『仮面ライダーリバイス』第2話「悪魔はあくまで悪いやつ!?」:感想
■折り合いがついてないような
・会話は自然な部分と不自然な部分があるように感じました。
できることをやろうとした司令官が降格するのは気の毒だなと思いましたが、その後の「”頑張った”で満足するなら司令官の器じゃない」という指摘でなるほどと思いました。
・怪人の勧誘は世間話から入るのは脈絡があって良いけれど、突然出されたスタンプを手にすることには違和感を感じました。
あれは受け取った側が相手がデッドマンズでスタンプを押すとどうなるか知っていたって話なんでしょうか? 常識的に考えると突然スタンプを渡されても困惑するだけだと思うのですが。それとも1話冒頭の考古学者?がおもむろに押したように、スタンプ自体に思わず押したくなるような謎の魅力があるんでしょうか。設定も心境もよくわかりませんでした。
・襲われた被害者が力を得るために自分からやってくるという展開は良いと思いました。人の悪意云々というならそういう人もいますよね。「主人公が力を手にする」という大筋の流れとも関連性がありますし、良いと思います。
・ラストのゴルファーとキャディが和解する展開は唐突な改心に戸惑いました。
プリキュアみたいに悪魔を倒されたから心がキレイになったのかなと最初は考えましたが、前回悪魔を倒された司令官は特に言動に変化が見られないので特にそういう効果はなさそうです。キャディさんのほうはともかく、ゴルファーのほうはそんな殊勝な反省を見せるタイプには見えなかったので納得し難かったです。
■主人公に疑問符
・主人公の考えなどを示すのが今回のお話のメインだったと思うのですが、個人的には主人公の言動に正当性を感じませんでした。
・独断専行で危険なことをしているところが大きなマイナスです。
主人公は自分の命を危険に晒すことでバイスに契約させていましたがそこが疑問でした。まず主人公が「契約」という概念に確信を持っている点が不思議でした。前回の時点で母親を食べられそうになったのに信用している点が謎です。弟や博士から「悪魔にとって契約は絶対」と説明を受けているならともかく根拠もなく信用するのは愚かなように見えました。
・死んだらバイスも死ぬってのが嘘じゃない証拠がないと思います。
バイスは嘘つきで信用できないと認識しているなら、人間が死ねば悪魔も死ぬという話もバイスしか言ってないことなので嘘だと疑うのが妥当だと思います。疑い方も半端なように見えました。
・後半の戦闘中と戦闘後の軽いノリも理解し難かったです。
肩車合体などバイスからの提案をあっさり受け入れる姿にびっくりしました。さっきまで不信感まみれだったのに契約できたらそんなノリで受け入れられるんですか。主人公もバイスもどちらの気持ちも理解できません。
バイス側のメリットが薄い不平等条約なのにあのノリになるのは特に理解できません。そこれそたとえば戦闘後にお風呂に入れてやったり、コーヒー牛乳を飲ませてやったりして、それをバイスが気にいるという流れにすればさしあたってバイスが従う理由ができたと思います。そうでないならもっと使われてる感や一方的に従えている感じを出したほうが自然だったと思います。
・個人的には主人公は今のところ「よくわからない事情とよくわからない心情に基づいて動く、善人ぶりたいけどできてないエゴイスト」という印象です。スタッフの想定している印象とは違うような気がしますが、どういう風に見せたいのかがよくわかりません。
・個人的にはあそこまで銭湯にこだわる理由が不思議です。
デッドマンズの被害と危険性は周知の事実ですし、母親も入院するほどの怪我を負っています。これに加えて防衛隊に所属する弟経由での正式な依頼に、母親からの助言もありました。本人が戦いたくないとか銭湯が大好きなど個人的な思い入れがない限りは断る理由のほうが少ないと思います。ずっと戦い続ける予定なわけではないでしょうから、銭湯自体は父親や母親に一時的に任せて「一日も早くデッドマンズを倒してみんなが安心して銭湯に来られるようにするぞ!」くらいが健全な発想ではないかと思います。
