『仮面ライダーゼッツ』 第49話「憶う」:感想

2026年8月23日

今週の難読漢字

・今回は「憶う(オモウ)」です。
普通の思うと似たような意味ですが、「追憶」や「記憶」といった熟語に使われるように記憶や思い出に留めたり、思い出したりすること意味合いがあるそうです。
意味合いが違うので意味としてはまともな使い分けのようです。
これで本編の内容を伴っていたら褒めようがあったんですが…

何にも無い

・どうせオブリビオンとは戦闘開始のところで次回に続くんだろうなというところまでは予想通りでしたが、ファントムとのバトルすら無いとは驚きでした。
ドラマに相当な自信を持ってるみたいでしたが、そのドラマが影も形も見当たらないのでお話になりませんでした。
冗談抜きで何のドラマも感じなくて、「え?スタッフにはいったい何が見えてるの?」 俺には何も見えないんだけど…?と怪奇現象地味ていて少し怖くなるくらいでした。
「ネムとの思い出や思い入れ」といった有って当たり前のはずのものが見当たらないことが激ヤバでした。

富士見は「人気アイドルだから!」としか言ってませんでした。初登場のモブでも言えるようなことを言われるとやっぱり何の絆もないだろと逆に空々しく感じてしまいます。

ナスカは「一緒に戦った仲間だから!」と全く覚えがないことを言っていてびっくりしました。そもそもナスカに一緒に戦った仲間という印象がないのでネムよりも発言者が信用できません。

莫の方も具体性が見当たらなくて困りました。本当にエピソードが無いんですよね…
「俺は1話以前のニート時代にネムちゃんに救われたんだ!」みたいな一方的な思い入れすら無いのでマジで言うことが見当たりません。
え~っとそれで何でネムは元に戻ったんでしたっけ? 「うるさくて眠れねーだろ!」でしたっけ?

・こんな具体性ゼロな話をするくらいなら
「なぜネムが復活できたか? それはネムが国民的アイドルだからだ! 多くの人にとって忘れられない存在になったネムが現実で必要とされていないはずがない!」
みたいな流れの方がファントムとレディの話につなげられるだけまだマシだったと思います。
「世界のみんなに望まれてる」という事実があれば、ネムの自殺衝動や自尊心の低さが改善する根拠にもなって、後半のオブリビオン弱体化にもつなげられたでしょう。


レディ/ファントム

・突然ファントムが主導権を握り始めてびっくりしました。
状況から完全にレディが主導権を握ってるものだとばかり思っていましたがそうだったんですか。
ファントムが言うにはなんか幻影の世界に浸っているレディを見てほくそ笑んでいたみたいでした。
ナイトメアってそんな程度で満足できるものなんですね。いまだになぜナイトメアが夢主と融合して現実に実体化したがるのか理解できていません。

・その後の展開も唐突で理解しがたい内容ばかりで戸惑いっぱなしでした。
なんか分離したと思ったら、ファントムが夢主のレディを殺そうとしたっぽくてびっくりしました。
「夢主のネムが自分を忘却したからオブリビオンも消えた」って話をした直後にナイトメアが自分から夢主を殺そうとする話をするんですか…
普通に意味がわかんなくて困りました。自殺行為にしか思えないんですけど大丈夫みたいで全く話についていけませんでした。

・そしたら刺し貫かれたレディの方からファントムを融合したみたいでまた戸惑いました。
で、できるんですか? そ、そう。できちゃうなら仕方ないですね。
その後にやることが自分ごと目潰しすることでまた戸惑いました。
分離したファントムだけ潰すんじゃダメなんですか。そうですか…
最序盤だとただ殺しても生き返るっぽい何でも有りの夢世界で怪物のファントムの目を潰しても意味があるのかなぁ?と疑問に思いましたが、めっちゃ効果有りでした。
そうなんですか… 何もわからないので否定することすらできません。
ノクスも目を潰せてたら勝ててたみたいですね。ぐるぐる巻きにはできても目を潰す余裕はなかったんですね。仕方ないですね。

・とりあえずファントムを無力化したなぁと思ったらなんか消えました。
え? どういうこと? 死んだの? なんで? 消えただけ?と混乱してたらファントムは死んだみたいでした。
死ーん
って感じに心が無風でした。意味不明過ぎです。
おかげでレディもなぜか死にかけてても「そっか」で済みました。もう意識が理解を拒んでいます。知るか!

