『仮面ライダーゼロワン』 第32話「ワタシのプライド!夢のランウェイ」:感想
■仕事を舐めるな
・がっつりやられたら嫌だなーと思っていましたがファッションショーはわりと存在感がありませんでした。
オチは最悪だと思います。私はファッションショーのことはまるで知りませんが、その筋の人から見たら噴飯ものだと思います。「服着て歩けばいいだけだと思ってんじゃねぇぞ!」と怒られるでしょう。
■ゲストの話としてもダメ
・デルモの話としても薄かったと思います。
デルモの代役はヒューマギアだからデータのインストールなどで対応する手もあるでしょうが、それはそれで今度は「ヒューマギアなら誰でも簡単に代用できるならデルモのアイデンティティはめちゃくちゃじゃない?」という疑問が湧いてくると思います。
本編の展開事態も既に意味不明でしたけど。「ヒューマギアがランウェイを歩く」だけでなく「自分を表現する」ことまで夢に入っていたデルモはイズが代役で出るだけでは満足できるはずがないのですが。どうすれば大筋を変えずにまともな展開にできるのか思い浮かびません。
・データのインストールが瞬時に終わるなら別の素体にバックアップしたデルモのデータをインストールすれば足の怪我は無視できるでしょうし、その辺もグダグダでした。
設定的にはZAIA社長が破壊前にゼツメライザーを付ければ済む話なんですけどそれすらできていません。
・個人的にはそもそもデルモが不用心に出歩いたことに引っかかりを感じました。命を狙われた状態でなぜ出歩いたのでしょう? 一人で集中したかったとかそういう理由なのでしょうか。いずれにしても「自業自得」という印象は否めません。
■安定の理解不能
・ヒューマギア関連の世界観は相変わらず理解不能でした。
ヒューマギアの所有権ってどこにあるんでしょうね? 或人たちの行為が許容されてるということは、リサイクルしたものなら或人たちの会社の所有物扱いになっているのだろうと思っていましたがZAIAには壊す権利があるみたいです。いったい何がどうなっているんでしょうね? 普通なら飛電かZAIAの片方は他人の所有物を侵害している違法行為になると思うのですが。
・デルモの存在も謎でした。
世間はヒューマギアを必要としていないんじゃなかったんですか。あれだけ影響力のある存在なら普通にSNSとかで「ヒューマギア廃棄反対!」って言えばムーブメントが起きると思いますし、ランウェイを歩けなくてもZAIA社長が無抵抗のデルモを破壊するシーンを録画すれば大ブーイング間違いなしだと思います。最初から最後まで情勢がわかりませんでした。
・或人のヒューマギア擁護も相変わらず薄っぺらかったです。「ハッキングされないから安全」とか言っていましたが、そんなもの「チェケラ」の一言で終わりです。これはチェケラが悪いわけではなく、或人や迅の語る夢や自由の肯定には避けられない問題なので逃げることは許されません。
■亡
・今回は終わってみれば亡の話がメインでした。しかし亡の人柄を知ったのがこれが初めてなので亡が変わるとかどうのという話をされてもついていけません。自我があるかすら曖昧なキャラで夢の話をするなんて論外だと思います。
ボックス特典を見ていたら話についていけたのでしょうか、たぶん無理だと思いますが。
・正直な見た感想は「不破さん可哀想」でしかありませんでした。
本人も言ってましたけど「勝手に俺を使うな!」と思うのは当然のことでしょう。ポっと出も当然の亡とレギュラーの不破だとどちらに感情移入するかは考えるまでもありません。その点もダメだったと思います。ちゃんと描いてくれば「ヒューマギア嫌いの不破が、まして自分の身体を利用している亡を認める」というシチュエーションにできたでしょうがゼロワンでは無理ですね。
・乗っ取り方は雑でした。不破のセキュリティがガバガバだっただけです。自分で言っておきながら「人間のセキュリティ」ってなんだよと思います。人間の人格も簡単に乗っ取れるとか相変わらず恐ろしい世界です。
唯阿のショットライザーで無理やり変身させたところだけはまともで良かったです。
次回はいよいよ唯阿が寝返るようです。個人的には完全に賞味期限切れのネタです。しかも脚本はシリーズ構成ではなく、今回と同じ筧さんのようです。
だいぶ話数をかけましたが「ワタシハドウグジャナイ」と繰り返すだけで何の掘り下げにもなってないと思います。むしろここ数話で機械感が増して「え、唯阿って本当に人間なの?!」っていう印象のほうが強いくらいです。
