『仮面ライダーゴースト』 第47話「呼応!それぞれの覚悟!」:感想

2016年9月4日

■群像劇?
・脚本の意図がわからな過ぎて混乱しっぱなしでした。
みんなバラバラでした。タイトルは「呼応!それぞれの覚悟!」でしたが、全然呼応しているように見えません。というか覚悟というほど気持ちも定まってないと思います。これまでずっとタケル信者だったのに突然、群像劇みたいにみんなバラバラのことを言い出して意味がわかりません。

・善化する偽物に至っては完全に理解不能です。
これじゃもう倒さなくていいじゃないですか。とりあえずタケルを助けることを優先すればいいです。別に放っておくと片方が死ぬわけでもないのですから、気持ちが悪いとかムカつくとか感情面の問題を除けば何も問題はないはずです。この期に及んで何をさせているのか意図がさっぱりわかりません。

・それ以外にも、ちょっと心に入られたら疲れて帰るメンタル弱すぎのラスボスに、自分の言いたいことだけ言って逃げる役立たずの英雄、果ては全部主人公が表に出してたことをドヤ顔で言うヒロインなどキャラが浅すぎて開いた口が塞がりませんでした。これ47話ですよね? 1クールでももっとマシな展開にできます。一つも今やる理由がわからない展開ばかりで疲れました。


■カノンの設定
・3年前(1話から約2年半前のはず)に死んだことが判明しました。でも設定がさっぱりわかりません。
タケルと同じと考えると肉体を失ったら99日で消滅するはずです。それがどうして2年半も維持できてるのでしょう?
肉体が無くなってもアイコンで存在を維持できるならカプセルの人の死が意味不明になります。意識のあるアイコン体が維持できるならそれを不滅と言っても嘘にはならないと思います。アデルたちが肉体の消滅にショックを受ける理由がなくなってしまいます。いったい何がどうなってるのでしょう? 「99日以上は保つけど、肉体がないと何百年も保たない」という話なのでしょうか。


次回は最終決戦だそうです。
何に決着をつけるのか私にはさっぱりわかりません。タケルが生き返る意義って何なのでしょう? 他人の命に無頓着なので「生きてるだけで素晴らしい」という無条件な生命賛歌の話ではないはずです。


コメント

12 件のコメント :

  1. アデルがあっさり引き下がったのはほんとに笑うしかありませんでしたね。しかもタケルがかつて自分が手に掛けた人間の息子だと分かった訳ですから、「貴様も父親の所へ送ってやる!」とか、もっと強気な態度に出てもよさそうなもんですが。こんな奴にいまだに力を貸してくれてるガンマイザーは寛大ですね。

    今回つくづく思ったのは、この作品は複数のストーリーラインを同時に進めるのがほんとに下手くそだなということです。今回みたいに各キャラの心情があちこちに散らかっているか、逆に無意味に団体行動するかの両極端なんですよね。最終回を目前にしてもゴーストはゴーストのままなんだなあと、一周回って妙な安心感すら漂ってきます。

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    1. >アデルがあっさり引き下がったのはほんとに笑うしかありませんでしたね。

      あそこは「帰るんかい!」ってツッコんでしまいました。
      タケルは冷静さを失ってやっかいな精神攻撃も使えなくなり、スペクターとネクロムは倒れ、そしてアデル自身は自分のペースに持ち込んで調子上がり気味。こんな絶好のチャンスに帰る理由がわかりません。ちょっとくらい嫌なことを言われても大きな利益のために我慢するべきだと思います。

      まともな理由を付ける方法はいくらでもあったと思います。
      たとえば「激昂したタケルのイカリスラッシュでダメージを追って逃げ帰る」。これなら「怒ったタケルはアデルを上回るのだから復讐心に任せて倒してアデルの野望を打ち砕くのは良いことではないか?」と、タケルの復讐心を後押しする構図ができます。このほうが復讐心を捨てる重さが強調できると思います。

      またアデルに華を持たせるならば、「自分を殺そうとするタケルを見て、父親を殺した自分と同じものを感じ、暗い愉悦に浸るアデル。より殺意を漲らせた姿を見れることを期待してアデルはその場を立ち去る」なんて展開も可能だったと思います。

