”キング”の持つ意味 キョウリュウジャー 第18話『つかんだッ! カンフーひっさつけん』:感想

2013年6月24日
【ストーリー】
■キングに足りなかったもの
・それは必死さでした。足りなかったというより、失ってしまったものと言うほうが正しいのかもしれません。
幼少期に父親と別れ、一人で暮らしてきたことは並大抵のことではなかったでしょう。その頃にはずっと必死だっと思います。

今回見ていて、キングが自分に足りないものに気づくまでの描写が薄い気がしました。
ですが成長するうちにいつしか忘れてしまったもの、だから再び逆境に身をおいたときに取り戻すのも難しくなかったのかもしれませんね。

ここで『キング』という言葉が効いてきますね。
既にキングであるからには大抵の困難は乗り越え済みで当たり前です。でもいつかはより大きな困難が襲ってくるかもしれない。そのときに失うものは測り知れません。そのときになりふり構わず必死になれるから、ダイゴがキングと呼ばれるんのでしょうね。

【アクション】
■CG大戦
・今回は等身大戦も、巨大戦もCGの使い方に目を見張りました。

等身大戦のほうは、飛んでくる球を壊しつつ徐々に距離を詰めていく演出が見応えありました。
CGだと見栄えは派手なんですが、どうしても画面が止まってしまって躍動感が無いのが難点でした。その点、今回の使い方は普通に走って近づくよりも緊迫感があって痛快でした。

巨大戦はもう見ればわかる通り、すごいです!
ライデンキョウリュウジン初登場時もびっくりしましたけど、今回の格闘戦はもっと驚きました。
これまでの巨大戦のCG演出がエフェクトを足しては派手にするためのものでした。

ところが今回のは着ぐるみだと、できそうでできない動きを表現するのに使っています。
一見、地味なようですがリアリティがグッと増して、シーン全体の質が飛躍的に上がっています。
特に必殺技が大きいですね。これまでだと急にそこだけCGになって、違和感バリバリでしたが、前述のアクションのおかげでリアリティが増しています。

■着ぐるみアクションも重要
・今回巨大戦で特筆すべきはCG部分ですが、着ぐるみ部分も重要です。
煽り視点からの膝蹴りや指絡めと小技の応酬。短く地味なシーンですが、あれがあったからCG部分が成り立っていると思います。

着ぐるみでも動く!→CGだともっと動ける!!
という流れがあるから、CGへの違和感が減って没入感を損なうことなくCGを使えているのだと思います。
キョウリュウジンの中の人、あの動きするの超大変だったと思います。今回の影のMVPです。


次回は戦隊史上初の単独脚本連続19話目の記念すべき回です!
そこで某1時間後の人気アニメのお株を奪う赤ちゃん回。しかも赤ちゃんの声優がかないみかさん。
『荒れるぜ~ 止めてみな!!』ってそういう意味だったのでしょうか。

三条さんがどこまで攻めるのか、不安になるくらい楽しみです。

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