『仮面ライダーエグゼイド』 第33話「Company再編!」:感想

2017年5月28日

【ストーリー】

■正宗
・登場から1話で敵ボスが陳腐な小者になりました。そうなるよう仕向けてきたわけでもなく、ただひたすら牢獄の中で「早く完成しないかなー」と待っていた他力本願な悪役のどこがかっこいいのでしょう?
ついでにパラドもメンタルが超弱くなって敵側の緊張感が一気に弱まりました。そんなことして作劇上で何の得があるのでしょう。いつもながら理解に苦しむ展開でした。

・正宗の語るクロニクルの方針もさっぱりわかりませんでした。
「敵が強すぎたりしたら運営が手を加えます」ってMMOとしてはクソ方針だと思います。調整が必要だと思うプレイヤーにとっては「最初からやれよ」ですし、強敵を求めているプレイヤーにとっては「俺の楽しみを奪うな」にしかならないと思います。全然ゲームが魅力的に見えません。どうしてこれが世界で売れる究極のゲームと言えるのでしょう?
そんなところよりも「リアルに死んだ感覚を味わえ、死んでも生き返れる」という辺りを追求したほうがクロニクルにしかない楽しみがあると思います。食事や生活費などもクロニクルのプレイで賄えるようにして、ゲーム内で人生が完結する「人生をゲームにするゲーム」とでも言ったほうがユニークで面白いんじゃないかなと思いました。

■永夢
・相変わらず考え方がわかりません。
ゼロデイで消滅した恋人を救いたがる飛彩は手伝おうとし、消滅した人を助けたくてプレイしているクロニクルのプレイヤーは危険だからダメだと一方的に止めさせようとする。どう見ても矛盾しているように見えます。飛彩も一般プレイヤーもやっていることと望んでいることは同じじゃないのですか?

■飛彩
・飛彩の考えもよくわかりませんでした。
正宗がデータを消したり再生したり任意にできることは既に説明を受けたはずです。となると、恋人を復活させたところで正宗にいつ消されるかわからないのは自明の理です。そんな不確実な手を取るくらいなら、クロノスを倒してクロニクルを普通にクリアして生き返らせたほうが良いと思います。「クロノスに勝てるわけがない!」と絶望しているようには見えませんし。

・あるとすれば「復活させる方法を把握するため」という線かなと思います。
しかしこれまでエグゼイド全体で具体的で確かな方法なんて追求したことがないので矛盾してしまいます。「10個のガシャットをクリアすればバグスターを倒す力が手に入る」 という黎人の嘘やクロニクルをクリアすれば復活するなんてあやふやな話を信じてきたCRが今更疑うのは辻褄が合わないでしょう。

・個人的に気になるのは「飛彩の医師免許の剥奪」の話をするかどうかです。
序盤で大我のことを医師免許のないやつとネチネチ言い続けたり、CRの方針に逆らったら医師免許を剥奪すると脅していた以上、今回の飛彩の行動も問われて然るべき出来事だと思います。
しかし医師免許がなくなると飛彩が戦えなくなります。飛彩まで闇医者になると医者になりたがっている永夢が肩書にこだわるアホみたいになりかねません。いったいどうするのかが気になっています。



【アクション】

■人が変われば…?
・ブレイブのアクションはいつもよりいくらか良かったです。監督が変わったおかげでしょうか?


次回は飛彩が敵になった!と深刻ぶっていましたが、私には何が深刻なのかわかりませんでした。
普通だと「邪魔をされるから放っておくわけにはいかない。しかし攻撃すれば相手を殺してしまうかもしれない」というのが問題になりますが、永夢の場合はリプログラミングで飛彩の変身適性を消してしまえば簡単安全に無力化できるはずです。それに今のところタドルファンタジーはレベル50だからマキシマムにとっては相手にもならないはずです。レベルは正宗に改造してもらうにしてもリプログラミングはどうするんでしょう?

