『牙-KIBA-』 16~18話感想

2014年7月6日
【16話】
・楽しい楽しいやさぐれレベッカ編ことカルブフー編の前編。
男に2回も裏切られたお姫様は拷問大好きな復讐鬼と化してしまいました。
こっちのほうが生き生きとして見えるから困ります。
王族としての地位と帝王学をフル活用しているのがなんとも。
お飾りのお姫様から自立した結果がこれですか。
あの王様なら今のレベッカを見たらきっと喜ぶんでしょうけどね。

・今回も「ジジィ…!」と思わずにはいられません。
「それが政というものじゃ」とかどの口で言うのかと。
良くも悪くも誰もが活動的な牙世界で、ほとんど動かないのは老師くらいでしょう。
牙世界では逆にそこが珍しいから賢者と言われているのでしょうが、その実態はあれなのでどうしようもありません。
一回くらい役に立てば印象も変わったでしょうに。

【17話】
・カルブフー編の中編。
「卵は赤ちゃんじゃない!」という大義名分のもと20人近い胎児が殺される。
これをプリキュアの裏番組でやっていたのだから不思議なものです。

・流れに飲まれずレベッカの真意を疑うゼッドに対し、仕組まれた流れに翻弄されるノア。
ノアが弱いのではなく、ゼッドのメンタルが強すぎるのだと思います。
その後のノアも含めて、ノアのほうが牙世界では普通の反応なんですよね。

・こうして改めて見なおしていて、ゼッドを見ていて安心できる理由が少しわかった気がします。
ちゃんと自分なりに物事を考えていて、それでいて考えている間も行動している。
そして状況が落ち着いてから、改めて自分の判断を下す。
口だけでもなく、何も考えていないわけでもなく、両方ともバランス良くやっています。
悩むばかりで動けないうじうじ系の主人公や何も考えずに行動して結果的に正当化される主人公より遥かに人間味があります。

【18話】
・カルブフー編の後編。
生き残ったかに見えたレベッカも死ぬ牙の容赦ない世界観を再確認させられた回です。
主戦派のグスマは生き残り、平和主義のケンプが死ぬことが人間味のある人は殺され、殺せる側だけが生き残れる牙世界を表しているように主ます。
人間味を取り戻したレベッカが死ぬのも当然のことなのかもしれません。

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