■素直に受け止めていいのか?
・相変わらず登場人物の言動がよくわかりませんでした。
ソウゴは友達が倒れた後の時点では「とにかく走り回ってでもやらなきゃ」とがむしゃらな姿勢を見せていたのに、その直後の天才ゲーマーMを探し回っても見つからなかったシーンでは「簡単に見つかるわけないか~」と弱音を吐いていました。個人的に真逆な態度でソウゴの人格に疑問を感じました。
一応、「最初は調子のいいことを言うがいざやってみると事態の深刻さを感じてやる気を失う」という積極的なようで無計画なだけの性格だとすると筋は通るのですが、およそ魅力的な人柄とは呼べないものです。主人公をそんなキャラにするとは思えないので、本当はいったいどういう意味なのか理解に苦しみます。

・設定関連も相変わらずよくわかりません。
今回ソウゴは最初に怪人と出会ったとき、敵がアナザー怪人らしいと理解しているのに倒そうとしていました。アナザーは対応するウォッチがないと倒せない設定らしいのですがソウゴは何をするつもりだったのでしょう? まだ3話なので、ただ戦闘シーンを入れるだけならアナザー怪人だと気づいていないことにしても特に問題ないと思うのですが。

・リアリティレベルは撮影監督が違うこともあってぐちゃぐちゃなように感じています。
1話では巨大ロボを未来テクノロジーを駆使して監視していたゲイツたちが今回はガバガバな監視体制になっていました。 ステルス機能とかドローンとか建物を透視できる双眼鏡とかハイテク装置はないのでしょうか。つくづく「SFやるのは無理なのでは?」と感じることが多いです。

・個人的にはツクヨミの持っていたタブレットがかなり残念でした。
画面側はサイバー風で実体のないホログラムディスプレイなのかと思いましたが裏面は思いっきりアナログな感じでした。あのサイバーチックな青い画面表示はただのブラウザか壁紙だったようです…  「手を使ったゲームなんてしたことない」とまで言わせておいてこれは酷いと思います。

・世界観のほうはもっとわかりません。
飛彩と「患者とゲームが関係している」という話になったときには、飛彩が「まさかゲーム病か?!」と言い出すかと思いましたが欠片も話が出ませんでした。普通なら設定忘れやキャラ崩壊かと疑うところなんですが、ジオウの場合アナザー怪人の発生による歴史改変があるので判断がつきません。ひょっとしたらこの世界にはゲーム病が存在しなかった世界なのかもしれません。しかしそうなると「永夢は天才ゲーマーではないのでは?」といった疑問も生まれてきます。相変わらず何がそのままで何が変わったのか判断がつきません。

・いろいろ書きましたが、依然として「普通に面白くない」という点が一番マズいと思います。
説明はわかりづらいし面白くもない。その説明を要求したストーリーも面白くない。面白いストーリーにするために退屈な説明があるならまだ我慢しようがありますが、説明の後に続くストーリーがつまらないのでは存在意義がありません。面白くないものが別の面白くないものを引き連れてくる悪夢のような光景が続いています。

■敵の目的
・どうもアナザー怪人をそのまま王にする計画らしいことに驚きました。
あの知性の欠片も感じられない怪人を王にするつもりだったのですか。私は単に時代を混乱させたりオーマジオウに対抗するのが目的であって 、王に擁立したい人物は別にいるのだと思っていました。ソウゴがオーマジオウになるというのですから、ひょっとしたらアナザー怪人が立派な王になれても不思議はないのかもしれませんが、今の私には理解しがたいことでした。

■この設定で大丈夫?
・ビルドで2017年、エグゼイドで2016年とライダーの放送年をその時代と位置づけていくようです。この流れだと古い作品になるほど「アナザー怪人が10年以上暴れている世界」といった具合になっていくと思うのですが大丈夫なのかなと不安に感じました。
一応、表だって活動してないとか理由を付けることは可能でしょうがジオウのスタッフで上手くやれるかは疑問です。

■違和感の源?
・東映公式ページの白倉プロデューサー曰く、
 永夢や飛彩という人間からライダーという要素を引いたら、何が残る?
残るのは人間です。
ライダーであろうがなかろうが、永夢は永夢だし、飛彩は飛彩。
敵が出たから駆けつけて変身するのは、ジオウでもゲイツでもできる。アナザーエグゼイドやエグゼイドアーマーみたいに、ニセエグゼイドはつくれる。でも、ニセ永夢やニセ飛彩はありえない。永夢や飛彩を演じることは、他の誰にもできない。それは何なのか?
ここでいうifの世界とは、より《本物》でなければいけないということなのです。
だそうですけど、私は理解しがたいです。
「残るのは人間です」と言っても、ライダーにならなかったならその残った人格が別人だと私は思います。ライダーになって死闘を繰り広げるという人生の一大イベントの有無に影響がないのなら、もう歴史改変によるifストーリー自体が成り立たないと思います。ソウゴは何をやってもオーマジオウになるんじゃないですか?

・スタッフの姿勢も疑問です。
前回の戦兎(葛城巧)なんてどう見ても同じ人格ではないと思います。スタッフが本気であのツナギーズ大好きな葛城巧を”本物”だと思っているとは思えません。企画の概要を考えるプロデューサーと中身を実装する撮影側とで深刻な齟齬が生じているのではないかと不安を感じました。


次回はエグゼイド編の後編です。
完全に2話完結スタイルに戻った感じがしますがそうなのでしょうか。アナザーを倒せない設定も相まって虚無感がやばいです。