『仮面ライダーギーツ』 第9話「邂逅F:Wake up!モンスター」:感想

2022年10月30日
■缶蹴りゲーム(缶すら蹴らない)
・脳みそが腐ってるのかな?と思うような意味不明な展開でした。
ボスは倒せないから缶を蹴って退治しましょうって話だったのが新アイテムを使ったらワンパンで倒して終わりました。この一文を書いてる私ですら自分の正気が怖くなってくる文章をよく1話分も書けたものだと思います。
前回クリアできなかった理由も「ジャマトは進化するものだから」という謎理屈でみんな納得してしまいました。今後も全部それで済むので脚本書くのが楽そうですね。
普通だったら「缶を蹴ろうにも飲み込まれたら蹴れないだろ、どうしろって言うんだよ!」→「”缶蹴り”は別に怪物ごと蹴っちゃいけないなんてルールはないよな?」とギーツが本体ごとライダーキックで吹き飛ばして終わりそうな展開でしたが、その程度の洒落すらなくなんか伸びるパンチで終わりました。本当に正気の欠片が1ミリも感じられません。

・今後「ごちゃごちゃ言ってないでアイテム出せよ」とプレイヤーから運営にケチがつくことは避けられないでしょう。
「世界を守る戦い」というお題目にした以上はピンチな状況で運営が出し惜しみする理由がありません。

■もはや缶すら関係ない
・常識的に考えると実質的には缶蹴りから「卵を孵化させるゲーム」にルールが切り替わったはずなのですが卵関連についてのドラマが何一つないままクリアしてしまいました。
普通だったら中身に影響するルールの解明や各人の行動がアイテムに反映されるところが話のミソになるところなのですが、卵を雑に扱った道長ですらマシなアイテムを手に入れてしまってむしろ意味不明さが深まっていくばかりでした。

・卵関連が意味不明なせいで今回のお話も理解し難い内容でした。
流れからすると、道長の諦めない姿勢に英寿の心が動いたことが卵が孵化するファクターになったっぽかったのですがそういう話だったかと言われると全く確信を持てません。
そもそも英寿に諦めが早いとか達観しているという印象がなく、何度でもデスゲームに参加して何度願いを叶えても本当の夢が達成できなかろうが諦めずにやり続けている常人離れした根気の持ち主という印象なのでまるで意味がわかりませんでした。
普通、こういう話なら英寿が「卵が孵化しないんじゃ今回はクリアを諦めるか…」と考えているところに道長の姿勢を見て考えを改める、なんて展開がないと成立しないと思います。
第一シーズンのクライマックス回のはずなのに何がしたいのかすらわからない回だったように見えました。

■これも正気を疑う
・個人的には「待機室にいれば失格になるだけで死なずに済む」という話を口頭で済ませたことにびっくりしました。
…え? そういう手があるなら普通最初にやりますよね? 2話の有象無象が脱落するところで「願いを叶えるのにデスゲームをさせられるなんて聞いてないぞ! 俺はここから出ない!」と喚くキャラで表現しつつ、景和や祢音など覚悟の薄いキャラの反応を描くための設定でしょう。
最初の大量脱落を描写しないでカットした時点で美味しいところをむざむざ捨てるなんて意味がわからないと2話の記事で書きましたがここに来てより一層正気を疑う内容だったことが明らかになりました。

■ゲームマスターの正体
・待機室のマスターがゲームマスターの正体ようです。
……………
何も思うところがなくて反応に困ります。
「そんなあの親切なマスターがゲームマスターだったなんて?!」とか何もショックなことがありませんし、「あの憎たらしいクソゲームを作ったゲームマスターはあいつだったのか、許せねぇ!」みたいな気持ちも湧いてきません。
待機室のマスターにもゲームマスターにもほぼ思い入れがないモブ同然なので今正体を明かすとかやられても説明としか感じられません。
こういうのはゲームマスターの正体が知りたいという欲求や待機室のマスターは何者なんだ?という疑念があって初めて意義が生じる展開だと思います。

■道長
・幻影とおしゃべりした挙げ句に自分に肯定的な意見を言わせていました。思ってたよりだいぶヤバい精神状況のようです。

■ギーツ・モンスターフォーム
・ワンパンで終わったのでフォームの特徴すらわかりませんでした。何が特徴で、どこがどうあのボスに有効だったのでしょうか。
バックルの目が閉じたり開いたりするギミックは可愛いかなと思いました。それだけなら玩具の実物を触れば済む話で販促番組を作る必要はないと思います。


次回は次のグランプリが開かれパンクジャックが参戦するようでした。英寿の願いはマスターと司会と家族ごっこをやることっぽかったです。
正体はパンダか2話で死んだおじさんかと思われましたが全く関係ないヒャッハーな感じの青年のようです。運営の息のかかったプレイヤーってだけでもいろいろと萎えるのにポッと出の新キャラで何が面白いんでしょうか。




コメント

6 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。どう考えても運営がジャマトを生み出してなければゲームにならないだろって思ってましたが、どうもそうじゃないことに唖然としました。本気で世界守る気とは思えない設定ばかりです。
    特に脱落関係のルールですが、あれは「ギーツが勝つと自動的に死人が出るってのはさすがにまずい」と番組が始まって急遽追加したのではないでしょうか。そう思う程度には杜撰です。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >どう考えても運営がジャマトを生み出してなければゲームにならないだろって思ってましたが、どうもそうじゃないことに唖然としました。

      私はどちらとも判断する根拠は見つけていません。知っててしらばっくれてるだけかもしれませんし、ゲームマスターやガイドは本気で世界滅亡の危機だと思っているけれども、それより上の上層部がいてそちらがジャマトを操ってる可能性も考えられると思います。
      匿名さんは何を見て運営は関係ないと考えられたのでしょうか?

