『仮面ライダーゼッツ』 最終回「想う」:感想
今週の漢字
最終回のタイトルは「想う」でした。
前回の「懐う(オモウ)」と同じ読みですが、前回が思い出すなど思い出など過去方向にベクトルが向いた意味だったのに対し、
今回は「心の中で思い描く」という未来志向のタイトルが今回の内容にぴったりでしたね!
…なんてスタッフは思ってほしかったんでしょうね。
最終回が一番薄い
・9分間のダラダラした小競り合い。締めはポッと出の謎フォームの謎キックで勝てる説得力がゼロ。
その後は脈絡すら理解できない必要性のわからない謎の後継者探し。
そして最後は散々自分から強調していた莫の自己犠牲をちゃぶ台返しするインスタント復帰。
実につまらなかったです。
ゼッツらしい内容ではあったのでゼッツの最終回としては納得感はありました。マイナス方向では期待を裏切りませんね!
最終決戦
・小競り合いとしか言いようがない内容に萎えました。
3人が代わる代わるラスボスに飛びかかっては蹴り飛ばされて交代していくだけで何の進展もありませんでした。
人数が余る3vs1の時点でこうなりがちだから最終決戦はなんだかんだと理由を付けて味方を排除するんですよね。
過去のライダーを見るだけでもわかるはずなんですけどゼッツのスタッフには理解できなかったようです。
アクション面でも退屈になりがちだから、武器とか触手とか壊していいものを用意して「2号ライダーはラスボスの武器を壊した。3号ライダーは必殺技を撃たせて消耗させた。そして1号ライダーが倒した」みたいに手柄を分割したりもするものですけどそういう工夫も何もありませんでした。
さすがゼッツのスタッフです。
・エクスドリームは酷すぎて笑っちゃいました。
ミッドナイトシャドウもそうでしたけど、得意技が攻撃の無効化だけどそれをやっちゃったらラスボスの格が無くなってバトルが成り立たくなっちゃうから禁止されていました。
おかげでやることは無能力の4人が殴り合うだけでした。客観的に評価したらゼッツ史上過去一しょぼいバトルだったんじゃないでしょうか。
数話前の最序盤フォームばかり使った出し惜しみバトルの方が絵面の派手さという点ではまだマシなくらいだと思いました。
仮面ライダーゼッツ・ハートオブインパクト
・最終回限定フォームは過去最低に意味がありませんでした。
バトルもストーリーも最低を通り越して何もやってませんでした。
「トリプルライダーキックを決めて撃破!、なんですけどそれだとプレバンノルマを果たせないので最終回限定フォームでもう1回キックします!」
というノルマ以外の何者でもありませんでした。
やることも初期フォームの色違いが普通のキックをするだけなのでとても退屈でした。
・唯一、爆発の演出だけは力が入ってるなと思いました。
爆破のタイミングとかまとめて爆発しないようにする工夫とか有ったんでしょうね。
でもオブリビオンも1歩も動いていないのにゼッツの位置と爆発だけが移動しているのはおかしいと思いました。
技術としては良かったと思いますけど、演出としてはいまいちだと思いました。
夢vs悪夢の演説
・最後まで内容が全くピンと来ませんでした。
「悪夢に変えてるのはお前だろうが! 悪党が勝手なことをほざくな! お前が悪事を止めれば誰も苦しまなくて済むんだよ!!」
で終わっちゃうこととしか思えませんでした。
演説のクオリティもさることながら、根本的に主張が題材と合ってないと思います。
「希望と絶望」なら表裏ではなく上と下、真逆の存在だから成立しますけど、夢と悪夢は「良い夢か悪い夢か」の話だから成立しないんですよ…
「悪い希望と良い絶望」なんて詭弁を除けば無いことを考えれば成立しないことはわかると思うんですけどね…
主人公たちが何がどうなってるのかも全然わからないまま終わった
・主人公たちの状況は普通にわからなくて困りました。
「莫の叶えた夢」って何ですか? 文脈からするとエージェントになることみたいなんですけど、予知夢の後にコードを抜けたから叶ってませんよね?
「いや、ここで言うエージェントって言うのはつまり正義のヒーローのことなんで」と言いそうですけど、それを言うには1話以前の莫の無気力っぷりと合わないと思います。
そんなに切望していたならゼロの悪夢のせいで不幸体質になっていたことに抑えきれない怒りを感じないと変だと思いますし。
・ジークも結局どうにもなってなくて戸惑いました。
肉体が無いから現実には出られない。ネムが思い出さないと夢にも出れないから基本一人ぼっち。
うん、これまでの設定からすると何も不思議はないんですけどぉ…
だったらここ最近言ってたことって何なんですか?!
