『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第48話「覚悟の世直し!厄災の風の中で」:感想

2026年2月1日

設定の羅列はドラマではない

レクスはルールなので殺せません!
(じゃあなんでテガソードはユニバース大戦で封印できたんだよ?! それをもう一回やれば済むんじゃないの?)

病気や死もルールなので消せません!
(病気や死を消したいとかそんな話は一度もしてた覚えがないんだが?!)

でもグーデバーンの世界改変能力を使えばレクスを倒せるようになります!
(は? 何それ? 絶対死ぬビームと絶対死なないバリアレベルのくだらないこと言ってるってわかってる?)

でも熊手は死にます!
(まず熊手が死なないルールに書き換えればいいんじゃないの?!)

レクスに消された竜儀たちも戻せません!
(だから何ができて何ができないんだよ?!)

・絵に描いたような超低レベルな作劇の問題を実演していて呆れるしかありませんでした。
面白い作品と糞だと思う作品を10個ずつ見て構成がどう違ったかレポートにまとめてからシリーズ構成を務めてほしいです。

・レクスの話はポッと出であることが理解できませんでした。
いや、そんなに世界の根幹に関わる存在なら厄災を出した時点で解説しましょうよ。
もっと上位の存在がいることがわかってたのに、散々「テガソードは”神”」って言ってたのは何だったんですか?
「神(ただしもっと上の存在はいて、それはどうにもできない)」ってそれはもう神と呼ばないでしょう。
そしてそんなレクスをどうにかできちゃう熊手やグーデバーンはいったい何なんですか?
総じて「じゃあさっさと熊手に全部の指輪をあげて神になってもらっておいた方が良かったじゃん」で済む問題に見えることも萎え萎えです。
なんでこのアホ共は人類が滅びる瀬戸際だったのに何も説明せず、個人の願いをかけた指輪争奪戦なんてしてたんでしょうね。
「おめでとう! これで君の願いは叶うよ! あ、厄災が復活しちゃったから人類は滅ぶよ。ごめんね」ってテガソードはやるつもりだったんですか?
壮大な設定や敵を出して扱いに困ることも、真相を知っている人物の行動が支離滅裂なことも、そんなでたらめを更にでたらめな内容でしか覆せないことも、失敗してる内容が「キングオージャーで学ばなかったのか?」ということばかりで心底うんざりしてます。

・お話としてはレクスの主張に説得力が無いことが致命的だったと思います。
なんか「自分はこの世界の摂理だから俺をどうこうしてもしょうがないんだよ」みたいなことを言ってましたけど、自分から「自分がいると厄災が活性化する」って答え言っちゃってましたよね…
そしたら人間目線で言うと「じゃあお前がいない方が良いじゃん」になるに決まってますよ。いるだけで迷惑なんですから。
「倒しても変わんないよ」って話なら絶望感もありますけど、封印されてる間は平穏でレクスも予想してなかったくらいに人類が繁栄してきた実績もあります。
これで「とりあえず倒す/封印する」以外の選択肢が人類のどこにあるんでしょう?

・個人と総体は利害が違うので個人だけならレクスの提案した「一度人類を滅ぼして、その後の世界は君の自由にしていいよ」も選択肢に入るでしょうけど、相手が熊手じゃこれまた選択肢にならないですよね。
散々世直しだの何だの言ってきたキャラにこんなこと言っても返答を待つ意味がありません。
クオンやファイヤキャンドルみたいにエゴが強く、人類全体にこだわる必要性が無い人物相手じゃないと意味を為しません。

・ヒーローものとしては答えが見え見えでも、キャラのドラマとしては一考の余地がある展開にしないと意味がないのに何もできてませんでした。
本当に「ダメ」としか言いようがありません。


熊手の本来の目標って何だったの?

・熊手の話としては本来の目標を知らないせいで文脈がよくわからず、話にノレませんでした。
たとえば、今回の熊手の特攻は熊手にとって「今できるベストを尽くして本望だった」んですか? それとも「道半ばで無念の死」だったんですか?
それ次第で吠への演説の意味合いが全然違ってくると思うんですよね。
「一度誓った願いをそんな半端に諦めるんじゃねぇ!」っていう主張は、
「最後まで意思を貫き通した」人物が言うのと
「事情があって願いを諦めるしかなかった」人物が言うのとでは響きや意味合いが真逆になりますよね。
その根幹にあるはずの「熊手が叶えようとしていた願い」の中身を知らないから判断がつけられませんでした。

