない。戦隊でしか対抗できない裏付けにもなっています。
これまでことあるごとにトリンが言っていたこの言葉。改めてその意味を表すことで物語に厚みが出ます。

■地味に感心
・集めた感情でしっかり敵が強くなっていることに感心しました。
毎回の敵の作戦にも重みが出ますし、一度勝った相手なら同じように戦い続けていれば大丈夫。という安心感も消せて緊張感があります。長丁場なのでどうしてもマンネリ感が付き物ですが、メダルの奪い合いで解決しようとしたオーズや複数集団に分けたゴセイジャーとはまた違ったアプローチで興味深いです。
戦隊としての骨格は残したまま、問題を解決しようとするのが三条さんらしいですね。

【アクション】
■箸休め
・弱さと向き合うストーリー重視だったのでアクションは軽めでした。
でもその分、パワーアップに変身名乗り時のエフェクトを強化したり、絵的に緊迫感のある高くて狭い足場でのサンバステップとストーリーの流れに合わせた演出の強化が印象的でした。
ただ変えてみましたというんじゃなく、アクションでストーリーの裏付けをするのは良いですよね。


次回はキングの特訓回と新必殺技！
今回控えめだった分、いつもの採石場でのバトルが楽しみです。
キングは何とどう向き合うのか、先が読めない展開も見逃せません。