・レディのドラマが何で一番困ったかと言えば、結局何がしたいのか全然わからなかったことでした。
結局ネムの復活を望むなら、なんでネムを復活させようとしている莫を止めようとしたんでしょう?
なんか「エクスドリームがあればネムを作り直せる!」とかトチ狂ったことを言ってましたけど、それはもうネムじゃないですよね?
実際莫にそう指摘されたあっさり戦意喪失してましたし、マジで「情緒不安定」とか錯乱状態としか言いようがなくて困りました。
それ言い出すとドラマが成立しなくなっちゃうんですよ…
トチ狂うならせめて本当にトチ狂ってたことにして自分ごとファントムを殺す理由も「ようやくわかったの。ネムの世界に一番要らないのは私…! 一緒に消えなさいファントム!」とか自分の歪みを自覚した上での行動ってことにすれば、
「幻影世界とかネム以外の消去とかネムにとっては迷惑でしかなかったよね?」という当然の疑問にも答えられていろいろ都合が良かったでしょうに。
「レディは良い母親。子を思う気持ちに罪は無い」とスタッフは本気で思っているからこれは論外なんでしょうね…
個人的には「だったらネム本位としてはまともだと思える行動をしてくださいよ!」としか思えませんけど。


ノクス

・ノクスは出番が少ないのにイカれててびっくりしました。
「ネムは消えた。受け入れろ!」とか言っていたのに、ネムが復活した途端に「ネムが復活したのか。ふ、じゃあ俺もその事実を受け入れるか」みたいにかっこつけてて正気を疑いました。
マジで何言ってるんですか?!
現実主義路線を貫きたいなら富士見や莫がネムを復活させようとしていたら「そんなことできるわけないだろw」とか笑ってないで、
「止めろ!そんなことしたらオブリビオンまで復活して世界が大変なことになるだろうが!本気で復活させるつもりなら力付くでも止める…!(ベルトを構える)」
ってならないと変だと思います。
もしかしてエグゼイドの檀黎斗とかビルドの幻徳みたいにアホみたいなギャグをやらせて愛嬌を持たせようとしたつもりだったんでしょうか…?


ネム

「私の夢は叶ったから」が普通に理解できなくて困りました。
ネムの夢って何でしたっけ…? 冗談抜きで思い浮かばなくて普通に困っています。
「私を見つけて」のことでいいんですかね?
それは「Find ネム」だからもう叶ってたんじゃないのか?と自分でも疑問に感じます。
拡大解釈して「消えたけどまた見つけた=復元させた、でしょ?」とか
「あれは『私(の居場所)を見つけて』っていうのが本当のネムの”夢”だったんだよ!(なんでそのエモさがわからないんだ、馬鹿!)」とか
解釈するべきなんでしょうか?
それとも普通に全然別の夢が有るんでしたっけ???
ダラダラしてるし、同じ展開を何度も繰り返しているせいでもはや忘却の彼方になっていても何の不思議もない状態です。

・夢の内容は別にしても、「なんで夢が叶うとオブリビオンが弱体化する」んですかね?
前はネムの夢が大きくなるほどオブリビオンも強くなるとか言ってませんでしたっけ?
それは方便で実際は「夢が大きくなる=『夢が叶わなかったら』という”不安”=悪夢も強まるからオブリビオンも強くなる」というロジックで、っで今は夢はもう叶っちゃったから不安を感じることは無いからオブリビオンは据え置き。
って話なんですかね?
個人的にはそもそも「有史以来、人類を苦しめてきた災厄」ならそんなちまちま理由を付けなくていいと思います。



次回はいよいよ最終回です。
莫は勝ったとしてももう現実にはもう戻れない身体のようです…
………全然悲しくないですね。
マジで莫に対する思い入れが皆無なので「現実から逃げる理由を得て都合よく勝ち逃げしやがって! もっと苦しめや!」みたいな負の感情すら湧いてきません。
次回の内容も3人同時変身や力を合わせてのバトルを温存しないといけないくらいにやることが無くて、プレバン限定ピカピカ初期フォームみたいなのが出ることも確定しているので誇張抜きで何も期待が持てません。
公式ページも書くことがなさ過ぎて「劇場版で出たあのキャラが本編にも出ますよ、ほら、ほら!」と場面写真を埋めることすら苦心していました。
夢がメインテーマの作品だとよく
「夢は叶わなかったら何も残らないじゃないか!(それでも本気で夢に挑戦するなんてお前は怖くないのか?!)」みたいな台詞がありますけど、ゼッツは夢がメインモチーフだけに本当に何も残りませんでしたね…
そこだけは綺麗に描けたかもしれません。








コメント

4 件のコメント :