コメント

12 件のコメント :

  1. 黎人もほぼバグスター化してるのでバグバイザーの中に入れること自体は不思議じゃないですけど、変身中にも相手に気付かれずに侵入できるってすごいと思いました。あんなことできるなら、わざわざ生身の状態で羽交い締めになんかしなくても、内部からプログラムを滅茶苦茶に弄ったりして機能不全にさせるとかできそうに思ったんですが…

    今回のアクションは全体的にカメラワークなどがスピーディーでテンポ良く仕上がってましたね。ゴーストでも坂本監督などゲスト参加した人の回の方がアクションが良かったですし、やはり現状一番手っ取り早い改善策はローテーションの人数を増やすことなのかな、と思えてきました。

    ただ、今後もクロニクルの話が続くとなると、当分新規怪人が出ないってことがほぼ確定しますよね。年々怪人の種類は減少傾向にあるとはいえ、これは流石に異常事態です。代わりにパラドクスやクロノスとの戦闘が盛り上がればまだいいのですが、少なくとも私はそこに期待する気にはなれないんですよね…

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    1. >あんなことできるなら、わざわざ生身の状態で羽交い締めになんかしなくても、内部からプログラムを滅茶苦茶に弄ったりして機能不全にさせるとかできそうに思ったんですが…

      すごかったですね。てっきりクロノスがわざと好きにやらせてるのかと思うくらいスムーズでした。どうせならベルトの機能を壊してくれれば良かったんですけど、それはできないんでしょうね。

      >やはり現状一番手っ取り早い改善策はローテーションの人数を増やすことなのかな、と思えてきました。

      人数というか撮影スタッフの余裕の有無は影響するでしょうね。

      >ただ、今後もクロニクルの話が続くとなると、当分新規怪人が出ないってことがほぼ確定しますよね

      現状の流れからすると増えるほうがおかしいでしょうね。
      正宗が言うにはクロニクルは完成していますし、正宗に開発能力がないので怪人を増やそうにも新規で増やす方法がないはずです。
      まぁ、「ゲムデウスにはバグスターを生み出す能力があるんだ!」とか言い出す可能性もあると思いますが。

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  2. 何かこう、困った!
    というのが今回の感想でした。面白い、つまらない以上に、困った。
    キャラの扱い方もそう、展開にしてもそう、どう転んでもつまらない展開に向かって爆走してる感じが漂ってます。
    展開について特に痛感したのは、「面白そうな要素をパッと出しても、過程なしで出される事程しらけるものはない」という点です。シナリオライターを志す人にとって、今作は良い教科書になるでしょう。反面教師として。

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    1. エグゼイドはどこに向かっているいるんでしょうね?
      積み重ねなしで一年ものをやるのは厳しいと思います。

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  3. 飛彩が私情であっさり裏切った(可能性もある)り、正宗が牢獄の中で他人任せだったりと、まさに「この親にしてこの子あり」な回でした。
    ある意味エグゼイドで一番説得力がありました。
    しかし、正宗は獄中に内通者がいたとかバグスターを忍ばせていたとか、最悪セリフだけでも片付けられたはずなのですが、何故わざわざ他力本願な方向にいったのか理解しかねます
    クロノスも早々に攻略法が暴かれたりなど悪役ととしての面子がまるでありませんね

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    1. >しかし、正宗は獄中に内通者がいたとかバグスターを忍ばせていたとか、最悪セリフだけでも片付けられたはずなのですが、何故わざわざ他力本願な方向にいったのか理解しかねます

      本当に信じて待ってただけだったらびっくりですよね。普通はNo2や親代わりだと思ってた人物が黒幕の従者だったとかやってつなげるところです。何もしないほうが不自然なところだと思うので実に不思議です。

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  4. 名無しの星2017年5月28日 19:32

    今回クロトのこと何も知らされてないって結局院長は蚊帳の外かよと、クロト復活と大事を上司に報告しないのはどうかと思う。せめて背中を見てきたと言ってたヒイロは院長に報告してても良かったろうにと思いました。
    今回正宗を見た後そちらの感想を見て考えてたらドライブのバンノを連想させました。そしてクロトがバンノが出た後のハートのポジションに近いと思いました。
    パラドの落ち込みはバグスターは死なないとたかを括ってたと考えればわからなくはないがその後のエグゼイドとクロノスの戦いの後にたぎってきたことには疑問でした。どういう立ち直り方なんだと。

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    1. >今回クロトのこと何も知らされてないって結局院長は蚊帳の外かよと、クロト復活と大事を上司に報告しないのはどうかと思う。

      蚊帳の外にされた原因がCR業務を放置してクロニクルやってたせいだと思われるので微妙なところだと思います。「だってお前いなかったじゃん」と言われると何も言い返せません。今回のポッピーみたいに聞かれても答えないのは論外ですが。

