映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』:感想
映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』を見ました。
海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE【DVD】
(2012/03/21)
小澤亮太、山田裕貴 他
商品詳細を見る
最高に面白かったです!
最近はスーパーヒーロー大戦とかハズレっばかり見てたので喜びもひとしおです。
予算は全て新規スーツ造形と火薬にかける。これこそ劇場版ってもんですよ。
【ストーリー】
■オリジナルスタッフは最高
監督&脚本はゴーカイジャーのオリジナルと同じ中澤監督&荒川さんで、劇場版によくあるコレジャナイ感はゼロ。劇場版ならではの1時間枠と予算、豪華ゲストもフル活用してテレビ版では出せない見応えがあります。
■マーベラスの補完
・ゴーカイファンとしては、本作でギャバンに助けられた過去が明らかになり、マーベラスのメンタリティが少し見えたのが嬉しいです。
ギャバンとマーベラスを親子関係になぞらえてて、ストーリー展開への感情移入がスムーズに行きます。親子関係ってのが特撮での先輩であるギャバンとゴーカイジャーの関係性にも合ってて共演ものにぴったりです。
■ゲストの新戦隊の扱いが上手い
・劇場版名物の新戦隊お披露目、今回はゴーバスターズもゲスト出演しています。
全く関係ない上に視聴者も誰これ状態なので強引にねじ込まれるのも仕方ないことですが、今回はかなり違和感がありません。
というのもバスコと絡んでるからなんですね。ゴーカイジャーにギャバンの囚えられてる場所を教えたのがバスコで、その目的はゴーカイジャーの留守の間にガレオンとレンジャーキーを奪うこと。そこに現れるのがゴーバスターというわけです。
ご都合主義的な、情報ゲット→救出という流れに第三勢力を絡めて整合性を取り、そこで生じる問題をゲストで解決する。ノルマを上手く取り入れてて、王道のアレンジとして見事です。
■EDのコラボが実に良い
・EDはギャバンの串田さんとゴーカイOPの松原さんのデュエット曲『JUMP』。
大先輩と新人のデュエットってのがたまらないですね! それも松原さんがメインに据えられてて今回の内容とすごくマッチしてます。それも歌詞の爽やかなところを松原さん。勇ましいところを串田さんとパート分けされてるんです。
ゴーカイのアルバムで曲だけは先に聞いて知ってたんですが映画見た後はガラッと印象が変わりました。
【アクション】
■ストーリーとアクション性の融合
・見てて一番感動したのがここです!
敵の足止めに残る仲間たち、最後のギャバンとの共闘。アクションシーンのどれもがストーリーに絡んでてて消化試合が一つもありません。それでいて個々のアクションは見応えがあります。
監獄突入後の一連の戦いを、床下ぶち抜き脱出→下からガレオンバスターで敵をまとめて一掃の流れはゴーカイジャーらしいダイナミックさで最高でした。
■邪道vs外道
・個人的にはゴーカイレッドvsギャバン・ブートレグの密室での死闘が良かったです。ゴーカイジャーの銃を混じえた海賊らしい邪道な戦い方が全身プロテクターのブートレグ相手にはちょうどいい釣り合いがとれてて、次に何が起こるかわからなくてハラハラします。
・ブートレグの強さの下地が冒頭のゴーカイジャーvsギャバンにあるのが上手いです。布地スーツのゴーカイジャーに対して、メタリックなギャバン。対照的な見た目を計算に入れて、多少斬られてもへっちゃらなギャバンとダメージを受けるゴーカイジャー、と視聴者から見てすっきりしたアクション。先にこの戦闘を持ってきてるからブートレグ相手に慎重に戦うのも納得できます。
・戦いの締めが上手くギャバンの手枷を壊して目的を遂げて脱出ってのがまた良いですね。偽物を倒すのは当然、本物のギャバンなので、レッドが勝つわけにはいきません。勝負としての勝ちどころを別に用意してレッドの株を落とさずスマートにまとめてます。
■ギャバンvsブートレグ
・一連の流れの最後を締めるのはギャバンvsギャバン・ブートレグ!
ガキンガキンいう重厚感あるファイトからレーザーブレード同士の剣戟は様式美たっぷり。オリジナルの雰囲気はそのままに現代技術でパワーアップしてて、ギャバン目当ての人はこれだけで大満足だと思います。
銃を抜くブートレグに、レーザーブレード一本で切り抜ける。このあたりはvsゴーカイジャーな感じもして痺れます。
■ゴーカイジャーも負けてない!
・ギャバンもすごいですがゴーカイジャーのアクションも負けてません。
正義のために。ではなく同じ目的のために集まった仲間たち。そういうゴーカイジャーの魅力がぎっしり詰まってます。自分がゴーカイジャーのどこが好きなのかがすごくはっきりした気がします。
・ボスを倒すときの流れがケレン味たっぷりで最高です。
最後に倒れた敵ににじり寄りながら過去戦隊から元に戻って、詰め寄りながら無造作にファイナルウェーブをチャージ。敵が攻撃してきても、すっとブラストを放って相殺。そこから気迫のこもった一撃!
余裕と本気が密接にくっついてて、与えられた力じゃなく自分で勝ち取った力って感じがします。正義感じゃなく正義漢。ゴーカイジャーのそういうところが大好きです。
特撮の劇場版なんて話がクソなのは当たり前で、一つでも見る勝ちのあるアクションシーンが見られればそれで上等。そんな風に思ってましたが、ゴーカイvsギャバンは違いました。
ゴーカイジャーの1エピソードとしても、ギャバンとのコラボものとしても最高で、今まで見た特撮劇場版で一番でした!
