『超宇宙刑事 ギャバン インフィニティ』 第1話「赤いギャバン」:感想

2026年2月15日

あまり面白くなかった

・1話の率直な印象はこれでした。
ストーリーは説明中心で全体的に退屈でした。
個人的には1話でやるべきはヒーロー性やかっこよさの方だと思います。

・主人公の好感度が最後まで低かったことも残念でした。
チンピラに苦戦するだけでもかっこよくないのに、余裕ぶって銃やバズーカを撃たれて被害を増やしている様は「本当にこいつが主人公なの?」と疑問に感じたくらいでした。
おまけにギャバンに変身しても腕だけ怪人相手に時間がかかっていて強そうに見えませんでした。ギャバンに足を撃たれても相手がピンピンしていてすごい頑丈だなと思ってしまいました。
事件解決後も無駄に他人を飛び越えるシーンが余計だと感じました。急いでたんでしょうけど、危ないことは良くないと思います。
スタッフ的には
「チャラチャラしているようで正義の怒りを秘めた熱い男」みたいなつもりで描いているのかなという印象なのですが、今のところチャラ男成分しかほとんど出せていない印象です。

・ストーリーの中核らしき感情のお話も盛り上がれませんでした。
ポッと出の敵とヒロインなので内容もよくわからないし共感もしづらかったです。主人公が決め台詞の「その怒り、俺が預かる!」と言った場面も、怒りと言われてもあれが怒りなのか悲しみなのかすら具体的にはピンと来ませんでした。

・この辺は監督がアクション畑の人であることが原因の一端なのかなと少し思いました。
1,2話の監督は戦隊レッドなどを担当した後に、ここ10年くらいはアクション監督として関わってきた福沢博文さんでした。
そのせいなのか、アクション部分には長く時間を割いたものの、ストーリー面では絵面も単調で1話の内容と噛み合っていないように感じました。
この内容なら今回はドラマ重視の監督の方が合ってたんじゃないかと思います。


個人的にはズレを感じたところ

・資料課の強調は個人的には理解に苦しみました。
ギャバンであることは公開済みで、資料課が重要部署であることの方が機密なんですか?!
普通に考えると「なんで資料課にギャバンがいるんだよ?」と疑問に思われるポイントな気がするのですが。
刑事課が宇宙基地にも普通にいたことやコスモギャバリオン発進を普通に目撃していたことも個人的にはびっくりしました。それも秘密じゃないんですか…
多次元宇宙への干渉とか連鎖的崩壊とか一般公開したらパニックや悪用が不安視される内容なので機密事項扱いにすることは理解できるのですが、ギャバンやコスモギャバリオンなど目立つ存在はオープンで、資料課の実態だけが機密扱いであることは納得できませんでした。


銀色のギャバンの行動

・なんで部下は放置して主人公とヒロインだけ救助したのか不思議に感じました。
ダメそうだと判断したなら、とりあえず警察官も全員撤収で良いと思うのですが。
一般人の救助優先&不審者(主人公)の見極めを優先して警官隊の方は被害拡大を防ぐために犠牲覚悟で職務を全うさせる方針だったのでしょうか?

・正体がギャバンならなんで見学してたのかも謎でした。
宇宙刑事だし警察官なら事件解決を急ぐ義務があると思うのですが…
事件解決よりもギャバンインフィニティの謎への興味を優先しているのでしょうか?
主人公同様に何を考えて動いているのか正当性が伝わってこなくて現在の好感度は低めです。


アクション

・キグルミなしの生身の人間相手のアクションは特に面白みを感じませんでした。
普通に手こずる分だけギャバンが弱そうに見えるくらいでした。
映像としての面白さなり、変身できない理由なりを用意しないとこのパートそのものが消化試合扱いの退屈な時間になってしまいそうです。

・怪人が謎飛び道具以外はサンドバック状態で基本棒立ちだったことも面白くなかったです。
今回はギャバンインフィニティの強さを描くためにやったにせよ、時間をかけるだけ単調さと敵も味方も弱そうに見えてきちゃってマイナスが多いと思います。
そういう意図ならもっとバトルはコンパクトにした方が短くても視聴感は良くなったと思います。

