『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』 第35話「おりがみのうた」:感想
■説明回-説明
・獣人関連の説明回どころか説明すらありませんでした。BパートをやらずにAパートだけで終わったような内容の薄さでした。
雉野が捕まるのは当たり前なので何のフックにもならず、肝心の獣人のことは特にわからないままでした。今更、陣を出した挙げ句に結局説明しないまま終わって説明で尺稼ぎですらない虚無でした。
獣人自体がわからない状況で獣人の世界に連れて行かれてもだから何状態で価値が低いです。犬塚の獣人化も次回であっさり解決するのが目に見えてるからこれも特に盛り上がりません。
前回の描写では獣人の”コピー”ってコピーと言いながら憑依なのかと思ったら結局本体はちゃんと存在してて、獣人について理解が深まるどころか余計に意味がわからなくなりました。
「犬塚が獣人にされた」ということだけ知っていれば今回を丸々飛ばしても次回以降に特に困らないんじゃないかと思うくらいに内容がありませんでした。
■犬塚
・犬塚が自由放免になったことに何の感慨も湧きませんでした。
普通なら「これで他のメンバーと会えるようになる!」とか思うところだと思うのですが「会ってどうするの? 何が変わるの?」という疑問に答えられないのでむしろ逃亡犯やナツミという要素を失った分だけ無個性化が進む恐れを感じました。
・そもそも何の罪で指名手配されてたのかすら教えてもらえませんでしたからね。
どうやらナツミが行方不明になった事件が犬塚のせいにされていたようですがなんでそうなるのか意味がわかりません。いなくなっただけならせいぜい重要参考人にされる程度だと思うのですが。
常識的に考えると行方不明のナツミよりも昏睡状態になった他の劇団員のほうが一大事でそっちを罪状にされるほうが自然だとも思います。まぁその線だと行方不明のナツミのほうが犯人の疑いが強まるので使えないんでしょうね。ま、途中で考えるのが面倒になったどころか途中まで犬塚の罪すら具体的には考えてなかったのでしょうから因果関係を考えても無駄ですね。
・個人的には獣人の現実改変能力で指名手配犯扱いされていたと思っていたのであっさり罪を取り下げられたことや警察が獣人のことを認識していることに驚きました。
警察にもアノーニがいると思うのですがもみ消さなくていいんでしょうか? 獣人を調べればアノーニにも行き着く可能性があり、脳人にとって不都合があるように見えます。もうスタッフは「この世界の地球は脳人とその実行役であるアノーニによって管理されている」という基礎設定すら忘れてませんか?
■ト書き
・「敵の能力に翻弄されるドンブラザーズ」「ゴールドンモモタロウからアバターチェンジしてトッキュウジャーに変身するタロウ」
みたいなト書きを何も膨らませずにそのままアクションにしたような無味乾燥とした最低のバトルでした。
アバターチェンジもトッキュウジャーに変わった意味を何一つ感じませんでした。他の戦隊でも何の不都合がなかったと思います。
次回は犬塚救助をするようです。
そのついでにゴールドンオニタイジンにトラドラゴンジンも混ぜた合体があるようです。ジロウ関連はどうせルミちゃんに会えたからとかその程度で理由付けを済まされるんでしょうね…
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