■ピンク回、じゃなかった
・小夜の個人回なのにいきなり幼児化してどうにかなるのだろうかと不安でしたがどうにもなりませんでした。
「絶体絶命」と「無理」が小夜の地雷ワードなことも全く知りませんでしたし、「エモい」が小夜の口癖であることすら私にとっては定着していません。この状態では何もかも初耳で徹頭徹尾「そうなんだ」としか反応しようがない回でした。わかったのは小夜も暴力を手段として使うキチガイだったということだけでした。
5歳児に幼児化した意義も特に感じませんでした。「なぜ小夜は無理や絶体絶命という言葉に反応するのか？」というアプローチで小夜のことをよく知らない充瑠の視点で普通に進めても大差ないお話にできたと思います。キャラクターの描き方としても「どこに反応するか」よりも「なぜ反応するのか？」のほうが重要だと思います。泣き虫だった小夜が命の危険すらも超越した理由もよくわかりませんでしたし、掘り下げとしてもキャラ紹介としても半端だったと思います。

・個人的には小夜の回というより充瑠のための回のように見えました。ただし描かれたのは充瑠のマジキチっぷりですが。
5歳児でも容赦なく戦わせようとする姿はドン引きでした。充瑠が一番強いキラメンタルっていったい何なのだろうなとますます疑念が強まりました。

・初めての非シリーズ構成回でこれということは、やはりキラメイジャーは基本的に「目的のためならどんな手段も正当化される」という主義で作られていると考えて間違いないようです。最強フォームはブラッドダイヤモンドがモチーフでもおかしくありませんね。

■やっぱりダメだった
・下亜友美さんだから最初から期待していませんでしたがお話は普通にダメでした。
小夜の話なのか充瑠の話なのかちぐはぐでしたし、記憶喪失も雑でした。今回の怪人がカメラの怪人だとわかったときに「カメラからどうやって幼児化につなげるんだ？」と不思議に思いましたがその方法は「敵に吹き飛ばされた拍子に道端の石に頭をぶつけたから」でした。雑すぎて言葉が出ません。

・特に充瑠が「飛べるのはブルーとピンクの魔進だけだから無理だー！」と言い出したことには違和感が強かったです。1話でファイヤを車から消防車に変形させていたのだからファイヤを飛べる形に変身させれば済む話だと思います。


次回はレッドの特訓回のようです。脚本が三条陸さんで驚きました。ライダーのほうでゲスト参加したことはありましたが戦隊では初めてですね。ローテーション参加なのでしょうか？