ゴーカイファンなら絶対見るべき作品です。
(2012/03/21)
小澤亮太、山田裕貴 他
商品詳細を見る
最高に面白かったです!
最近はスーパーヒーロー大戦とかハズレっばかり見てたので喜びもひとしおです。
予算は全て新規スーツ造形と火薬にかける。これこそ劇場版ってもんですよ。
【ストーリー】
■オリジナルスタッフは最高
監督&脚本はゴーカイジャーのオリジナルと同じ中澤監督&荒川さんで、劇場版によくあるコレジャナイ感はゼロ。劇場版ならではの1時間枠と予算、豪華ゲストもフル活用してテレビ版では出せない見応えがあります。
■マーベラスの補完
・ゴーカイファンとしては、本作でギャバンに助けられた過去が明らかになり、マーベラスのメンタリティが少し見えたのが嬉しいです。
ギャバンとマーベラスを親子関係になぞらえてて、ストーリー展開への感情移入がスムーズに行きます。親子関係ってのが特撮での先輩であるギャバンとゴーカイジャーの関係性にも合ってて共演ものにぴったりです。
■ゲストの新戦隊の扱いが上手い
・劇場版名物の新戦隊お披露目、今回はゴーバスターズもゲスト出演しています。
全く関係ない上に視聴者も誰これ状態なので強引にねじ込まれるのも仕方ないことですが、今回はかなり違和感がありません。
というのもバスコと絡んでるからなんですね。ゴーカイジャーにギャバンの囚えられてる場所を教えたのがバスコで、その目的はゴーカイジャーの留守の間にガレオンとレンジャーキーを奪うこと。そこに現れるのがゴーバスターというわけです。
ご都合主義的な、情報ゲット→救出という流れに第三勢力を絡めて整合性を取り、そこで生じる問題をゲストで解決する。ノルマを上手く取り入れてて、王道のアレンジとして見事です。
■EDのコラボが実に良い
・EDはギャバンの串田さんとゴーカイOPの松原さんのデュエット曲『JUMP』。
大先輩と新人のデュエットってのがたまらないですね! それも松原さんがメインに据えられてて今回の内容とすごくマッチしてます。それも歌詞の爽やかなところを松原さん。勇ましいところを串田さんとパート分けされてるんです。
ゴーカイのアルバムで曲だけは先に聞いて知ってたんですが映画見た後はガラッと印象が変わりました。
【アクション】
■ストーリーとアクション性の融合
・見てて一番感動したのがここです!
敵の足止めに残る仲間たち、最後のギャバンとの共闘。アクションシーンのどれもがストーリーに絡んでてて消化試合が一つもありません。それでいて個々のアクションは見応えがあります。
監獄突入後の一連の戦いを、床下ぶち抜き脱出→下からガレオンバスターで敵をまとめて一掃の流れはゴーカイジャーらしいダイナミックさで最高でした。
■邪道vs外道
・個人的にはゴーカイレッドvsギャバン・ブートレグの密室での死闘が良かったです。ゴーカイジャーの銃を混じえた海賊らしい邪道な戦い方が全身プロテクターのブートレグ相手にはちょうどいい釣り合いがとれてて、次に何が起こるかわからなくてハラハラします。
・ブートレグの強さの下地が冒頭のゴーカイジャーvsギャバンにあるのが上手いです。布地スーツのゴーカイジャーに対して、メタリックなギャバン。対照的な見た目を計算に入れて、多少斬られてもへっちゃらなギャバンとダメージを受けるゴーカイジャー、と視聴者から見てすっきりしたアクション。先にこの戦闘を持ってきてるからブートレグ相手に慎重に戦うのも納得できます。
・戦いの締めが上手くギャバンの手枷を壊して目的を遂げて脱出ってのがまた良いですね。偽物を倒すのは当然、本物のギャバンなので、レッドが勝つわけにはいきません。勝負としての勝ちどころを別に用意してレッドの株を落とさずスマートにまとめてます。
■ギャバンvsブートレグ
・一連の流れの最後を締めるのはギャバンvsギャバン・ブートレグ!
ガキンガキンいう重厚感あるファイトからレーザーブレード同士の剣戟は様式美たっぷり。オリジナルの雰囲気はそのままに現代技術でパワーアップしてて、ギャバン目当ての人はこれだけで大満足だと思います。
銃を抜くブートレグに、レーザーブレード一本で切り抜ける。このあたりはvsゴーカイジャーな感じもして痺れます。
■ゴーカイジャーも負けてない!
・ギャバンもすごいですがゴーカイジャーのアクションも負けてません。
正義のために。ではなく同じ目的のために集まった仲間たち。そういうゴーカイジャーの魅力がぎっしり詰まってます。自分がゴーカイジャーのどこが好きなのかがすごくはっきりした気がします。
・ボスを倒すときの流れがケレン味たっぷりで最高です。
最後に倒れた敵ににじり寄りながら過去戦隊から元に戻って、詰め寄りながら無造作にファイナルウェーブをチャージ。敵が攻撃してきても、すっとブラストを放って相殺。そこから気迫のこもった一撃!
余裕と本気が密接にくっついてて、与えられた力じゃなく自分で勝ち取った力って感じがします。正義感じゃなく正義漢。ゴーカイジャーのそういうところが大好きです。
特撮の劇場版なんて話がクソなのは当たり前で、一つでも見る勝ちのあるアクションシーンが見られればそれで上等。そんな風に思ってましたが、ゴーカイvsギャバンは違いました。
ゴーカイジャーの1エピソードとしても、ギャバンとのコラボものとしても最高で、今まで見た特撮劇場版で一番でした!
ゴーカイファンなら絶対見るべき作品です。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿
コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。