  1. 更新お疲れさまです。

    莫ってそんなにねむが大事だったんですね。莫がねむを思うほど(「憶う」と書くべきですかね)オブリビオンは強くなるとか言っててそれなら言うほど思ってないのでほっといても弱体化するだけだと思うんですが、莫の中ではずっとねむを心配し探し続けていたことになったようです。
    富士見たちもどこにそんなモチベーションを見出したのか本当に謎です。大して盛り上がらなかったバーベキューにそういえば参加してた人とかでこんな感動ものの絆が生まれるなら「飲み会で見かけた知り合いの知り合い」とか「たまにすれ違う近所の人」とかこの世は友情や絆で溢れかえりそうですよね。袖振り合うも他生の縁とはよく言ったものです。

    うそくさい茶番をやるくらいならアイドルのほうに焦点を当ててファンたちの思いやねむ自身のやりがいを中心にしたほうがよっぽど納得できると自分も思いました。富士見の「正義感あるよね知らんけど」とかより「コスプレ似合ってたよ」もファンにとっては当然価値のあることです。アイドル要素にほとんど触れなくなったのはただの設定ほうり投げでしょうが、アイドルとはぶりっ子してちやほやされるだけの存在でそのファンはキモいオタクみたいなナチュラルな偏見と見下し意識が根底にある気がします。

    ねむの夢は「現実で生きたい」だとして、まだ夢から出て生活はできてないが、現実の莫や富士見たちと関わることで、その人たちの記憶として擬似的に生きてる実感を得て自信がついたみたいな解釈は可能でしょうか。それでなんでオブリビオンの消去を打ち消せるのかよくわからないし言ってて自信ないですが…

    ファントムと刺し違えるのがレディの渾身の見せ場だったと思われますが、どういう理論で動いてどういう因果で狂ったのか最後までまるでわかりませんでした。色々やってみたけど失敗した後悔なのか執念なのか何も伝わらず、記事で書かれていた通り歪んだ母親の愛としても筋が通っていないっていうのが一番意味わからないです。
    尺を持て余すあまり色んな角度から彼岸花を鑑賞する生け花みたいな時間さえありました。莫はゆっくり寝て風呂に入って髪をセットする時間くらいありそうでした。

    ノクスはねむはもう諦めようと言い切った舌の根も乾かぬうちにいい選択をしてくれたなみたいに微笑んでいて最後までクソさの描写が丁寧ですね。「言葉と裏腹に本当はみんなとねむを連れ戻すのに参加したかったけど照れて素直になれなかっただけなんだよね」とかお気持ちを汲んであげるべきなんでしょうか。アイテム復活しちゃったんで仕方なくきましたみたいな顔で参戦するくらいなら来なければいいのにと思います。目潰しも思いつかずとりあえず巻いてみて用事ができたら放置して出かけるような気の利かないやつですし。熱血ではなく目立つことはないですが1年通してやたら出番は多く、さりげない振る舞いが細かくクズという役どころでした。総評での各キャラの変遷なども楽しみに読ませていただきます。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >莫ってそんなにねむが大事だったんですね。

      特にそんな印象は無いですよね。妹の方がよほど関係が深いと思いますし、ノクス相手の方がよほど積極的に動いていた印象です。
      好意的に解釈するなら、「莫の交友関係においては」大事と言えるのかもしれません。
      「妹は家族だから除外」とか条件をつけていけばどこかではネムが最上位に来てもおかしくないかもしれないとは思います。
      条件付けてる時点で自然な納得感は当然無いのですが。


      >富士見たちもどこにそんなモチベーションを見出したのか本当に謎です。

      富士見はネムのファンというだけで充分と言える可能性は有ると思います。
      あと、一応正義感は有るっぽいのでネムに限らず犠牲者を減らせるなら減らしたいというのは普通の考え方でしょう。
      その程度の思いでネム復活に足りるのかは定かではありませんが。

      ナスカはピンと来ませんでしたね。
      なんか戦友扱いしてましたけど、ネムとナスカが協力したどころか一緒の画面に映っていたことすらあまり覚えがありません。
      こっちこそ「もう目の前で誰かが死ぬのはうんざりなんですよ!」とかの方がまだ説得力があった気がします。


      >アイドルとはぶりっ子してちやほやされるだけの存在でそのファンはキモいオタクみたいなナチュラルな偏見と見下し意識が根底にある気がします。

      ファンの描き方としては良い印象がありませんね。
      現代の風潮なら普通の学生や社会人でもネムのグッズを着けてるとかそういう描き方も通ったと思います。

      >ねむの夢は「現実で生きたい」だとして、まだ夢から出て生活はできてないが、現実の莫や富士見たちと関わることで、その人たちの記憶として擬似的に生きてる実感を得て自信がついたみたいな解釈は可能でしょうか。

