【ストーリー】

■5人+4匹
・今週から始まりましたキュウレンジャー。
球体モチーフのキュウレンジャーだからメンバーが9人。役者さんはどうするのだろうと疑問に思っていましたが、役者さん5人ときぐるみ4匹で基本的なバランスはいつもと変わらないみたいです。

・キャラクターはとりあえず口癖でキャラ立てしていく方針のようです。セオリーどおりですね。
今のところ、個人的には口癖がないチャンプのほうが個性を感じてしまいます。口癖やキーフレーズは上手く使うと作品全体が盛り上がりますが、漠然と使うと制約として機能してしまうので心配です。

■構成力が少し不安
・要素の入り方が悪く、話の構成に不安を感じる1話でした。
冒頭の救助活動は3人を目立たせるのか悪役の非道を描くのかレッドの初登場をやりたいのか、あれもこれもやろうとしてどれもいまいち定まらない感じでテンポが悪かったです。
ラッキーを連れ帰った後のキュウレンジャーやジャアクマターの説明は入り方がスムーズじゃないしテンポも悪くかなり不安を覚えました。視聴者に対する掴みがないまま退屈な展開をやるのは問題です。冒頭の侵略やキュータマの話だけすれば今回は充分なように見えました。

キッズ向け作品を製作する際には、販促や唐突に追加される予定になかった要素など外からの要望に対応できるアドリブ力も求められると思います。その点では心配になる1話でした。シリーズ構成の毛利さんは特撮以前にテレビ作品のシリーズ構成自体が初経験のようですが乗り切れるのでしょうか。

・一旦話に入ると展開は悪くありませんでした。
レッドの「俺はお前より強い。だからお前より先には死なないから安心しろ」という流れはラッキーの前向きさと力強さが渾然としていてかっこよかったです。
バトルに関してもレッドの変身と参戦が良かったです。
落下する隕石に乗ったまま変身フィールドをくぐる姿が決まっていました。

・レッドとブルー、二人の戦隊入りを1話でやるのは無謀でした。
ラッキー主体で動くかと思えばガルの話が始まり、ガルが立ち直ったかと思ったらラッキーが変身し、レッドが戦っている間はガルは戦わないのか気になって集中できないと、ものの見事にどっちつかずの印象でした。

■ED
・1話で一番インパクトがあったのはEDでした。
シンプルで古めかしい歌に、魚眼レンズを使った特徴的な絵面でよくこんなの通ったなと思うほどに冒険していました。

・今回は下のウィンドウで踊っていたのはレッドとブルーでしたが、毎回その回の主役で変わるんでしょうかね? 無難にいくなら話の内容に関係なく、既定の二人組のローテーションなのですが。



【アクション】

■スペースを感じるアクション
・必殺技が派手でかっこよかったです。
画面の奥や左に向かって斬撃が伸びていく形になっていたり、上に飛んで上下のスペースを活かしたり、空間が感じられてとても良かったです。宇宙(スペース)だけにスペースを活かしたアクションにしてるのかなと思いました。


■巨大戦が最高
・今回は巨大戦のシチュエーションがすごく良かったです。
鋭く尖った氷山地帯が四角めなロボに合っていました。吹雪も目新しくて面白かったです。

・何より必殺技を決める絵面が最高でした。
トドメの必殺技で唐竹割りにしたときに地面まで切れているところが素晴らしいです。アニメや漫画では定番の演出ですが実写でやるのは手間だったでしょう。しかしその甲斐あって、振り下ろす剣に上からは隕石、下には亀裂、周りはトゲトゲ氷山と画面のどこを見てもかっこいい映像になっていました。今回の巨大戦は満点でした。次回もこの調子で…、とはいかないでしょうがまた素晴らしいものが見れることを期待します。

■ロボのデザイン
・正面からのアングルだと平べったくてあまりかっこよく見えませんでした。
しかし足の側面が見える斜めの角度から見ると、途端にかっこよく見えました。
足のメカニカルな感じに、戦隊ロボには珍しい尖った肩。左右非対称なデザインに、全体を彩るカラフルな玉。アクション面では部位ごとに異なるギミックと外からパイロットが透けて見えるコックピットが従来の巨大戦にはなかった新しい展開を生み出していました。

・横から見るとかっこいい!と思った後でも正面から見るとやっぱり微妙に感じたので、きっと撮影用のロボを作った造形師さんががんばったおかげなのでしょうね。

■武器
・個人武器は変形組み換えタイプのようです。OPを見る限り、9人分?あるみたいでバリエーションが多そうでした。
でも武器全体のシルエットにはどれも変化が少ないので、映像上で違いを強調するのは大変そうです。スタッフの腕が試されます。でも戦隊スタッフなら大丈夫でしょう。

・変身ブレスレットが射撃武器になることは使いやすそうでした。
個人武器は近接用が多いみたいですが、ブレスレットで中距離や牽制にも対応でき、アクションの幅が広がりそうです。



全体としては「前半の15分が退屈で、後半15分は面白い」という印象でした。
不安定な印象でしばらくは様子見が続きそうです。