      >せめて背中を見てきたと言ってたヒイロは院長に報告してても良かったろうにと思いました。

      掌返しどころか行間で返し終わってましたね。
      冒頭で院長に「事情は飛彩から聞いたぞ」と一言言えば飛彩とのことも黎人のことも時間をかけずに穏便に済ませられたでしょうに。

      >パラドの落ち込みはバグスターは死なないとたかを括ってたと考えればわからなくはないがその後のエグゼイドとクロノスの戦いの後にたぎってきたことには疑問でした。どういう立ち直り方なんだと。

      私も不思議でした。
      パラドの心が折れるのは理解できます。状況が根底から覆りましたからね。しかし初めてそうなった回と同じ回でもう立ち直っているのは作劇としてどうかと思います。気持ちがついていきません。

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  5. L.E.D.ガイスト2017年5月30日 12:02

    檀黎人の名前を呼んだ際にいちいち「新檀黎人だ!!」と訂正を主張する黎人がウザくてしょうがない……
    クロノスのバグヴァイザーⅡに侵入してポーズをやり過ごした後、ポーズを解除する為に羽交い締めするのはいいけど、“ポーズ解除と一緒にクロニクルガシャットを奪った方が確実だろうに”なんて言ったら無粋ですかね?
    以前、雑誌のインタビューでエグゼイドの脚本家が「鎧武を見て脚本の勉強した」という旨の記事を読んだことがありますが、どう脚本を書いたらこんなぼろ糞な脚本が書けるのか不思議でしょうがない。 鎧武が教材に向いていないのかもしれませんが……
    キカイダー回を除けば鎧武の脚本は良く出来ていると思うのだけど

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    1. >檀黎人の名前を呼んだ際にいちいち「新檀黎人だ!!」と訂正を主張する黎人がウザくてしょうがない……

      私もやる度に「またこれか」と思います。前々からエグゼイドのギャグとはセンスが合わないので受け流してます。

      >“ポーズ解除と一緒にクロニクルガシャットを奪った方が確実だろうに”なんて言ったら無粋ですかね?

      奪うのは今までも敵味方どちらもやっていないので難しいのだと思います。
      手段の話だと、デンジャラスゾンビが永夢に対して使ったドライバー破壊攻撃を使っていないことのほうが奇妙だと思います。バグルヴァイザー2はともかく、パラドクス99にはどうせ接触しないといけないならレベルダウンよりドライバー破壊のほうが効果的に思えます。

      >以前、雑誌のインタビューでエグゼイドの脚本家が「鎧武を見て脚本の勉強した」という旨の記事を読んだことがありますが、どう脚本を書いたらこんなぼろ糞な脚本が書けるのか不思議でしょうがない。

      似てないこともないと思います。
      キャラの人格が唐突に変化するのは鎧武でも何度かありました。急にまともになったザックや人格が不安定な舞と戒斗などのキャラ付けをエグゼイドで真似たと言われたら私は納得します。
      もっともこれはできの悪いお話にありがちなことなので真似た真似ないの話ではない気もしますが。

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  6. エグゼイドでは何がしたいのかよくわからない回って何話くらいありましたか?どんどん引っ張られていきますね。決着を後回しにして、はい次いきますよーってのはちょっと…まずくないですか?

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    1. >エグゼイドでは何がしたいのかよくわからない回って何話くらいありましたか?

      展開に変化がある主要回はだいたい首を傾げていると思います。
      私にとっては何がしたいのかわからないというより、「どうしてこうなるのかがわからない」ことのほうが多いです。この展開をやるならその前にこういう展開が必要だろうと思う流れがなかったり、このキャラでこの展開をやるのは無理がないかと思うことが多いです。

      >決着を後回しにして、はい次いきますよーってのはちょっと…まずくないですか?

      私は後回しではなく、スタッフにとっては「終わってる」のではないかと考えています。パラドたちとまともに戦わないうちにクロノスが出てしまったことも、グラファイトとの再戦が始まってすらいないうちに終わっていたことも、スタッフにとってはそれで予定どおりだったのではないかと思うところのほうが強いです。エグゼイドのスタッフは基本的に何かを始めることにだけ面白さを感じていて、始めたことを締めくくることには興味がないのではないかと推測します。

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