『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第1話 「宇宙一のスーパースター」:感想
【ストーリー】
・今週から始まりましたキュウレンジャー。
球体モチーフのキュウレンジャーだからメンバーが9人。役者さんはどうするのだろうと疑問に思っていましたが、役者さん5人ときぐるみ4匹で基本的なバランスはいつもと変わらないみたいです。
・キャラクターはとりあえず口癖でキャラ立てしていく方針のようです。セオリーどおりですね。
今のところ、個人的には口癖がないチャンプのほうが個性を感じてしまいます。口癖やキーフレーズは上手く使うと作品全体が盛り上がりますが、漠然と使うと制約として機能してしまうので心配です。
■構成力が少し不安
・要素の入り方が悪く、話の構成に不安を感じる1話でした。
冒頭の救助活動は3人を目立たせるのか悪役の非道を描くのかレッドの初登場をやりたいのか、あれもこれもやろうとしてどれもいまいち定まらない感じでテンポが悪かったです。
ラッキーを連れ帰った後のキュウレンジャーやジャアクマターの説明は入り方がスムーズじゃないしテンポも悪くかなり不安を覚えました。視聴者に対する掴みがないまま退屈な展開をやるのは問題です。冒頭の侵略やキュータマの話だけすれば今回は充分なように見えました。
キッズ向け作品を製作する際には、販促や唐突に追加される予定になかった要素など外からの要望に対応できるアドリブ力も求められると思います。その点では心配になる1話でした。シリーズ構成の毛利さんは特撮以前にテレビ作品のシリーズ構成自体が初経験のようですが乗り切れるのでしょうか。
・一旦話に入ると展開は悪くありませんでした。
レッドの「俺はお前より強い。だからお前より先には死なないから安心しろ」という流れはラッキーの前向きさと力強さが渾然としていてかっこよかったです。
バトルに関してもレッドの変身と参戦が良かったです。
落下する隕石に乗ったまま変身フィールドをくぐる姿が決まっていました。
・レッドとブルー、二人の戦隊入りを1話でやるのは無謀でした。
ラッキー主体で動くかと思えばガルの話が始まり、ガルが立ち直ったかと思ったらラッキーが変身し、レッドが戦っている間はガルは戦わないのか気になって集中できないと、ものの見事にどっちつかずの印象でした。
■ED
・1話で一番インパクトがあったのはEDでした。
シンプルで古めかしい歌に、魚眼レンズを使った特徴的な絵面でよくこんなの通ったなと思うほどに冒険していました。
・今回は下のウィンドウで踊っていたのはレッドとブルーでしたが、毎回その回の主役で変わるんでしょうかね? 無難にいくなら話の内容に関係なく、既定の二人組のローテーションなのですが。
【アクション】
・必殺技が派手でかっこよかったです。
画面の奥や左に向かって斬撃が伸びていく形になっていたり、上に飛んで上下のスペースを活かしたり、空間が感じられてとても良かったです。宇宙(スペース)だけにスペースを活かしたアクションにしてるのかなと思いました。
■巨大戦が最高
・今回は巨大戦のシチュエーションがすごく良かったです。
鋭く尖った氷山地帯が四角めなロボに合っていました。吹雪も目新しくて面白かったです。
・何より必殺技を決める絵面が最高でした。
トドメの必殺技で唐竹割りにしたときに地面まで切れているところが素晴らしいです。アニメや漫画では定番の演出ですが実写でやるのは手間だったでしょう。しかしその甲斐あって、振り下ろす剣に上からは隕石、下には亀裂、周りはトゲトゲ氷山と画面のどこを見てもかっこいい映像になっていました。今回の巨大戦は満点でした。次回もこの調子で…、とはいかないでしょうがまた素晴らしいものが見れることを期待します。
■ロボのデザイン
・正面からのアングルだと平べったくてあまりかっこよく見えませんでした。
しかし足の側面が見える斜めの角度から見ると、途端にかっこよく見えました。
足のメカニカルな感じに、戦隊ロボには珍しい尖った肩。左右非対称なデザインに、全体を彩るカラフルな玉。アクション面では部位ごとに異なるギミックと外からパイロットが透けて見えるコックピットが従来の巨大戦にはなかった新しい展開を生み出していました。
・横から見るとかっこいい!と思った後でも正面から見るとやっぱり微妙に感じたので、きっと撮影用のロボを作った造形師さんががんばったおかげなのでしょうね。
■武器
・個人武器は変形組み換えタイプのようです。OPを見る限り、9人分?あるみたいでバリエーションが多そうでした。
