『仮面ライダーエグゼイド』 第17話「規格外のBURGSTER?」:感想

2017年2月5日

【ストーリー】

■脚本力チェック
・今回は一段と雑な感じがしました。
全体的にキャラに違和感を感じました。前回1vs2で戦ったのに「2vs2のゲームと行こう」とパラドが言い出したり、いろいろ悩みがあるはずの永夢が呑気にゲームをやっていたり、みんな言動がおかしかったです。
永夢なんて「わからないことが多くて、頭がモヤモヤする。こんなときはゲームだ!」とゲームが楽しみであることを再確認するとか、「それまでは悩んでいたのに、ゲームをやり始めた途端にMの人格に切り替わって視聴者に違和感を与える」とか、人物描写に使えたはずです。大我やポッピーの漫才より永夢のほうが重要度が高いと思うのですが…

・今回はたぶん当初の予定にない唐突に入れることになった回なのだと思いますが、シリーズ構成の高橋さんのアドリブ力は低いらしいということがわかりました。今後に破綻が起きないか不安が増しました。

■路線転換
・今回も数々の路線転換がありました。

・監督が変わっても、コインは剥き出しで置いてあり、OPは無しのままでした。どうやらこのスタイルを基本にしていくみたいですね。

・大我は前回に引き続き急速な良い人化が進んでいました。
こういうのを見ていると、空気化するくらいならいっそ死んでたほうがマシだったと思ってしまいます。

・パラドがバグスターに優しくなっていました。
以前は社長に反発するグラファイトに対して「バグスターなんて後で増やせばいい」と真逆のことを言っていたと思いましたが、どういうことでしょう?
ましてあのバグスターは完全体になれない失敗作だと思うのですが?

・ゲーム設定に注力?
ゲームの流れがやたらに強調されていたり、これまで存在しなかった「ゲームクリアすればバグスターは無害化される」という設定が出てきたり、ゲーム設定をアピールしていました。 ゲームからゲーム病に感染するのも台詞では語られていましたが、実際に様子が描かれたのはこれが初めてでした。偉い人にゲーム設定について何か言われたのでしょうか?
このせいでこれまでの流れと食い違いまくってるのがマズいです。そんな設定あったの?とか、大我は元々ゲームの流れに合わせる気がなかっただろとか、個人的には疑問がたくさん浮かびました。


【アクション】

■本編とは関係ないけど
・スケートは面白かったです。エグゼイドの内容とは全然関係ありませんでしたけどね…


次回は真相を知った永夢の病状が悪化するみたいです。
やっぱり黙っててもダメじゃないか!とツッコミたくなるような流れに見えましたが、本編ではちゃんとした流れになっているのでしょう。今の流れには飽き飽きしていたので解決されること自体は喜ばしいです。これで永夢が症状を自覚しただけでまだまだ暴走詐欺を繰り返すならこれまで以上にうんざりすることになりますが。

コメント

16 件のコメント :

  1. 世間的には今回が一番おもしろかったみたいですね
    理解できませんが

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    1. 評判良いのですか?
      私にはエグゼイドの他の話数と比べても特別良かったようには見えませんでした。

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  2. 「作ったバーガーをローラースケートで運ぶゲームのフォーム」なのでエグゼイドと関係無いなんて事は無いと思うのですが。 

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    1. 関係とはそういう意味ではありません。
      それを言ったら作品に登場させたものは全て関係があることになってしまいます。

      エグゼイドとの関係というのは、アクションにエグゼイドらしさがあるかということです。
      今回のローラースケートはただローラースケートをやっていただけで、すごいと感じた部分もローラースケート自体の魅力だと私は思いました。たとえば他のライダーでやっても同じ印象を与えられたでしょう。
      ゲームが主要モチーフであるエグゼイドだったら、たとえば「HIT」などのようにエフェクトを入れたり、レースゲームでよくある「加速板」を出したり、トリックを決めることで特殊な攻撃技が発動して敵にダメージが入るなどエグゼイド固有の演出ができたと思います。怪人の能力と特性に頼るだけでは不充分です。

