『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第46話「果てなき青春!これが真のパリピ道!」:感想

2026年1月18日

井上亜樹子のフルコース

わかりきった結論を先延ばしにした挙げ句に何の捻りもなく出す。
積み重ねの無さを原因とする、ついていけないほどの展開の著しい飛躍。
そもそも描いてきた部分とつながらない。
足らない内容は無意味な時間稼ぎで埋めるだけ。

と、まぁクライマックスだけに悪いところがてんこ盛りでした。
井上亜樹子さんではいつものことなので特に怒りも湧いてこないってところが一番深刻です。

過程無くしてドラマ無し

・「真のパーティーピーポー」を語るなら必須のはずの前提すら描けていないところはどうしようもありませんでした。
”真の”と語るなら「偽りのパーティーピーポー」をここまでに描けていないと話になりません。
実際は「実は徹夜でイベントに出てて…」など台詞だけで済ませていて全然描けていません。
描いたことは「ゴジュウジャーとして人々を守る」ばかりなので、むしろ「人々の笑顔を守るために戦ったなら、それって真のパーティーピーポーを部分的にやれてたのでは?」というツッコミどころになってしまっている有り様です。
オチもありきたりで過程は輪をかけてダメ。シリーズ構成に抜擢したこと自体が間違いだと言う他ありません。


・角乃と戦うことを今更悩むのは馬鹿らし過ぎて呆れました。
そんなことわかりきってたじゃないですか…
陸王だって「まぁ最終的には戦うライバルだけどね」って何度も言ってたでしょ。
そこに無反応だったのに今更深刻ぶられても真面目に受け止める気になれるはずがありません。

何の話ですか、これ?

・その解決策がまた意味不明で呆れました。
結局、終わってみればナイフ&ケークとの特訓?は無意味でしたよね。
唐突にナイフ&ケークと接点を持たせた割にナイフ&ケークがいなくても成立するお話で作劇の意味がわかりませんでした。
禽次郎の話に必要なパーツとして組み合わせたというよりも、ナイフ&ケークがやることなくて物語から浮いちゃうから無理やりまとめて処理しただけという印象です。

・その後の「家族と和解できたし、パーティーピーポーじゃなくてこういう生活でも良いんじゃないか?」って話は唐突だしパーティーピーポーと関係性が見えなくて普通に戸惑いました。
え?! 禽次郎がパーティーピーポーになりたいのって不和で家に居場所が無いことが本当の理由だったんですか?!
普通に何の話かわからない別件が始まって困惑しました。

・妻との写真を見て真のパーティーピーポーとは何かを自覚する流れは普通に意味がわかりませんでした。
「真のパーティーピーポーとは妻のように自分の思うがままに生きつつも周りも笑顔にできる人間のことだ!」
って、それ自体は構わないんですけど、それだと妻が亡くなる間際に言った「これからは思うままに生きて」って話は何だったんですか???
私には全くつながりが理解できませんでした。これだと今度は妻が見当違いなことを言っていたことになってしまうように感じました。
今回の結論と結びつけるには
「禽次郎は本当は人を笑顔にしたいと思っていたが、厳格さを重んじて甘やかしては人のためにならないと考え、人に厳しく接してばかりいた」みたいな前提が必要になると思うのですが、そんな話は特にしてませんでしたよね?
厳しさは孫の件が該当しなくもなさそうですが、孫に関して考えが変わったのは若返った後に孫と他人として接して孫の真意を知ってからだったから変ですよね。
妻は禽次郎の胸中を知ってたなら「孫が嫌がってるし、あなたもしたくてやってるんじゃないならみんなで不幸になるだけだから止めなさい!」って叱るべきだったと思います。
実の息子であるはずの孫の父親(禽次郎の息子)は親に似ず、頭が柔軟で孫の言う事にも「美大行きたいなら行っていいよ」と応援してたのでマジで禽次郎の厳格さが何の役にも立ってる気がしません。
普通に意味がわからない構成要素が多すぎて、どこが間違いでどこが意図通りなのか判別がまるでつきません。