ひたすら孤独に苦しむことがお似合いの罰だって言うなら刑務所の中でほとんど叶ってたんじゃありませんか?
マジで何も意味がわからなくて混乱しています。
ジークはいったい何の話をしてたんですか???
・ネムとレディはマジで意味がわかりませんでした。
レディは消えたのか消えてないのかどっちなんです??? そこからもう理解できていません。
本当に消えてたとするとネムは自分で作った幻覚と夢でおしゃべりしてるだけだから1話の莫と同じ現実逃避マンでしかありません。
肉体は消えても夢世界からは消えてなかったとすると前回の内容とかいろいろ意味がわかりません。莫にジークにレディと夢の住人が多すぎません?!
本当に死んだゼロやスリーが明晰夢パワーが低い無能なだけみたいじゃないですか。
・エピローグは全般的に「叶ったという夢の内容がしょぼい」点に引っかかりを感じました。
ネムもノクスも富士見たちも、「ナイトメアが最初からいない世界」だったら叶えるまでもない、当たり前の内容だったんじゃないのかなと感じてしまいました。
マイナスをゼロに戻しただけで夢が叶ったとか夢は夢を超えるだの言われても全くピンと来ません。
これと比べたら何年も努力して望んだ成果を出している普通の人の方がよほどすごい夢を叶えてると思います。
「ナイトメアはヤバいんです! 対抗できる莫たちはすごいんです!」と口で言ってるだけで何がどうすごいのか、肝心なところが最後まで伝わってきませんでした。
最後の最後まで「ドラマ」が感じられませんでした。
ドラマではなく概念の話でキャラクターは概念を出力するためのプリンターでしかないと見ることは可能ですが、概念自体がしょぼすぎて面白みを感じないのでそう考えてもクオリティは論外だと思います。
エピローグ
・コード再結成、じゃなくて「ZEZTZ」形成…の意義がわからなくて困りました。
実質、莫一人で回ってるしサポートもノクスたちがいるのに味方を増やす必要があるんでしょうか?
逆にZEZTZが機能し出したら怪事課の存在意義が無くなりませんか?
何が前提で、何のために必要なのか話が全然見えてきませんでした。
「ゼロに見出された莫が、今度はエイトを見出す側になる」というシチュエーションをやりたい以外の内容が何も伝わってきませんでした。
そもそも「ゼロに見出された」という話からこっちはピンと来てないんですよ…
謎の莫復活
・普通に意味がわからなくてびっくりしました。
っていうか肉体が残ってたんですね。ナイトメアとの融合みたいな謎理論で消滅済みだと思ってました。
肉体とリンクしてるなら身体が死んだら夢の中の莫も消えちゃうと思うんですけど、あのままだと意外と夢世界でも寿命が短かったんでしょうか。
・個人的にはこれやったらせっかく強調していた悲壮感が台無しじゃないのかなと思ったんですけど、ひょっとしてあれって映画絡みなんでしょうか?
無駄に大学の看板を強調してたりしてましたし、映画の方で莫を戻す話とか夢の研究をしてる大学の話を出してあったりします?
最終回の最後の部分だけ時系列が違ってて「最終回のエイト勧誘完了まで→映画→最終回ラストの莫復活」という構造になってたりするのかな?と思いました。
・と考えていたら半分正解ってところでした。
公式の解説によるとファイナルステージの内容も含まれているそうです。
映画もファイナルステージも見てないので全部見た上での評価はできませんが、最終回の評価としては普通にマイナスしかないし、自己犠牲を持ち上げておいてひっくり返すのは普通にダメだと思います。マッチポンプにすらなりません。
・個人的に何よりダメだと思う点は「莫の夢がしょぼく見える」点です。
ラスボス相手に「夢は夢を超える!」だのと演説しておいて「自分は現実に戻ることなんて考えてませんでした」ってのは矛盾していてダメでしょう。
それを言わせるなら
「俺は夢世界のヒーローになってお前を倒す! その後に現実にも戻る方法を探す! そして夢の中だけでなく現実でもヒーローになる! それが今の俺の夢だ!!」
くらいの大言壮語を言わせておかないと釣り合わないと思います。
「いや~夢は夢を超えるとか言ってましたけど、まさか現実に戻れるとは夢にも思ってませんでしたね~」なんて態度のやつに言われても説得力がありません。
・最後までゼッツらしい内容で書くことがあまり有りませんでした。
全体感想でも書くことはあまり無いのですが、一応別の記事で書きます。
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