でも武器全体のシルエットにはどれも変化が少ないので、映像上で違いを強調するのは大変そうです。スタッフの腕が試されます。でも戦隊スタッフなら大丈夫でしょう。
・変身ブレスレットが射撃武器になることは使いやすそうでした。
個人武器は近接用が多いみたいですが、ブレスレットで中距離や牽制にも対応でき、アクションの幅が広がりそうです。
全体としては「前半の15分が退屈で、後半15分は面白い」という印象でした。
不安定な印象でしばらくは様子見が続きそうです。
ジュウオウは堅実だった分派手さに欠けていましたが、キュウレンは全く逆という印象ですね
返信削除「キュータマ」「タマタマ」「ガル」「ラッキー」と印象に残りやすいワードやed、必殺技やロボットの演出などとにかくインパクトを重視したような1話でした。
ガル加入は二話でもよかったのではないかと思わざるを得ませんが、だまだ始まったばかりなのでこれからに期待ですね。
ビジュアルでの掴みはバッチリな1話でした
キャラクター関連は上手く機能すると良いですね。
削除下手を打つと、毎回キャラクターが口癖しか言わないゲキレンジャー状態になるので、「まいったぜ」なことになります。
ゲキレンジャー状態ってww
削除どっかで見たノリだなと思ったので、的確な例えに腹抱えて笑いました…
「まいったぜ」な事態になりそうで、ちょっと心配です。
ゲキバイオレットが一番好きだったんです。初登場時のムエタイアクションに心を奪われました。
削除まさか登場した数話後に別の追加戦士が現れ、あっという間に空気化するとは思ってもいませんでした… ある日「あれ? 今回のゴウ、『まいったぜ』しか言ってなくない?」と気づいたときには思わず「まいったぜ…」と自分で呟いてしまいした。あんな悲しい思いは二度としたくありません。キュウレンジャーにはそうはなってほしくないです。
うわ~ゲキバイオレット好き仲間だったとは!笑
削除自分的にはあの片足上げてる構えがなんか良いんですよwムエタイも格好いいし…
そうですか…呟いちゃいましたかw
一瞬で消えた輝きだからこそ心に残ってるのかもしれませんけど、死んだわけでもないのにあんなに悲しい思いをするのはホント御免ですよね…
キュウレンジャーには不遇枠がいない事を切に祈ってます(笑)
やっぱり第一話は毎年予算多めにもらえるからでしょうか、アクションは惚れ惚れする出来栄えでしたね。個人的に宇宙での巨大戦はロボの目が暗がりの中で光るのが格好良くて好きなのですが、次週以降もこういう小惑星っぽい場所での戦いがメインなんですかね。
返信削除しかし、戦隊もいつの間にか一話からロボをお披露目するのが当たり前になりましたが、私はいまだにちょっと慌ただしく感じます。昔みたいに、一話はメンバーの合流だけで、巨大戦は二話から、という流れがちょうどいい気がするのですが…
毛利さんはニチアサにやって来て6年目にしてメインへの昇格ですから、妥当な人選だと思います。香村さんに続いて、戦隊の方はある程度ローテで経験を積ませた人を順次メイン参加させるという方針みたいで一安心です。というか、子供番組自体未経験のライターさんをいきなりあんな販促地獄に放り込むライダースタッフがおかしいだけですが…とりあえず毛利さんがこれでうまくシリーズ構成としての力をつけてくれれば、その後は香村さんと交互に回していくことでしばらくは人手不足問題は解消できそうですね。
>個人的に宇宙での巨大戦はロボの目が暗がりの中で光るのが格好良くて好きなのですが、次週以降もこういう小惑星っぽい場所での戦いがメインなんですかね。
削除暗闇に浮かび上がるロボットの目はいかにも「ロボ!」って感じで良いですよね。
次回もそうかもしれませんが、予算から考えてこういうセットは全体通してもあと5回くらいじゃないかなと私は思います。宇宙空間での戦いも使いまわし以外はあまりないと思います。
>昔みたいに、一話はメンバーの合流だけで、巨大戦は二話から、という流れがちょうどいい気がするのですが…
そのほうが余裕があってストーリーはやりやすいと思います。
ただ、最近は早ければ2話にはもうパーツ換装というのが定番になりつつあるので販促ノルマの面から無理なのだと思います。
>毛利さんはニチアサにやって来て6年目にしてメインへの昇格ですから、妥当な人選だと思います。
私も順当だと思います。
しかしライダー中心にやっていた人たちがなぜ戦隊で初起用されるのかは少し不可解です。普通に考えたら、他人が育てたものを奪い取るようなものだと思います。
よそから素人を連れてきてシリーズ構成にするくらいなら、香村さんや毛利さんにやらせるほうがよほど勝算があると思うのですが。
キュウレンジャー始まりましたね!