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  3. >こういうのを見ていると、空気化するくらいならいっそ死んでたほうがマシだったと思ってしまいます。

    何でそう思うのですかね。印象が良くなっていくことじたいは悪くないです。

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    1. 無個性化はキャラクターとしての実質的な死だと思うからです。
      ニコの腹話術人形として存在するくらいなら前のほうがよほど良いと思います。

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  4. なんというか今回は・・・放送事故?なレベルで話がかみ合いませんでした。コメディタッチの前半~中盤、妙にシリアスな終盤とひどい取り合わせ。邪推ですが、当初のシナリオは終盤の方で、急に要請されたから前半部をぶち込んだのではないかと思います。ひどい違和感。

    ただ、今回はガシャットの出処がゲンムコーポレーション以外から出てきたのは収穫だと思いました。
    今までガシャットは基本的にゲンムから横流しされるか奪うかして得たものですが、それ以外のところから出るとなると、今後の話づくりに幅を持たせることが出来ると思います。(今後出るであろう強化フォームとか。)明確に人が開発する変身アイテムで、手軽に作れるものではないし、なんかよくわからない力でパッと生成できるものでも無さそうですからね、そういう地盤作りは重要と思います。

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    1. >邪推ですが、当初のシナリオは終盤の方で、急に要請されたから前半部をぶち込んだのではないかと思います。

      メインストーリーにあたる部分は終盤だけだと思うので、継ぎ接ぎした可能性はあると思います。もっとも今の永夢のゲーム病関連の話の完成度が低いように見えるので、今の展開自体が当初から予定していたものではない可能性もあり得るとも思っていますが。

      >今までガシャットは基本的にゲンムから横流しされるか奪うかして得たものですが、それ以外のところから出るとなると、今後の話づくりに幅を持たせることが出来ると思います。

      そういう道筋だといいのですが、どうなのでしょうね? 
      結局、ゲンムコーポレーションの機材で元々働いていたスタッフが社長のいた頃のボツ企画を元に開発したものなので「ゼロから作るなんて無理」という可能性もあり得ます。
      ガシャットの開発に必要なものが何で、どうして民間人の社長がトップに立っていたのか理由が不明なので、社長以外でも作れるのか作れないのか判断がつきません。そもそもパラドたちバグスターと接触した時期が開発前なのか後なのかで大きく変わってくると思います。

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  5. >無個性化はキャラクターとしての実質的な死だと思うからです。
    あれを無個性化と捉えるのもよくわからないし1クール目から大我がただのガシャットに執着しているだけの男ではないような描かれ方をしていたのに急速な良い人化というのもよくわからないです。
    普通に考えて新キャラが登場しその関わりの中で大我の他の一面が見えてきたってだけじゃないですかね。

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    1. 大我がガシャットを奪おうとするのは他人に副作用を背負わせないためだろうということは何度も描写されてきたと思います。それは問題ありません。問題は急に態度が変わったことです。

      1クールの間、本心を見せず冷たい対応しか見せてこなかった人物がわずか2話、前後編とすれば一回で本心をペラペラ話す人物になりました。これが急じゃないという感覚は私にはありません。ニコは大我の過去を知る理解者でもありませんし、本心を引き出すのが上手いようにも見えません。私には雑なやり方に見えます。普通はもっと段階を踏んでやる流れです。

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  6. 前回自分でバグスターを始末しておきながら、今回は社長に文句を言うパラドがよく分かりません。人間と仲の良い今回のバグスターと、結果的に邪魔をしただけで命令には忠実な前回のバグスターなら、前回のほうが仲間として良いように思うのですが。

    患者が消滅しかかっているのに気付かず攻撃を続ける大我もどうかと思いました。医者としては患者の容態に気付かず、戦士としてはエグゼイドがバグスターに味方した意図を察することができない、とマイナスにしかならない描写に思えました。

    あと、ドライブから3作続けて2クール目に「敵の中に善良な者がいて人間と絆を育むが敵に攻撃される」という話をやってますね。「怪人といえども敵とは限らない」というのをやりたいのかもしれませんが、3年も続くと微妙です。