・禽次郎と角乃が戦う前に「今まで楽しかったぜ!」みたいに言い合うのは普通に自殺行為でした。
いろんな思い出が…全く思い出せない!!
っと、逆効果でしかありませんでした。マジでNo1バトル以外にメンバーの思い出が無いんですよね…
普通の戦隊ものだったら怪人の事件解決絡みで否が応でもできてくるんですけど、No1バトルの場合は協力しないし脱落するし、最初から不参加もいるしで思い出ができないんですよね…
個人的には禽次郎は角乃よりも吠や竜儀との方が仲が良かった印象ですし。

・指輪を失っても若さを失わないことには唖然としました。
ますますもって指輪争奪戦に参加する理由が無いじゃないですか。
最序盤では「願いを叶えることよりも既得権益である若返りを失うことを恐れる禽次郎vs生きてるかもわからない妹の捜索という可能性を求める角乃」という対照的な2人が対立することもあるかな?、なんて思ってたんですが最後の最後まで何もありませんでした…


残る組み合わせ

・陸王vs竜儀は指輪の数とストーリーの優遇具合では陸王の方が圧倒的に上ですよね。
願い的にはどっちも自力で叶えられる内容なのでどちらにもドラマの余地を感じません。
どちらかと言えば竜儀が勝つ方が処理が簡単だと思います。
陸王の方はファンがどうのとかブーケを絡めてやらないといけないので時間がかかりますが、竜儀の方は「テガソードの信仰を広めたいなら自分の願いで叶える必要ないじゃん! テガソードの力を示すなら他人の願いを叶える様で充分だし、願いの力で無理やり信仰させてもそんなの本物の信仰心じゃないじゃないか!」と気づけば戦う必要性すら無くなりますからね。
こっちの方が片手間で処理できて時間を取らなくて済んで、厄災との決戦とか吠の願いとか他に時間を割く必要のあるだろう後の回にまわす方が面倒がなさそうです。


・吠vs熊手は吠が負けるはずがないので消化試合にしか見えません。
熊手の願いは「世直し」なので負けても「お前らなら世界を良くできるさ!」みたいに勝手に満足するか、「俺様はテガソードの力なんて借りなくても俺様だけの力で世直しして見せる!」みたいに強がるかのどっちかですかねぇ。

・残る課題は角乃なんですが、妹の意識不明の原因と対処法がわからないから判断しようが無いんですよね。
吠が「角乃の願いを叶えるのが俺の願いだ!」とかやって解決するのか、
「テガジューンの生成AI能力で特効薬を開発したので治りました!(今後もこうやって人間の問題解決をしていくことで共存を図っていきます)」とかにするのか、
「実は妹の意識不明は厄災由来で厄災を倒したら妹も治ったぜ!」とかで雑に済ますのか、
妹自体が重要じゃないんでどうとでもできちゃうと思うんですよね…


フャイアキャンドル

・比較的好感度は高い方なのでドラマはまだマシな方でした。
結局、戦う必要性がわからないので意味はわかりませんでしたが。
「パワーアップしたはずなのに、やることは雑魚をけしかけるだけであっさり一掃され、値直接戦ってもいないのにファイアキャンドルが死にかけてる」
という情景は普通に物足りなかったです。全てが期待外れなクオリティでした。
ゴジュウジャー4人だと防戦一方くらいの強さにしても良いと思うんですけどねぇ…



次回は陸王vs竜儀のようです。
公式サイトの予告画像を見る限りだと、基本的に陸王の話に終始して他の厄災とかはちら見せ程度で終わりそうな感じでした。優遇されてますね。
個人的にはどちらも興味がないので完全に消化試合ムードです。





コメント

2 件のコメント :

  1. 禽次郎は「中身は80代の老人」という設定のインパクトがキャラクターのほぼ全てで、同級生となった孫との確執も最序盤で済んでしまって後は自分本位な行動の多いゴジュウジャーの良心って感じでしたね。
    そりゃ今更中身のある話なんて出てこないですよね…今回の冒頭で「ボクはもうここまでで十分。角ぽよ頑張ってね」と譲ってあげても大して変わらない話だったなと思いました。

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    1. 開始時点で実質的に願いが叶ってしまっていて、その後は何にもありませんでしたね。
      冒頭で陸王が言った「辞退する人いる?」って質問に乗ってても話の流れは全然変わりませんでした。
      むしろ最初に辞退して周りが驚き、「禽次郎はなぜ辞退することにしたのか」とナイフ&ケークの回想も交えて進める方が中身は大差なくても、今回の話は見やすくて面白くなった可能性さえ有ると思います。

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