返信削除個人的には、「よっしゃラッキー!」が乱発気味なのが気になった以外、特に粗は無かったんじゃないかと思いました。まだ1話目なので、これから良くも悪くもなっていくわけですけど。
決め台詞過剰気味なラッキーでしたが、そんな中でも単純に幸運に頼ってるだけじゃない感じはうまく伝わってきました。今後、これがどういう風に描写されるかは見ものですね。
あと期待できるのは着ぐるみメンバー!こういった人外なメンツの活躍は特撮モノならではの要素だと
思いますし、どう動かすかが楽しみです。あと、顔出しの役者さんへの演技指導も兼ねられて一石二鳥です。今年は壊滅的な演技の人はいないみたいなのであまり心配はないでしょうが(笑)
>決め台詞過剰気味なラッキーでしたが、そんな中でも単純に幸運に頼ってるだけじゃない感じはうまく伝わってきました。今後、これがどういう風に描写されるかは見ものですね。
削除口癖は今後次第ですね。多用されると不安です。
>あと期待できるのは着ぐるみメンバー!
きぐるみキャラはスーツアクターさんと声優さん、共にベテランが多いので役者さんより安心して見られますね。役者さん5人+きぐるみ4人という構成で、きぐるみ側をどういうポジションにしていくのか興味があります。
エンディングは本当に、90年代にタイムスリップしたかと思いました。
返信削除夕方枠の頃です。
歌詞も曲調も「昔こんなのあったなぁ」と思うような内容でしたね。「子供には一周回って新しい」みたいな感じを狙っているのかもしれないと思いました。
削除なかなか忙しい第一話でしたね…ロボットの都合上どうしても5人まで加入させる必要あるので
返信削除仕方が無いのかとも思いますし、ガルの事情は世界情勢の深刻さを説明するのには機能していましたが。
変身後のガルは、スクリーンタイムはちょっとしかありませんでしたが格好良かったです。変身後の太めのシルエットだけでもかなり新鮮なのに、動きが俊敏(バク転!)で素晴らしい。アクションは相変わらず期待できそうですね。
今回、予算のことが気になりました…9人全員揃うであろう四話目以降からずっと地球ってことは無いと願いたいです。チープなブルースクリーンでも良いから宇宙を冒険して欲しい…
>ガルの事情は世界情勢の深刻さを説明するのには機能していましたが。
削除個人的にはガルの初変身までは入れなくてよかったんじゃないかなと思いました。
ガルは最初からメンバー入りさせておいて、ガルがラッキーの加入に反対。その理由は~(以下本編に準じる)。という形なら同じ内容でガルの初変身の話までやらなくて済んだのではないかと思います。
今後、ガルも新参者であることを活かした展開があれば今回無理した価値が出るかもしれませんが。
>変身後の太めのシルエットだけでもかなり新鮮なのに、動きが俊敏(バク転!)で素晴らしい。
なんかやたらに太かったですよね。狼というとシャープなイメージなので驚きました。
スーツアクターさんはジュウオウライオンをやっていた竹内さんだそうです。ジュウオウライオンは特に下半身が太いと感じることはなかったので、スーツの造形の影響なんでしょうね。
>9人全員揃うであろう四話目以降からずっと地球ってことは無いと願いたいです。
私はその点に関しては無理だろうと諦めています。
転機は全員揃ったときかなと想像しています。
1クール中に全員揃うとして、9人揃って何をするかという話になったときに地球が拠点になるんじゃないかなと考えています。
赤と青どっちつかずな展開な一話でしたが、私はよかったと思います。
返信削除・・・理由は一話の段階でレッドがちょっとなーというのが理由ですが・・・
赤だけの展開ならもう少し印象が悪くなったでしょう。
黄や緑が、それなりに凝っている口癖で特徴づけしてるのに、なんで赤だけラッキーオンリーで押していくんでしょうね?
