『トロピカル~ジュ!プリキュア』:2クール目まで見終わった時点での感想
『トロピカル~ジュ!プリキュア』を26話まで見た時点での感想です。
■進展なし
・ストーリーもキャラも進展を感じません。
メインストーリーもキャラの掘り下げも特になく、ダラダラとしたとりとめのない回が続いているように感じます。これで「1話1話を楽しく!」と行っているならそれで構わないんですが、エンタメ面でも物足りない内容が多いのでパッとしない印象です。
・現状だと「無味無臭」という印象です。悪いところもないけど良いところもあまり感じません。個性にしろエンタメにしろ、もっと味のある中身を増やしてほしいです。
■ローラ
・唯一の進展らしい進展と言えばローラがプリキュアになったり人間に変身して学校に通い始めたことです。
しかしこれも個人的には楽しめていません。「野心家の人魚」という点がローラの大きな特徴だったのに野心も人魚も消え失せて、ただの「現地の文化に馴染みのない異邦人」になってしまいました。個人的には盛り上がるどころか没個性化を嘆いています。せっかく面白いキャラだったのに完全に芽が消えてしまいました。
・そういう期待を差し引いても、ローラが人間になりたがる流れに全然納得がいきませんでした。急に人間に憧れだして違和感を感じました。
興味を持つことはともかく、人魚の国も女王もどうでもよくなってとにかく人間になりたいと言い出すのは奇妙なように感じました。これなら「元々地上に憧れていて、使命で堂々と地上に来れて喜んでいる」という設定のほうがしっくり来たと思います。「今までは見ているだけで満足だったけれど段々と自分でも実際にやってみたくなってきた」という流れなら時間経過も活かせるでしょう。
あるいはもっと向上心の高い、”意識高い系”みたいな感じにして「常に将来を見据えて動いてきたけれど、”今”を重視するマナツたちを見て考えが変わっていった」みたいにするのも有りだったと思います。
■空振り
・ローラの変身回で動きがあったので後回しの魔女のほうも進展があるのかと思いましたがこちらは何もありませんでした。
やる気を出したのかと思ったらローラが変身したらまた何もしなくなりましたし、部下にプレッシャーをかけるようになって緩い雰囲気から変わるのかと思えば特に状況に変化はありませんでした。
・いつまで経っても集まらないやる気エナジーも「昔、別の悪党が溜めたのが残ってた」でだいぶ溜まってしまいました。
恐らくマナツたちに責任を負わせないためだと思いますが、主人公たちが知らないところで何事もなく回収されてるという展開は有りなんだろうかと疑問に思いました。
■アイテムが少ない
・本編の内容とは関わりが薄いことですが、アイテムが全然出てこないように感じます。ロッドにはめて戦闘に使う小物とか全然出て来ません。やたらに出てくるメロンパンとグミが一番悪目立ちしているように感じています。
・玩具のラインナップを見るに、パクトにリップ、ステッキ、ミラーなど作中ではセットで扱われている物がバラバラに売り物になっていることで点数が稼がれているみたいです。販促になっているのか私にはピンと来ませんが、映像作品としては販促をコンパクトに済ませて邪魔にならずに済んで楽ですね。
■バトルはベテラン以外がパッとしない
・今回は演出が面白いと思う回はいつも大地丙太郎さんや今千秋さんでした。二人ともコミカル系のベテランなので当然のことです。
他の演出さんがうんともすんとも言わないのは問題だと思います。ストーリーに力を入れてないのにアニメーションも盛り上がらないのでは見どころがありません。やってるけどつまらないならともかく、挑戦している気配すら感じません。監督が直接演出にクレジットされた回も1話だけで、これでは土田豊さんが普通に1スタッフとして参加しているときのほうが楽しめています。現状だとスタッフの水準を上げるといった効果も確認できず、もやもやする一方です。
感想お疲れ様です。プリキュアの感想、待ってました!!
