『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第6話「テングの神隠し」:感想

2015年4月5日

【ストーリー】

■お父さんと爺ちゃん
・お父さん周りのドラマのほうが面白く感じました。
自分に力がないことに対する憤り、修行してくれなかった爺ちゃんへの恨み、自分が戦えないから子どもたちを戦いに行かせなければならないのに自分は教官として指導する立場にいる矛盾。1人の人間、子供、親、教官と様々な立ち位置からお父さんが描かれていました。お話としてはこれまでで一番面白かったと思います。

・しかしお父さんはレギュラーキャラの中では一番どうでもいい存在のはずなのであまり喜べません。もっと他にするべきことたくさんありますよね…
今回も天晴たちが何を言っているのか全然わかりませんでした。前回自分で言っていたことをもう忘れていたのに、特に誰も気にしてないってどういうことなんでしょう。天晴も4人も何を考えてるのか全然理解できません。

■ニンニンジャーの優先事項って何でしょう?
・今のところ「1人では勝てないけど5人で力を合わせれば勝てる」と、勝利という目的のためにつながっているように見えます。
でもドライな関係というわけでもないんですよね。じゃあ仲が良いのかというと、そんな感じにも見えません。戦いになると勝つことが優先で、仲間の安全などは二の次になっています。この辺りが特にわからないところのように思えます。

■終わりの手裏剣
・何だか如何にもな設定が出てきました。
爺ちゃんが協力的なんだか非協力的なんだか、煮え切らない態度でいるのもこれが絡んでいるのでしょうか。幻月を倒したときの話で「できるのにやらなかった」と言っていたことが謎ですね。幻月よりもやっかいな相手がいるんでしょうかね? 幻月も鎧の付喪神に過ぎず、幻月を創りあげた黒幕がいるのかもしれません。


【アクション】

■1人でも連携
・今回もアクションは素晴らしかったです。純粋なアクションで魅せるものもあれば、武器に忍術とバリエーションが豊富で盛り上がれました。

・中でもとりわけ良かったのが連携攻撃です。
天狗を倒すために一人ひとりが全力を尽くした4人での連携攻撃と蛾眉雷蔵を倒すための連携攻撃と、1話で2種類もありました。どちらもトドメの攻撃は1人でしたが、そこまでの流れがあることが良かったです。
天狗に飛びかかって落とした黄も、影縫いで動きを封じた白も、攻撃した青と桃も、どれも欠かせない役割でした。下手な連携攻撃だとトドメを刺す1人以外はおまけみたいで影が薄かったりするものですが、今回の連携はみんな主役に見えました。戦隊といえばコンビネーションは付き物ですから、そこをしっかりやってくれて嬉しかったです。

■蛾眉雷蔵
・登場は早かったものの戦う機会がなかった幹部の蛾眉雷蔵の初戦闘でした。
二刀流がかっこいいですね。正直、個々のアクションとしてはニンニンジャー相手に一対多で立ちまわる雷蔵のほうがかっこよく見えました。
アクションも長さの違う二振りの刀と腕のヒレ?を使った二刀流がかっこよかったです。最近の幹部は戦闘での出番も多くて長生きすることが多いので、アクションが良いとありがたいです。


次回はなぜかニンジャレッドとハリケンレッドが登場するようです。
ベテランの二人がいるなら未熟なニンニンジャーなんて要らないように思えてしまいますが、その辺りはどうするのでしょうね。世界観をどう扱うのか見ものです。

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