・個人的にはギャバンインフィニティに変身した後のバトルよりも、暴徒鎮圧にワイヤー剣?で抑え込んだり、銃に込めたエモルギアの特殊効果を使い分けたりしている姿の方がかっこよく見えましたし、面白そうだとも思いました。
扱い的にはどう見ても前座なのでこのズレも望ましくないもののように感じています。

ギャバンインフィニティ

・色合いも、ゴテゴテした感じのアーマーも『ギャバン』っぽさは感じないデザインだと思っています。
とはいえ、ギャバン自体もオムツみたいな股下部分とかデザイン面では良くないと思う部分もあるのでこれはこれで別に良いと思います。
絶対評価で言うと、よくあるパワードスーツな感じで没個性感を感じる事の方が問題かなぁと思っています。

・必殺技のときに顔のバイザー部分に表情が浮かぶ仕組みは微妙だなと思いました。
それ自体は悪くないんですけど「ギャバン」か?と言われると疑問を感じました。それはあまりギャバくない気が私にはするんですけど、そうでもないんでしょうか?

・ギャバンが並んで一斉に必殺技を撃ったり、そういう演出としては使えそうだと思いました。
自分の感情をエネルギーに変えるとか定番の流れに活かせる設定みたいですしね。
使いやすくはありそうでした。


意味はわかるが面白くはない

・1話時点での作品全体の印象はこんな感じです。
多次元宇宙の設定で説明が必要だから説明が多い。
感情で変身するからゲストの感情を描く必要がある。
感情を描く都合で一般人が中心になるので悪の組織や自我の薄い雑魚兵ではなくチンピラや暴徒が雑魚扱いになる。
なんでこういう設定にしたかというとライダー的なキャラの動きをしつつも、ストーリー展開は戦隊的に進める『宇宙刑事ギャバン』をなぞるためである。

・それぞれの意味は論理的には理解できます。でも面白いとは思えませんでした。
現状だと満足感の低さの方が気になります。
スタッフが見せたいものは提示されてる気がしましたが、私が「見たい」と思えるものは満足に提示されていないように感じています。
方向性が合わないのかなと不安に感じています。




次回は…銀のギャバンである隊長の話をするっぽい感じでした。
…それ以上は特に思いつきませんね。東映公式ページも戦隊やライダーに比べて簡素になっているので情報がありません。
この作風だとまだ説明が続きそうなのでそういう意味でも説明待ちになりそうな雰囲気です。



コメント

12 件のコメント :

  1. こんばんは。さっそくの感想お疲れ様です。
    なんだかつまらなくないけど特に面白くない1話でしたね。
    9割は別物なのにギャバンだったり、戦隊を終わらせてスタートという所にマイナスイメージがあるのでもっと好スタートを切ってほしかったです。

    多元世界の設定は前情報で知っていましたが、まだ元の地球の事もよく知らないのにもう別の地球行くの?という感じでした。
    元の地球の話をある程度やって他の地球がどう違うのか見せてくれないと、後々どれがどの地球の話だったっけと混乱しそうです。

    感情を扱う設定も、ドラマ部分でしっかり視聴者をノせてくれないと、ぽっと出のキャラの起こす事件に横から首突っ込んでてもちょっと着いていけなかったです。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >9割は別物なのにギャバンだったり、戦隊を終わらせてスタートという所にマイナスイメージがあるのでもっと好スタートを切ってほしかったです。

      もっと違いや個性を先に示してほしいと思いましたね。
      どうせやるならライダーでも戦隊でもない別の物だと思える印象を与えてほしかったです。


      >元の地球の話をある程度やって他の地球がどう違うのか見せてくれないと、後々どれがどの地球の話だったっけと混乱しそうです。

      今のところはマルチユニバース設定は面白さは感じてませんね。
      並行次元のギャバンという設定のための設定という印象で、本質的には赤いギャバンしかいないならずっと同じ地球を舞台に繰り広げる方がドラマも作りやすくて面白くしやすいと思います。
      良い面はまだ全く出せていないと思うので別のギャバンが関わってくるであろう次回以降に面白さが出てきてほしいなと思っています。