返信削除ローラが人間になったのは辛いですよね。面白い展開を思い付いたとか、そこに行く為の過程というよりも、何をするにも仲間外れになってしまうローラをどうするかに、行き詰った故の逃げにしか見えません。
ここが早く改善されるといいですね。
>いつまで経っても集まらないやる気エナジー
どうすんでしょうかね。集めてもマナツ達に責任を負わされるようになるし、これまでのを続けてたら永遠に集まらないですし、また勝負に勝って試合に負けたような感じで、どこかから調達すんですかね。
それとも、ほんと終盤になるまで魔女は復活しないのか・・・
>アイテムが少ない
指輪を付け替えると、別の音声が鳴ることは知っているのですが使わないつもりなんですかね。ガチャガチャで売っているからでしょうか。
みのりの小説にダメ出しした人、アスカと生徒会長の因縁とまだ出していない要素もありますが、「え?!そんなことで」とも、「えっ?!お前そんなひどいことされたのに、平気で接してたん?」と思うような展開にならないでほしいですね。
変身シーンも最初はあっと思わされましたが、飽きました。もうそろそろ、チークやらヘアーの担当を変えて、バリエーションを持たせてもいいと思うんですが・・・
マルゲリータさん、こんにちは。
削除>ローラが人間になったのは辛いですよね。面白い展開を思い付いたとか、そこに行く為の過程というよりも、何をするにも仲間外れになってしまうローラをどうするかに、行き詰った故の逃げにしか見えません。
人間になることに納得の行くストーリーや人間になったことで生じる楽しさがあるならいいんですけど特に見当たらないのがよろしくありませんね。没個性化するだけでは歓迎できません。
>集めてもマナツ達に責任を負わされるようになるし、これまでのを続けてたら永遠に集まらないですし、また勝負に勝って試合に負けたような感じで、どこかから調達すんですかね。
マナツたちの責任はないにしても、展開としては良いとは思えませんね。
一番無難なのはチョンギーレたちから搾り取って幹部の始末もまとめて済ませる方法だと思いますが、現状の雰囲気からすると死ぬとは思えません。どこからともなく調達するか、マナツたちから取ってマナツたちは自力で復活する辺りが妥当かなと思っています。
>指輪を付け替えると、別の音声が鳴ることは知っているのですが使わないつもりなんですかね。ガチャガチャで売っているからでしょうか。
変身アイテムに連動する小物も食玩やガチャガチャで売ってたんですね。知りませんでした。有るのにアニメで出ないのは不思議ですね。いつもならやってると思います。アパレルやコスメグッズのほうが本命ということなのでしょうか。
>「え?!そんなことで」とも、「えっ?!お前そんなひどいことされたのに、平気で接してたん?」と思うような展開にならないでほしいですね。
現状だと情報が無さ過ぎてシリアスなのかどうかのか想像がつきませんね。2クール経ってるのにこれだと困るんですが。
>もうそろそろ、チークやらヘアーの担当を変えて、バリエーションを持たせてもいいと思うんですが・・・
作画の手間があるので変わらないでしょうね。担当パーツも変身時以外は特に何も特徴付けられていませんし。
感想お疲れ様です。
返信削除最近のプリキュアは視聴切りばかりのハズレが続いたので今年はなかなか見る気が起こりませんでしたが、ようやく重い腰を上げてトロプリを視聴。現在の放送(36話)に追い付きました。
36話で今までの全然進まないメインストーリーが一転。面白そうな設定は出てきてますが…………一切期待してません。
今までもトロプリは、企画として与えられた設定はユニークでした。
部活、人魚、コスメ、やる気。
部活要素は普通ならハズレようがない鉄板ですし、『やる気があり過ぎて何も目標がない』ジレンマを抱えた主人公も興味をそそられました。脚本家の腕の振るいどころだったと思います。
ですが部活は名前だけトロピカル部と名乗らせて友達とただ遊んでるだけ。
真夏も『部活として申請するなら明確な目的が必要』『合宿で何をするか』『将来のインタビューにどう答えるか』などの壁にぶつかるたびに『今トロピカれれば良いや~。今を楽しむのが一番大切だもんね~』と逃げてばかり。変化も成長も見られません。
じゃあ明るく楽しい学園生活に専念できているかというと、そうでもなく。
・ミノリが文芸部から追い出されたまま。元凶の先輩と仲直りするわけでもないし、何も解決してない。
・アスカの過去は関わる全員がバカ過ぎて頭が痛くなるレベル。ミノリと同じく、ただ過去の出来事を説明しただけで終わり。
他校生が勝手にロッカー開けて、ラケット取り出して、ニッパー持ってる所を現行犯で捕まえたのに『ロッカー間違えただけです。ラケットに細工しようとした証拠なんて無いでしょ?(ニッパー持ってたけど)、むしろ私たちの胸ぐら掴んだ(別にケガしてないけど)責任とってオマエら試合辞退しろ』とか意味不明すぎて脚本家の頭が心配になりました。
途中で視聴切りしてないのは、必殺技が個性的で戦闘が楽しいおかげですね。ヒープリやスタプリはその辺りも手抜きで、誉められる所が皆無でしたから。
ミルクココアさん、はじめまして。
削除>部活要素は普通ならハズレようがない鉄板ですし、『やる気があり過ぎて何も目標がない』ジレンマを抱えた主人公も興味をそそられました。脚本家の腕の振るいどころだったと思います。
いかにも明るく賑やかな内容になりそうな題材からこれほど薄味で停滞したお話とキャラが出てくるのは不思議ですよね。私が1話でイメージした内容とはかけ離れています。
やらないならやらないでそれもいいんですが、独自の内容も特にないので困ります。
>アスカの過去は関わる全員がバカ過ぎて頭が痛くなるレベル。ミノリと同じく、ただ過去の出来事を説明しただけで終わり。
アスカの経緯はいろんな意味で謎でしたね。作中の登場人物の行動もなんでそうなるのかよくわかりませんでしたし、あんな不正を呑んだ人が生徒会長を胸を張ってやっていることも理解できませんでした。そんな胸糞展開をやるからにはマナツたちがアスカのために行動したり、アスカがトロピカる部にいる今の重要性を説いたり何かあるのかと思ったら特になく、「そういうことがあったのさ」という過去語りで終わってしまって拍子抜けでした。無駄に重いのに意義がない話をやってどうしたいんでしょう。