・今回のポッと出の厄災周りの話からすると、熊手が前回優勝時にテガソードに願った世界は「死や病気のない完全に平和な世界」だったってことなんですかね?
そんな話をしてた覚えは全く無いんですけども。
「テガソードにはできなかったことをテガソードの力で神になって実現しようとする」という理屈もよくわかりませんでした。
ユニバースリングがテガソードも超えた力ならわかるんですけど、そんな話も特にしてないんですよね…
「ユニバース大戦の時に見た異世界の戦士の力をマネた物」とは言われてましたけど、テガソードが作った以上は指輪を使ってもテガソードの限界を超えられるとは思えません。
いったい熊手は何をどうするつもりだったんでしょうね?
「グーデバーンの誕生の黒幕は熊手だった!」とか、「テガジューンが作られた背後にも熊手がいた!」くらいにスケールを上げないと熊手の言動の意味が通らない気がします。
そうしてもしょぼい話なのは変わらないんですが…


・仲間を失った瞬間に戦意を失っていて違和感が強かったです。
リョウテガソードのときもそうでしたけど、いつからそんな仲間第一になったんでしょうね?
それでいて仲間の思いを踏みにじることになる指輪争奪戦には無反応であることが実に不思議です。
そこでショックを受けるなら、ベストフレンドだ!って言ってくれた常夏総理から指輪を奪ったりその指輪を持っていたのにクオンの言いなりになって指輪を手放すことにもっとショックを受けるべきじゃないのかな?と思うんですけどねぇ。
陸王の話もそうでしたけど、スタッフの視野が狭すぎて矛盾を来たしているように感じてなりません。
陸王に限らず、禽次郎がパリピとは何かと直前になって今更言い出したことといい、スタッフの作る世界が普通につまらないことが一番困っています。

・優勝を拒むことも不可解でした。
いや、願いの内容が決まってなくて、それだけ心の内で何が重要なのかはっきりしてるなら「みんなを生き返らせること」を願いにすればいいんじゃないんですか?
グーデバーンやリョウテガソードイベントの時に世界改変できていたんですからそれくらいできるでしょう。
「こんなんで勝ってもNo1を誇れねぇよ…」みたいな嘆きならまだわかりますけど、吠の気持ちからは最初掲げていたそんな目標はもう消えてるんでしょう?
「最終回はまだだから」という制作側のしょうもない理由でグダグダ言わされてるだけにしか見えないんですけど、私が理解できていないだけでちゃんと一貫したお話があるんでしょうか?


予定通りなのか役者変更の都合なのか

・角乃が既に消されていたことは、元々の脚本通りでショックを与えるためのシーンだったのか、それとも役者変更に伴う再撮影が面倒だから消されただけなのか判別できませんでした。
なんか仲間第一になってる吠の反応からすると、角乃がいないことに気づかないのは不自然だと思います。
その路線で行くなら、
吠「(戦っている途中で)角乃はまだ来ねぇのか?」
レクス「あれれ? 今更気付いたのぉ? ゴジュウユニコーンならもう消したぞ
吠「何…だと…」
みたいな導入の方が流れがわかりやすかったと思います。
そう考えると本当は角乃もレクス戦に参加していたけど、再撮影の都合で話を変えたのかなと思えてくるんですけど、ただその場合には「陸王たちがレクスに消されるシーン」とかも撮り直さないといけない可能性が高いんですよね。
手間云々の話で言うと、角乃は変身しちゃえば後は吹き替えだけで済むからレクス戦を流用する方が手間が少ない気がするんですよね。
「アジトでレクスと会話するシーンが本当はもっと長くて、あそこにも本来の角乃が出ていたはずで、そっちも含めると再撮影の方がマシだった」
みたいな話なんでしょうか。


ファイアキャンドル

「何のために出てきたんだ?」という印象が強かったです。
レクスはファイアキャンドルにとっても敵のはずなのに放置するし、吠狙いで来たわりには
吠もファイアキャンドルも棒立ちで持て余し過ぎでしたし、何のために出したのかわからないくらいに存在感が無く不自然でした。
「だって最終回にラスボスが必要だから…」なんて情けない理由以外に今回まともに戦わなかった理由があるのでしょうか? あるわけないでしょうね。
 

次回は最終回、のはずです。
全然終わる気はしないし、「どうせみんなを生き返らせることが願いなんだろ?」と冷めた目で見ることしかできません。
指輪争奪戦も予想通り水入りで投げましたし、ここまでダメダメを尽くしてきたので今更どうにかなるわけもありません。
ただ、終わるのを待つだけです。






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