      個人的には「できない」と答えます。
      なぜかと言うと「ネムは意識不明になる以前は普通に生活していたし、アイドルとしても大人気だった」事実があるはずだからです。
      常識的に考えればオブリビオンやベビーナイトメア発生などネム周りの問題が解決して、肉体に無事に戻ることができたならリハビリなどを除けばネムは即社会生活復帰が可能だと思います。莫の社会参加の方がよほど深刻でしょう。

      問題があるとすれば「アイドルとしてちやほやされてたけどずっと『アイドルじゃない本当の自分は必要とされていない』みたいな虚無感や孤独感を感じていた」みたいなネム個人の抱える問題が存在する場合だと思います。
      それはひょっとしたら今回の莫や富士見たちのアプローチで解決できることなのかもしれません。
      そういう問題があって、今回解決したとすれば匿名さんの質問は肯定されると思われます。
      私自身がそういう問題が有ったと思うか? それは具体的にどんな問題か?と問われれば内容については全く答えられません。
      「無いと展開が通らないから何か有ったんじゃないの? 知らんけど」程度が私には限界です。


      >「言葉と裏腹に本当はみんなとねむを連れ戻すのに参加したかったけど照れて素直になれなかっただけなんだよね」とかお気持ちを汲んであげるべきなんでしょうか。

      スタッフがそんな考えを持っていても不思議はないと思います。
      レディもそうでしたが、基本的にスタッフに愛され過ぎていて、そのせいでスタッフの狂った倫理観や価値観が反映されて視聴者との認識のズレが大きくなりすぎたキャラなのだろうと今は考えています。

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  2. 更新お疲れ様です。

    私にとってこの49話は、
    「無から有を作り出した。だけど肝心の有も中身がスカスカだった回」
    という印象でした。

    確か、なすかと富士見がねむと直接接点を持ったのって、夢の世界でのBBQとか、幻影の世界とか……そのあたりくらいですよね。

    もちろん、2人ともブラックケースを追ってきていて、莫がねむをすごく気にかけていたことを知っていますし、莫がねむを助けたいという思いに心を動かされて、2人も協力するようになった、という流れ自体は理解できます。

    ただ、現実世界ではねむとほとんど接点がないのに、最終盤になって「ねむを取り戻す仲間」として扱われるので、「その思い出、どこで作ったんだ?」となりました。

    一瞬、イマジナリーフレンドでもできていたのかと錯覚したくらいです。

    そもそも、夢の世界に入った人は、夢から出た後も夢の中での出来事を普通に覚えているのでしょうか?

    予知夢から戻った後の総集編で、予知夢の出来事をみんなで鑑賞会していましたが、それによっていつの間にか「ねむと仲間だった」という認識まで共有されたのでしょうか?

    そこら辺、私が拾いきれていなかったら申し訳ないのですが、非常に気になりました。

    富士見は「ねむのファン」という立場から考えれば、まだ理解できなくもないんですが……。
    なすかに関しては、正直かなり厳しいと思いました。

    そして何より気になったのが、1話からずっとねむと付き合ってきた莫です。

    莫のほうが、なすかや富士見よりよほど「ねむとの思い出」が存在しているはずなのに、最終局面でそれを具体的に見せられない。

    なので私は「ねむとの思い出が描かれていない」というより、

    「そもそも、そこに思い出を形成するだけの接点が本当に存在していたのか?」

    というところが気になりました。

    存在しない思い出をいきなり目の前に突きつけられて、
    「これがみんなのねむへの想いです!」
    と言われても、

    「いや、その思い出、いつ作ったんだよ」

    としか思えなかったです。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >「無から有を作り出した。だけど肝心の有も中身がスカスカだった回」
      という印象でした。

      私の印象としては「裸の王様」だと思っています。
      存在していない思い出を「思い出は有る! 馬鹿には見えないだけだ!」と言い張っているだけではないかと。


      >そもそも、夢の世界に入った人は、夢から出た後も夢の中での出来事を普通に覚えているのでしょうか?

      状況証拠から考えると覚えているのが当たり前なのだと思われます。
      夢に出てきた、リアルでは見知らぬ莫の顔までみんな覚えていたくらいですからね。
      ソムニア環境では夢経由で記憶も操作できるはずなのですが、そちらも何を操作して何を操作してないのかは謎です。

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