      >特に脱落関係のルールですが、あれは「ギーツが勝つと自動的に死人が出るってのはさすがにまずい」と番組が始まって急遽追加したのではないでしょうか。

      これは何の話でしょうか?
      ラストゲームのクリアまで生き残れば優勝者以外も現世に帰れる&次回グランプリに再参加もあり得ることは1話の道長の時点で明らかだと思いますが。

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  2. 今週も感想お疲れ様です。
    >■ギーツ・モンスターフォーム
    ・ワンパンで終わったのでフォームの特徴すらわかりませんでした。何が特徴で、どこがどうあのボスに有効だったのでしょうか。

    ニンジャを見たときも思ったのですが、強力なバックルの方が演出的に微妙なの売上的に大丈夫なんでしょうか。
    弱いアームド達の方がなんぼか活躍してるというかシンプルに近接戦出来るのでどう考えても絵的に向いてる状況です……
    唯一ギーツのいい点として、無限に商品出しても、物語には影響ないですね。
    いやだからこそ販促にとらわれずに面白い作品作りが可能なはずなのですが……

    現状物語が本編内デザグラセカンドシーズン終了してこのざまです。
    とにかく登場人物に魅力がない。
    制作サイドが後で出したくてたまらないであろうデザグラとはなんなのか?
    みたいなのもあまりに興味がわかず、そして多分大したことなさそう。
    結局エースの魅力がないのが一番の問題でしょうか。
    いや登場人物総じて魅力ないかな……
    せめて次回デザグラに、ジャマトとはなんなのか?デザグラとは?
    みたいな参加者が出て欲しいのですが、運営側のヒャッハーパンダです。
    ダメそうですね……

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >弱いアームド達の方がなんぼか活躍してるというかシンプルに近接戦出来るのでどう考えても絵的に向いてる状況です……

      フィギュアとしての見た目を重視しているのか何なのか、マグナムとかゾンビとかメインらしいフォームほど長物が多くて、かつよくある没個性的な武器でアクション映えしませんよね。
      雑魚っぽいイロモノ武器のほうがアクションに個性を感じます。

      >唯一ギーツのいい点として、無限に商品出しても、物語には影響ないですね。
      いやだからこそ販促にとらわれずに面白い作品作りが可能なはずなのですが……

      アクションやデザイン面ではやりやすいはずなんですけどね…
      パーツ単位だから作りやすいし、怪人を作らなくていいから造形師の負担も減っているはずだし、シークレットミッションや倒した敵が落としたなど入手の経緯も説明を省けるはずです。
      それがまぁ実際にはなぜか知らんけど種類は少ないし、使われ方もバリエーションが少なく、実質専用武器状態の物が多くて、いろいろ見れるどころか他作品より地味な印象になってしまっています。

      >制作サイドが後で出したくてたまらないであろうデザグラとはなんなのか?
      みたいなのもあまりに興味がわかず、そして多分大したことなさそう。
      結局エースの魅力がないのが一番の問題でしょうか。
      いや登場人物総じて魅力ないかな……

      現状の構成だとキャラの魅力の無さが一番の問題だと思います。
      何が主題なのかは特にピンと来ませんが、デザイアグランプリよりかはキャラのほうを重視しているように見えるのでたぶんそうなのだろうと判断するしかありません。相対的には一番目立っているキャラが誰一人として漠然とした好感すら持てないのは致命的だと思います。
      悪党だらけのピカレスクものだったっけ?と思うくらいに好感度が低く、それでいて魅力や個性を感じないので作品全体が無味無臭になっていて、ガバガバルールや景和のクズっぽさなど意図せず醸し出してる雑味やえぐ味のほうが目立っていると思います。

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  3. ずっと思ってたことなんですが、この時、英寿だけ卵から大型バックルが出てきたのに対し、ほかのデザグラメンバーは小型のバックルが出てきたのには何か理由があるんですかね?あるとしたら、英寿は運が良かっただけとかでしょうかね?

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    1. バックルの大きさ自体は単に強さ(レア度)の違いだと思います。
      ではなぜ英寿が強いバックルを手に入れられたかというと、そこがわかりません。記事の本分に書いたとおり因果関係が全然わからないからです。
      結果から逆算しようにも英寿と道長のやり取りが理解し難いものだったりしてるので「なんか知らんがあれが正解だったらしい。あれが最良だったのかはさっぱりわからないけど」としか言えないのでわからないも同然なままです。

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