      >今回みたいに各キャラの心情があちこちに散らかっているか、逆に無意味に団体行動するかの両極端なんですよね。

      まるで普段はアランもマコトもいないかのような立ち回りなんですよね。
      二人が何を言っても結局はタケルが「それは違うよ、アラン」とか言って持っていくことも多いですし。何を考えて作劇をしているのかさっぱりわかりません。

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  2. 比べてはいけないですが、ジュウオウジャーは2000回記念に向けてすばらしい内容なのに、ゴーストはもうすぐ最終回なのに「通常運転」でしたね。

    先週までの「タケルさん見えない問題」はどこいっちゃったんでしょうね。
    すっかりなかったことにされてませんでした?

    登場人物同士の会話が成立してないのと、感情がコロコロ変わるのもいつも通りですしね…。

    眼魔世界・人間界の関係もフワフワなままですし、肉体と眼魂の関係、「生死」の考え方などもフワフワなまま。

    本当に、タケルさんは何のために生き返るんでしょうね。

    …映画と同じ動機なのかな…
    もしそうだとしたら、口があんぐりしちゃいそうです。

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    1. >先週までの「タケルさん見えない問題」はどこいっちゃったんでしょうね。

      先週、武蔵と戦った後の「声に耳を傾ければいいんだ」とか言っていた謎悟りのシーンで解決していたと思われます。

      >眼魔世界・人間界の関係もフワフワなままですし、肉体と眼魂の関係、「生死」の考え方などもフワフワなまま。

      そもそも序盤のタケルの心情は「俺は生きる。生きて命を燃やし尽くす!」だったので、「死んでいようが全身全霊を尽くしてやるべきことをする。これが俺の生き様だ!」と肉体の有り様とは関係ない魂の生き様を追求する、といった展開も有りなはずなんですけどね。多様な可能性を一方的にぶっちぎって根拠もなく「生き返る」という一つの手法にこだわるのが不可解です。なぜ生き返りたいのかを描かないと物語が成立しないと思います。

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  3. 先週までデミアについて散々時間をかけていたのに、今週では父の敵であるアデルと偽マコトについての話だけになっていましたね。
    全世界のほぼ全ての人がアデル化されたと思っていたのですが、フミ婆の孫が何事もなかったように接客していて、まるでデミアプロジェクトなんてなかったような扱いでした。こうなると最終決戦も世界のためでなく自分たちの都合やケジメのためのもののように思えてきます。
    最後までわけがわからないままなので、もう早く終わればいいと思うばかりです。

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    1. >全世界のほぼ全ての人がアデル化されたと思っていたのですが、フミ婆の孫が何事もなかったように接客していて、まるでデミアプロジェクトなんてなかったような扱いでした。

      人口の9割がデミア装着済みといってもアデル化現象はまだ局地的ということなのか、あの辺り一帯に残りの1割が集中しているのか、それとも前回の話を書いたのは長谷川さんだったからガン無視したのか…
      思いつく選択肢がどれもろくでもありません。

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  4. ゴーストももう47話ですか。
    面白い作品ほど時の流れを早く感じるというのはよく聞きますが、
    内容が薄くても同じ現象が起こるというのをゴーストのおかげで初めて知りました。

    ゴーストの場合、内容が薄い、というわけではないんですよね。
    そもそもキャラの描き方や動かし方、感情、さらに関係といったあらゆる点で破たんしてるんです。
    アクションも単調なものの繰り返しですし、理不尽なご都合展開がそれらをさらに悪化させます。
    レシピを考えた人が悪いのか、素材を用意した人が悪いのか、その素材を調理した人が悪いのか……。
    少なくともその料理を食べる私たちには非がないことは確実です。

    コンクリートを殴るだけの作業ゲーとも呼ばれたダンボール戦機ウォーズのランキングバトルでさえも、成長した過去作の仲間を仲間にできるというご褒美があったからこそ頑張れたのに、
    なんの魅力もないゴーストではただの拷問とも受け取れるかもしれません。