今の主人公はだいぶ病的で「お客さんがだれも来なかろうが俺は銭湯をやらなければいけない」くらいに思いつめているように見えて、人として信頼する気になれません。
■イーグルゲノム
・見るからに仮面ライダーWがモチーフって感じのデザインでした。
セイバー増刊号のディケイドを見たときにはレジェンド要素は薄めなのかなと思いましたが、次回の電王も電王っぽいデザインでしたし、元のデザインそのままのほうが普通なようです。
個人的にはアクセント程度のほうが好みです。あくまでイーグルフォームであってWフォームではないはずなので。リバイスの設定で真面目に考えると「つまりWや電王は悪魔の姿ってことですね!」とかそういう話になってしまうから良くないと思います。
■肩車変形
・予告で見た時点で強引さを隠す気もないデザインだと思いましたが本編で見ても特に印象は変わりませんでした。
デザイン自体を良いと言う気はありませんが、「どのみち玩具はあんな形になるものだ」という現実から考えると本編と実際の玩具の造形を近づけることには賛成です。
・販促ペース的に無理なんでしょうけど、できれば主人公とバイスの親密度が上がってから使ってほしかったです。肩車したまま戦うのは信用できない相手とやれることではないと思います。
・必殺技を当てた後のカウントダウン演出はストーリーの雰囲気と合ってないように感じました。
必殺技は合体形態のまま当てたのにカウントダウンでは二人が分離していて、どういう状況なのか混乱しました。カウントダウンが終わって爆発するときにはやはり合体して敵を踏んづけたままだったのでカウントダウンはメタ時空上での演出でしかないようでした。ストーリーは地に足を着けた内容にしたがっているように見えるのでこういう演出は合ってないと思います。
■バイクはバイクでも…
・今回のスタンプ付き自転車は普段のライダーよりずっとバイクっぽい活躍だと思いました。ちゃんと乗り物として活躍していました。自転車はバイクと呼ばれることもありますがバイクと呼ぶのは普通ではありませんよね… リバイスにはちゃんとしたバイク枠の乗り物もあるみたいですし。どう見てもバイクじゃないもののほうがバイクらしい活躍をしているのは捻じ曲がっているように感じました。本物のバイクも見せ場があると良いのですが。
次回は主人公の知り合いの女性が現れたり、妹が人質にされたりするみたいです。次回予告の印象だけだと3話でやるべき内容なのかピンと来ませんがどういうお話になるのでしょうね。
今週も感想お疲れさまです。
返信削除どうやら、owl様がどうなんだろう?と考えられる程度には『作品』してる作品ってことで
まずは1クール様子見といったところでしょうか。
>唐突な改心
私もここだけかなり気になりました。
キャディーの人もスタンプ後はなんかギャグにゴルファーにまっとうに対応しようとしていましたし。
人の心の中に住む悪魔を呼び出した後倒して悪の心が倒せるとなってしまうと
それはそれでバイスタンプって良いものなのでは?ってなってしまいそうなので
単純に尺が足りないほうが良いかなぁという気さえします。
また、owl様の仰られるとおりに、自らスタンプを求めに行く人間がいるのはいいですね。
匿名さん、こんにちは。
削除>単純に尺が足りないほうが良いかなぁという気さえします。
現状だとノイズになっちゃってる気がしますね。現状だとゲストの和解がないとお話が成り立たないようには見えませんし。
リバイとバイスが肩車して動物に変形するのはリミックスって言うらしいです。そのリミックスも予算の問題とかストーリー上の都合で使われなくなることってあり得ますかね?
返信削除使われなくなるかに関しては、私は巨大戦ポジションだろうと思っているので2クールも経てば全然やらなくなるだろうと思っています。2号ライダーが出てきても同時に絡ませにくいからそれだけでも減るでしょうし。
削除ストーリー上の都合は無いと思います。「変身はできるけど合体はできない」なんて状況が続くことは考えにくいですからね。