      >感情を扱う設定も、ドラマ部分でしっかり視聴者をノせてくれないと、ぽっと出のキャラの起こす事件に横から首突っ込んでてもちょっと着いていけなかったです。

      今回は兄を止めようとする妹さんはわかりますけど、兄の方はなんであぁなったのか背景がわからないので感情にはついていけませんでした。
      もうちょっと暴れるのも納得できるわかりやすい背景を用意してほしかったです。
      今回は世界観紹介に割いた時間が長かったので、説明が落ち着いてゲスト主体の話を回せるようになったら見やすくなるのでしょうかね。

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  2. なんでギャバンな事が公開されてて資料課にいる事が秘密になってるって書いてるけど、多分主人公がギャバンな事と資料課がギャバンのサポートをしてる事は表向き知られてない可能性はあると思いますよ。
    憶測になるけど主人公の過去回想で誰かを助けられなかったような描写があったのでそれが先代ギャバンでその先代ギャバンが殉職ないし退職した原因が主人公が力不足だったからとかなら先代ギャバンの栄光に傷を付けて結果窓際部署に配属された奴って周囲から認識されることもあると思います。
    ギャバンが戦ってる所も他部署の人達が来てない

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    1. >多分主人公がギャバンな事と資料課がギャバンのサポートをしてる事は表向き知られてない可能性はあると思いますよ。

      そういう可能性は有ります。
      しかしそれだと「初手例外」という説明としては悪手過ぎる内容になり、そっちの方が問題が大きくなるので何の解決にもならないと思います。
      「いや、主人公がギャバンだと知ってるのはこの刑事たちだけで他の人は誰も知らないんですよ」なんて後から言われたら、「え?みんな知ってるんじゃないの?!」と視聴者が戸惑うことになるのは目に見えています。


      >憶測になるけど主人公の過去回想で誰かを助けられなかったような描写があったのでそれが先代ギャバンでその先代ギャバンが殉職ないし退職した原因が主人公が力不足だったからとかなら先代ギャバンの栄光に傷を付けて結果窓際部署に配属された奴って周囲から認識されることもあると思います。

      この設定だと「なんであいつはギャバンのままなんだ!? さっさと剥奪しろ!」って話になりませんか?
      ギャバンはウルトラマンとかと違ってテクノロジーであり、宇宙警察の支給品でしょうから明確な不適格者なら取り上げる方が自然じゃありませんか?
      そこのところはどうお考えなのでしょうか?


      >ギャバンが戦ってる所も他部署の人達が来てない

      これは単に「エモルギアを極秘裏に回収する」ことが今回の冒頭の主人公のミッションだったからだと思います。
      そのためにわざわざ知り合いの刑事たちが追いかけてる間は手を出さずに離れるまで待っていたわけで、むしろ応援に来られた方が困る状況だったと思います。
      そういう機密性の高い活動をするために資料課という体でわざわざ活動しているのでしょう。
      匿名さんはどういう状況だと解釈したんですか?

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    2. ごめん説明が足りてなかった。
      多分主はギャバンの面汚しってセリフで刑事課がギャバンの正体を知っているって解釈してるみたいだけどこれはギャバンの正体を知ってるんじゃなくて主人公がギャバンになる前のキャリアを積む前に何かがあって(謎の過去回想)それが先代ギャバンに関連する出来事だったって見方も一応できるって事が言いたかった。ギャバンの面汚しというのは主人公がギャバンになる前に活躍してただれかの栄光に主人公が泥塗ったから嫌味を言われたみたいな
      そういう解釈ならなんでギャバンが極秘なのにあの刑事はギャバンの面汚しという悪口を言ったのか一応説明できるし実際の描写でも直接刑事たちに見られてるわけではないから

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    3. なるほど。そこから解釈が大きく異なっていたんですね。
      それなら話が合わないのは当然だと思います。
      そういう解釈は可能だと思います。
      その上で依然として私は「刑事課の二人は主人公=ギャバンインフィニティだと知っている」という解釈を今は採用します。

      私の解釈としては
      「あの場に刑事課二人が現れたということは、少なくとも『主人公が犯人たちを倒した』ということは理解している」
      は確定だろうと判断しています。
      根拠は
      「犯人が倒れていて、そこに主人公がいることを何一つ不思議がっていない」こと。
      「『報告書には名前載せないよ』と言っている」こと。
      です。
      ギャバンだと知らず本当に主人公を見下しているなら、「お前にあの犯人を倒せるわけがない!」といった態度になるか、「どうやったんだ?!」と不思議がるかといった言動を示すと思います。
      そういうことが一切なく、「報告書には名前を載せない」=主人公が犯人を倒したことはわかってる、と言っていて、
      かつ上司の言動から「こういう犯人逮捕の横取りは何度も過去にあった」ことが明らかであるため、あの刑事たちは主人公=ギャバンであると知っていると判断する方が妥当だろうと私は解釈しました。