    さて、話を本題に戻しますが、ここ最近のゴーストは主題に『家族』を持ってきて視聴者の感動を誘おうとしているのでしょうか?
    残念ですがそれはお門違いです、としか言いようがありません。
    タケルの父親は特に語ることもなくただただみんなに尊敬され、マコトの父親はここ最近で突然と設定が語られ、アドニスは登場数話で死に、さらに母親に対しては三人ともほとんど話がされていないというひどい展開です。
    いったいゴーストはどこを終着点としたいんでしょうか。
    ここまで (悪い意味で) 予想のつかない展開というのも珍しいものです。

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    1. >さて、話を本題に戻しますが、ここ最近のゴーストは主題に『家族』を持ってきて視聴者の感動を誘おうとしているのでしょうか?

      私はタケルとアデルの対比という以上の意義はないと考えています。
      そもそもアドニスが良い父親でなかったのは確かだと思います。アデルが父親を恨むことは特に不思議でないと思います。

      >いったいゴーストはどこを終着点としたいんでしょうか。

      私はどこで何が始まったのかもわかりません。

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  5. >全世界のほぼ全ての人がアデル化されたと思っていたのですが、フミ婆の孫が何事もなかったように接客していて、まるでデミアプロジェクトなんてなかったような扱いでした。

    これ見て巨大隕石が落ちて海まで干上がってる世界観なのにレストランが普通に営業してたり病院のシーツが綺麗だったりしてたカブト映画を思い出しました・・・
    10年たってそれに匹敵するチグハグな演出を見せられようとは・・・

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    1. カブトの劇場版も壮絶でしたね。
      まぁ、カブトなのでお話には期待していなかったので特に違和感なく受け流せましたが。

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  6. ユルセンが仙人に対して、足引っ張ってばかりだなとか言ってましたけど、その点はスタッフ側も一応自覚はあったんですね。そもそもスタッフは仙人をどういうキャラとして描くつもりだったんでしょうか。陰で糸を引く中心人物としても、主人公のサポート役としても、全く見せ場らしい見せ場が与えられてなかったと思いますが。

    アクションに関しては、坂本監督が抜けてからさらに手抜きに拍車が掛かっていますね。特に、本来幹部級の存在だったはずのガンマイザーを雑魚キャラ扱いしているのが致命的です。復活するにしても、その度にパワーアップして、色や装飾が微妙に変化する設定とかにするだけで、単調はだいぶ軽減されるんですけどねえ…。アギト、龍騎の頃に既に同様の手法は使われているわけですから技術的には可能なはずですが…まさかそれさえ出来ないほど予算が切迫してるのでしょうか。

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    1. >ユルセンが仙人に対して、足引っ張ってばかりだなとか言ってましたけど、その点はスタッフ側も一応自覚はあったんですね。

      あれは脚本に書いてあったものではなく、声優さんか監督のアドリブではないかと思っています。
      理由は事実なのですが今それを言ってもどうにもならない状況だったからです。あのタイミングで言っても視聴者の反感を買うだけだと思います。

      >そもそもスタッフは仙人をどういうキャラとして描くつもりだったんでしょうか。

      どこまでが予定どおりなのかもわかりません。
      散々引っ張っておきながら正体のバラしかたが雑でした。予定からズレたにしても雑すぎて、何がしたいのか理解に苦しみます。

      >復活するにしても、その度にパワーアップして、色や装飾が微妙に変化する設定とかにするだけで、単調はだいぶ軽減されるんですけどねえ…。

      予算などの問題ではないと思います。
      それなら同じスーツでCG加工で色違いにするほうが簡単でしょう。「15体のガンマイザーに対して15人の英雄アイコンを作った」という設定に合わせるためなど疑わしい要素はいくつかありますが、私は単純にバランス配分がド下手だったのだと思います。中盤にスペリオルやウルティマを多用して余裕を無理やり作ったは良いものの、ガンマイザーを出す出番を用意できず、かといって劇場版用の敵の用意やデザイナーへの義理立てなどがあるので出さないわけにもいかず、その結果がガンマイザーの雑魚化なのではないかと私は考えます。

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