それ以上に致命的なのは唯阿が寝返ったところで状況に変化があると思えないことです。唯阿が寝返っても唯阿と不破の気持ちがすっきりするだけなので大局には影響しません。 唯阿の幸せに大きな価値を感じるほど感情移入できている視聴者は少ないと思います。
できるとすればZAIA社長の告発などですが、犯罪歴が多すぎて今更も今更です。むしろタブーだと思います。有意義な展開をできる気がしないのですが一体何が起きるのでしょうか。
こんにちは。
返信削除亡すら急に「夢」連呼し出して、いよいよ来る所まで来た感ありますね。
前回、唯阿が奪ったアサルトウルフキーの使い方は、想像しうる範囲の話で特に感慨は無かったです。
気合いでチップのコマンドを無効化出来たり、ザイアスペックで強制支配出来たりと相変わらずガバガバですが、ゼロワンにおいては普通の出来事です。
ある意味一番驚いたのは、道具botだった亡が簡単に「夢」信奉に走って、不破も28・29話で亡を否定してた割にはかなりあっさり亡を受け入れた事でしょうか。
まぁ公式によると、「不破の更なる秘密が明かされる」らしいので、また今回の話を無かった事にしてきそうですが…。
ファッションショー・ファッションモデルに関しては、「オチそれでいいの?」と感じました。
ただゼロワンにしては、割とファッションショー・ファッションモデル部分の描写に普段の職業disを入れてなかっただけマシではあったと思います。
まぁチェケラという最底辺がいるから相対的にマシに見えた説かも分かりませんが。
次回は、唯阿離反&バルキリー復活だそうです。
公式曰く「天津に無理矢理隷属させられていた」らしい賞味期限切れの唯阿さんに、どう言い訳させるのかは注目してます。
マッソさん、こんにちは。
削除>唯阿さんに、どう言い訳させるのかは注目してます。
唯阿は言い訳も何もないと私は思います。
スタッフは唯阿は同情すべき相手で何も悪いことはしていないと考えていると思います。罪悪感だの責任だのという言葉がスタッフにないことは或人を見れば明らかでしょう。
お久しぶりです、更新お疲れ様です。
返信削除溜まっててまとめて観たんですが相変わらず意味不明ですね。
個人的にはメインライターの医療回や消防士回みたいなのよりは、今回のようなゲスト脚本の内容の方が嫌悪感は少ないです。
或人とイズを歩かせるのは内容以前に決定事項だったんでしょうね。自己表現にこだわるデルモが代役で満足なのは自分も納得いきません。デルモもどうにか出演させた上でゲストとして2人が登場とかで良かったと思います。
不破の目を盗んで抜け出して襲われるのも不自然ですし、あんな開けたら危ないトマソン建築も嫌です。
或人って個性を尊重しているようで「ヒューマギアは!」と一口で括って個体ごとの違いを直視していないんですよね。被差別者を「差別されてるのに頑張ってて偉いんだ!」と褒めてその人自身の能力や思想をまるで見ていないような感覚に思えます。デルモのマネージャーの方がよっぽど本人の個性を理解していたように見えました。
迅とすっかり意気投合したみたいですが、「お前だって道具扱いしてるだろ」に対して未だまともに答えられていない状態だと思います。ヒューマギアも夢を「見ていい」んだ!って、こうしたいという欲求は発生するものであって誰かに許可されるものではないと思うんですが。
今も困ったら周りがなんとかしてくれて、会社を失う前と何も変わってないのもまずいと思います。
或人がZAIA社長に何か言うたびに笑えます。ブーメラン大量に刺さったまま突き進む姿はヒーローそのものですね。
ZAIA社長も「ヒューマギアがランウェイを歩いたら人々が尊敬しちゃうだろ!」って全然計画完璧じゃないんですね。吹けば飛ぶような会社のやることに必死です。メガネも人気なさそうですし…。嫌味言って焦げながら去っていく姿は見飽きました。
寄ってたかって亡の器扱いの不破も不憫でした。一切接点ないので、ラストは亡の自我の芽生えに対して「なんか知らんが良かったな!」くらいの感覚ですよね。
アクションは中盤以降もわりと見れますね。特にバルカンは挙動がカットでぶつ切りにならず、回避や被ダメからの反撃への転換が機敏で、流れの繋がった戦闘として見応えあります。今回の前半のような広い空間で自在に飛び回る迅など地形を生かしたアクションも面白いです。
それから、ゲイツくんのVシネがアホみたいな内容だったことをご興味ないとは思いますが一応報告させていただきます。
匿名なのでお久しぶりなのかよくわかりませんが、お久しぶりです。