違和感がより際立つと思うんですが・・・
着ぐるみのメンバーは、アクセント付けだと思いますが、近年ベテラン勢の実写の役者さんがメンバー入りしてることが増えましたが、若手ばかりで演技が薄ぺっらく聞こえるのをバランス取りしてる印象が在ったのでそういった意味合いもあったのかなあ・・・と思います。
思ったより違和感を感じず驚きました。
・・・違和感を感じないというだけでそんなに面白いものでもないな・・・とも感じましたが・・・
多人数戦隊という事がこの作品の最大の特徴だと思いますが、1話を見た段階ではその良さのようなものは感じれませんでした。メンバーが増えたことによる世界観の広がりやそういったものを見たかったのです。
全体的に詰め込み過ぎでだからと言ってそれが味になっているわけでもなく、例えばガルはキュータマをトラップにしてラッキーと出会いましたが、なんで?あるいはその描写必要か?と感じる事が多かったです。
デザインに関しては噂では米国側の展開も意識したと言われていますが確かにそんなうわさが出てもおかしくないかな?と感じました。特にスーツの唇のあたりに
>黄や緑が、それなりに凝っている口癖で特徴づけしてるのに、なんで赤だけラッキーオンリーで押していくんでしょうね?
削除バランスを考慮した結果ではないかと私は考えます。
レッドとブルーがシンプルだから周りを少し捻っているのだと思います。どちらがメインかといえばレッドたちのほうでしょう。
>着ぐるみのメンバーは、アクセント付けだと思いますが
私は今のところロボの合体方式から判断して、バンダイが従来の換装パーツにあたる物にそれぞれキャラをあてがいたいと考えたがそれだと役者さんの人数で困るからきぐるみで済ませたのではないかと考えています。
>多人数戦隊という事がこの作品の最大の特徴だと思いますが、1話を見た段階ではその良さのようなものは感じれませんでした。
1話の段階では全く取り扱っていないと思います。1話から9人揃った状態で始めてほしかったというお話かと推測しますが、私は徐々に増やしていく形のほうが良いと思います。一度に出されても私は覚えられませんし、まとめて覚えていくとキャラの新鮮味が薄れます。
>特にスーツの唇のあたりに
口元のデザインは気になりましたね。
キャラクターや話の雰囲気がコミカルなわりに、マスクの口元が濃ゆくて戸惑いました。実写映画版のジャッジドレッドやロボコップを連想しました。本当かどうか知りませんが、アメリカからの要望と言われると納得してしまいます。
横から失礼します。今回は米バンダイが戦隊史上初、最初からかかわるということで話題になっていました:
削除http://io9.gizmodo.com/for-the-first-time-ever-the-next-super-sentai-series-h-1790727545
口元についての直接的な言及はありませんが、スーツデザイン全体についてはキャプテンアメリカと同様に変遷させる必要があったとコメントしています。
情報ありがとうございます。これが情報元なんですね。
削除確かにロボや玩具の他にスーツのデザインに関しても、アメリカ好みのものになるように米バンダイから提案していったと書いてありますね。
個人的にはそこまでするなら変身アイテムやロボだけ共通にして、スーツはアメリカ独自に製作したほうがいいんじゃないかと思います。日米両方でウケるデザインは難しく、二兎を追う者…となってしまうのではないかと思います。
使い回せるものは多い方が良いと、欲が出たのでしょうかね。ダイノチャージもメチャクチャ使い回していますし…シーンによってヒーローの体格が変わるの、向こうのお子さんは気にならないのでしょうか…
削除私はパワーレンジャーを見たことがないのですが、前にテレビでやっていた龍騎のアメリカ版『ドラゴンナイト』を見たときにそんな風に感じました。
削除変身前後の違和感よりも背景や街並みの年代の違いが引っかかりました。無くせるならできるだけ無くしていったほうが没入感が増すと思います。
もともとは、アメリカのスーツアクターさんの技術レベルが日本のそれに及ばなかったのが、日本の映像をそのまま流用するきっかけだったみたいです。メタルヒーローのころの話だったと記憶していますが…
返信削除二兎を追う者は一兎をも得ずと言う懸念はありますが、バトルシーンにおいての仮面ライダーの適当さと戦隊の力の入れようの違いは、輸出が見込めるからなのかなと思ったりもします。
ごめんなさい、話がだんだん脱線していますね。
>アメリカのスーツアクターさんの技術レベルが日本のそれに及ばなかったのが、日本の映像をそのまま流用するきっかけだったみたいです。
削除低予算で済ませるため、というわけではなかったんですね。
>バトルシーンにおいての仮面ライダーの適当さと戦隊の力の入れようの違いは、輸出が見込めるからなのかなと思ったりもします。
なるほど。そういう視点はありませんでした。
戦隊とライダーのアクションのクオリティ格差はそれくらいの理由でないと納得がいきません。