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    1. >前回自分でバグスターを始末しておきながら、今回は社長に文句を言うパラドがよく分かりません。

      パラドは何を言っているんでしょうね?
      前回やその前の言動と食い違う内容で混乱します。意味があると解釈するなら「ゲームを楽しんでいるときと普段はまるで性格が違う=永夢と同じ二重人格気味」ということなのでしょうか。今回も前回も永夢を狙っていて状況に大した差があるようには思えませんが。

      >医者としては患者の容態に気付かず、戦士としてはエグゼイドがバグスターに味方した意図を察することができない、とマイナスにしかならない描写に思えました。

      良い人化しつつあるわりにはそこは変わらないんですよね。
      そこが変わらないと視聴者の好感度は上がらないし、永夢や飛彩と対立するしかないと思うのですが。なんでここも変えないのか理解に苦しみます。

      >「怪人といえども敵とは限らない」というのをやりたいのかもしれませんが、3年も続くと微妙です。

      私もマンネリだと思います。
      「怪人だから敵であると無条件にみなすのは間違い」という思想を描くこと自体は良いと思います。これを否定しようとすると、「人々を守るために戦うヒーロー」というより根底的なコンセプトもマンネリだと否定しかねません。
      しかし描き方も同じである理由にはなりません。異なるアプローチはいくつもあると思います。少なくともエグゼイドの場合は良いバグスターであるポッピーもいるわけですし、ゲストに頼らない形式で展開する方法があるはずです。もっと向上心を持って取り組んでほしいです。

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    2. >パラドは何を言っているんでしょうね?

      名前がパラドクス=矛盾なので、あえてああいった言動をとっているのじゃないでしょうか。そこに意味があるかは良くわかりませんが

      それはさておき前回バグスターを倒したのは、演出から「ゲームクリアーのため」に倒したのであって、今回のバガモンは「既にゲームクリアーした」ので倒す必要はなかったからなんじゃないでしょうか。最もゲームクリアーする事の意味が未だに説明されていないのでよくわかりませんが

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    3. >名前がパラドクス=矛盾なので、あえてああいった言動をとっているのじゃないでしょうか。

      名前ですか。なるほど。そこに意味合いを求めるというのは有りだと思います。
      問題は「じゃあグラファイトはどこがグラファイトだったの?」といった疑問が生じることですね。他との整合性が取れそうもないので、私はその線は考えないでおきます。

      >今回のバガモンは「既にゲームクリアーした」ので倒す必要はなかったからなんじゃないでしょうか。

      「必要がないから」という理由は個人的にはパラドっぽくない言動に思えます。「実はパラドにとって最も重要なことは遊ぶことや心が躍ることをすることではない」なんて流れの前ふりかもしれませんが。

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    4. 多分パラドはゲームのルールに従って敵を倒せばいいと言う考えなのではないでしょうか
      グラファイト ・敵を倒すゲームだから倒してok
      ・社長が回収するので復活出来る

      バガモン ・ハンバーガーを作ってバガモンを笑顔にするゲームだから倒すのはNG
      ・社長が回収しないので復活出来ない
      という事かと…
      説明があればいいのですけど

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    5. ゲームのルールですか。各ゲームのルールが不明瞭なので何とも言えません。
      否定材料になりそうなものは、ニコのバグスターを前半で縛り上げてバグスターにとってのゲームも、バグスターを倒そうとする永夢のゲームも邪魔したこと。それから今回の前半ではバガモンには興味を示さず、永夢と戦うことを最優先したことが反証になりそうだと思います。一貫したルールがあるとすると、いずれかがルール違反になるように見えます。
      「パラドのゲーム」という括りにすれば全て筋が通るのかもしれませんが。

      >・社長が回収するので復活出来る

      私は今のところ、社長が倒されたバグスターを回収していることに関してはパラドは関知していないと考えています。「何か勝手にやっているがまぁどうでもいい」くらいの認識でしかないと思っています。
      復活させるために回収しているとパラドが思っていて、かつ復活することを歓迎しているとしたら社長の行動に対して好意的なリアクションを見せていると思います。

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