削除>個人的にはメインライターの医療回や消防士回みたいなのよりは、今回のようなゲスト脚本の内容の方が嫌悪感は少ないです。
私はその理由は或人がでしゃばることが少ないからだろうと考えています。
>デルモもどうにか出演させた上でゲストとして2人が登場とかで良かったと思います。
イズにリアルタイム通信で指示しながら代役を務めさせるとかやりようはいくつもあったと思います。或人とイズを出すのが大前提ならそもそも「ヒューマギアがランウェイを歩くのが夢」だけにしておけば大きな問題はなかったでしょう。
>デルモのマネージャーの方がよっぽど本人の個性を理解していたように見えました。
マネージャーさんとか漫画家さんのほうがよほど個体意識が強いですよね。社長なので大局を重視するのならまだ構わないのですが、マモルみたいに個体扱いが多いところがかえって悪い方向にばかり作用していると思います。
>ヒューマギアも夢を「見ていい」んだ!って、こうしたいという欲求は発生するものであって誰かに許可されるものではないと思うんですが。
そうですね。好意的に解釈するなら「ヒューマギアは人の指示がないと動けないのでシンギュラリティに目覚めていない個体に対して訴えかけるには『~してもいい』のように許可をする言い方でないと考え始めてくれないから」といったところでしょうかね。
>ZAIA社長も「ヒューマギアがランウェイを歩いたら人々が尊敬しちゃうだろ!」って全然計画完璧じゃないんですね。
ZAIAスペックをあげるといったのにみんなヒューマギアを返してくれませんでしたからね。それならそれで或人みたいに捨てられるのを回収して回れば済んだはずなんですが。
>一切接点ないので、ラストは亡の自我の芽生えに対して「なんか知らんが良かったな!」くらいの感覚ですよね。
そうとしか言いようがないでしょうね。これまでは亡が目覚めている間は不破の意識は全くなかったはずですから。あれだけ言ってあげただけだいぶ優しいほうだと思います。
>アクションは中盤以降もわりと見れますね。
以前と比べるとだいぶ良くなったと思います。続けていけばもっと良くなるでしょうからこの調子でやっていってほしいです。
>それから、ゲイツくんのVシネがアホみたいな内容だったことをご興味ないとは思いますが一応報告させていただきます。
そうなんですか。ジオウなら特に違和感なさそうです。見る気も全くありませんが。
お疲れ様です。
返信削除夢のゴリ押しが凄いですね。作中の勢力図が主人公の思想に賛成か反対かのみで線を引かれる様はまさしくエグゼイドビルドの後継。
2010年宇宙の旅あたりから引っ張ってきたっぽい「夢=自我の証明」ですが、2話からの「ヒューマギアは人類の夢」「夢のマシン」という道具としての価値に夢というワードを使ってるせいでどうにもチグハグです。
俺とお前は一心同体(2年ぶり4回目)。不破がやるとは思いませんでしたが飽きもせずよくやるものです大森P。
負けた敵ライダーがヨロヨロ歩いて帰るのを何もせず見送るのもいつも通り。
アクションは最近まともですね。戦隊の監督が入ったからかガンアクションがガンアクションしてます。10体全部乗せのランペイジの能力を3種+必殺技に圧縮して短い尺で能力の使い分けしているように見せるのは良アイデアだったと思います。
匿名さん、こんにちは。
削除>2010年宇宙の旅あたりから引っ張ってきたっぽい「夢=自我の証明」ですが、2話からの「ヒューマギアは人類の夢」「夢のマシン」という道具としての価値に夢というワードを使ってるせいでどうにもチグハグです。
一つのキーワードでつなげること自体は上手くやれれば、わかりやすくて深みのある内容になって良いことづくめなんですけどね。
失敗するとキャラの意思がブレてるように見えたり、その前までの発言までダメダメなように見えたり、マイナスな方向に働きます。
>俺とお前は一心同体(2年ぶり4回目)。
定番を繰り返すのは構いませんが、全く形になっていない点が論外だと思います。これがやりたいならもっと亡と不破に関係性を築いておかないと機能しません。赤の他人と一心同体なんて、それではただの軽薄で馴れ馴れしい人です。
>10体全部乗せのランペイジの能力を3種+必殺技に圧縮して短い尺で能力の使い分けしているように見せるのは良アイデアだったと思います。
ランペイジの能力は比較的良いほうだと思います。
ちゃんとこれまでに登場したキーの能力を内蔵していることをアクションで出せていてストーリー面でも機能していると思います。