      そして、「上司たちから何も言われていない」ことも根拠の一つです。
      もしも主人公がギャバンであることが秘密なら、刑事たちに見られていてもおかしくないニアミスを犯したら「もっと気をつけてもらわないと困るよ。君がギャバンであることも機密事項なんだよ?」などと上司やアギから苦言を呈されて当然だと思います。
      そういう発言が一切なく、上司からは「また犯人を横取りされたの? 私の立場があるからできれば捕まえて欲しいんだけどなぁ…」みたいな程度で済んでいることも裏付けになっていたと考えています。

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  3. 感情がテーマっぽいのに多分一見軽薄に見える薄っぺらくみえる主人公が他人の涙で本気で怒るみたいなのが表現したかったのだろうけど軽薄な主人公が軽薄なままであまり一見温厚だと思った人が怒髪天を衝く感じがあんまなく、それより怒りのあまり身内を見返ることも無くなった愚かな兄貴という対比をなしたいんだろうなという一話限りのモブみたいなキャラの方が怒ってることの方が説得力があって色々咀嚼に困るなあという印象があります

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    1. やりたい方向性は伝わってくるんですけど、素直な印象としてそう思えたかと言うとNOなんですよね…
      主人公の人柄や怒りも、今回のゲストの兄の主張や心境も、今回限りでもいいからもっとわかりやすく共感できる内容にした方が良かったんじゃないかなと思いました。

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  4. 第1話なのに、冒頭からかなり説明セリフに時間割かれた印象があります。
    どうせ多次元宇宙設定があるのだから、第1話はむしろ一般人の目線にして、別次元からやってきた謎の主人公!でもすごい強い!みたいなアクション全振りにして、設定説明や仲間・背景解説は次回以降ゆっくりでも良かった気がします。

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    1. 「多次元宇宙の説明をある程度しつつ、ヒーロー性のアピールを優先する」
      というコンセプトならそういう形の方がやりやすかったと思います。
      たとえば主人公は名前すら名乗らず、ただ
      「何者だ、貴様!」に対し、
      「宇宙刑事ギャバン! ギャバンインフィニティ!」とだけ答える程度でも、
      今回のゲストの妹や兄の描写や対応する主人公をしっかり描けていれば、
      「主人公の名前すらわからないけど、このギャバンってやつが弱きを助け、悪人をも救おうとする熱いヒーローだってことはわかったぜ!」
      と視聴者が思える1話にはできたと思います。

      こうなった理由はたぶん2話で銀色のギャバンの方の話をしたり、キャラクターを出すペースの都合で1話で主人公周りを説明しないと他に押し出されて宙ぶらりんになっちゃうからなんでしょうけど、作品の基盤を弱くしてまでペースを急ぐこと自体に個人的には反対です。
      ヒーロー性やかっこよさを取りこぼしてまでやる価値は無いと思います。
      端まで取ろうと欲張った結果、一番大事なド真ん中をみすみす地べたに落としているような間の抜けた印象です。

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    2. そうなんです。とにかく置きにいったシナリオにした割には、一番美味しいトロの部分が抜けた印象なんですよね。
      別作品の話になって恐縮なのですが、仮面ライダーガヴの第1話がよくできてた印象なのって、初回をまるまる一般人である少年目線で描いたからこそ、わかりやすかったんですよね。主人公のバックグラウンドとかよくわからないけど、とにかく子供を救ってくれるヒーローであることを描くのに一番注力してる。テンプレといえるほどのコッテコテな古典的展開ですけど、最近は製作側が逆張りしすぎて、そういう王道展開を嫌う傾向が強いのかなと思ってしまいました。

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    3. 差別化や特徴付けにばかり目を向けると基本が疎かになるって話なのか、
      ネットウケだのくだらないことを気にして自分たちの目で判断する力が無いのか、
      何が原因なんでしょうね。

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