■歪み
・パラドが社長に怒った理由は「『ルールの下で競い合い、その過程でなら死んでも仕方ない』というバグスターのルールを破ったからだそうです。前々回のことをツッコまれてもそう言っていたのでパラド的には筋が通っているそうです。そうなんですか。

・個人的には全然筋が通っていないように感じました。
前々回のバグスターや永夢など戦意がない相手に一方的に襲いかかることを”競い合う”と呼ぶ感覚が理解できないからです。
また、「ルールの下で競い合うことがルール」というわりに、永夢たちのゲーム(患者を救うこと)や人間から完全分離を果たすためのバグスターのゲームをパラドは自分勝手に邪魔しているように見えます。他人のゲームの邪魔をすることはルール違反にならないのでしょうか?
パラドの言い分に全く正当性を感じない私から見ると、パラドは毛嫌いしている社長と同じことをしているように見えます。どちらも「自分の決めたルールが絶対」という俺ルールを他人に押し付けているだけです。スタッフが自覚的に二人を同類として描いているのかが気になります。

・永夢の問題に関しても話の方向性に疑問を感じました。
飛彩は「永夢はCRのドクターであることに誇りを持っているから自分がゲーム病だと知ったらショックを受ける」と言っていましたが、その話は14話のお医者さんの回でやったはずです。患者に対して「同じ外科医としてのプライドがあるせいで飛彩に手術されることを拒んでいる」と指摘して説得したのは他ならぬ永夢でした。そう言って説得した永夢がプライドのせいでショックを受けたら前の話が台無しになってしまうと思います。
「他人事なら説教できるけど、いざ自分のことになるとダメ」ということなら筋は通りますが、それだと永夢が情けないキャラになってしまいます。かといって「永夢は告知されても問題なかったのに」という話にすると今度は飛彩やポッピーのコミュケーション能力不足のせいで患者が危険に晒されたことになります。これもマズいでしょう。このままだと「口が上手い九条が生きていたら起きたトラブルの大半が解決できたんじゃないか?」なんてことになりかねません。
この歪みもスタッフがどこまで自覚的にやっているのか怪しく感じます。

■ゲストはいないものとして考えるべき?
・前の話と食い違う展開に頭を抱えるうちに、もしかしてストーリー上ではゲストはいないものとして扱うべきなのではないかと思えてきました。
考えてみれば、今回のゲストもバガモンを登場させて死なせる以上の意義がありませんでした。ライダーのゲスト回ではゲストを通して主要キャラやテーマを掘り下げるのが定番ですが、エグゼイドの場合はゲストの職業を話のタネにする程度しか活かされていません。ゲストの素性やメインキャラの対応にはストーリー上の意味があるはずと思いこんでいた私のほうが間違っていたのかもしれません。

■バイクなんてなかった
・逃げる敵、前にもバイクで対応した相手。これは間違いなくレーザーの出番だなと思ったらそんなことはありませんでした。予想の斜め上を行く展開にびっくりしました。
「人間には足がある!」それがエグゼイドスタッフの返答のようです。ライダーってキックが必殺技になるくらい脚力がすごいですもんね。基本設定を活かすなんて頭良いです。

■ブレイブとスナイプの強化版
・定番の敵に一旦奪われての改造強化を施されたと思ったら、2つで1つの抱き合わせにされていました。
元のガシャットが残されていないので2つに分割できないなら飛彩か大我、どちらか一人ずつしか変身できなくなってしまいます。ストーリー的には面倒極まりない玩具の仕様ですね。これは素直に同情します。こんなのどうしろって言うんだと途方に暮れて当たり前です。

・社長が使おうとしたときには「スーツどうするんだろう? わざわざゾンビベース用も用意するの? リッチだなぁ~」などと考えていたらガンマイザーを彷彿とさせるお手軽CGで一気に真顔になりました。まぁ、そんなものですよね。一気に冷めたおかげでその直後のエグゼイドの雑なワンパンKOも気になりませんでした。ある意味良い演出でした。


次回はブレイブの強化版が登場するようです。
パラド辺りが社長からガシャットを奪うのとブレイブで永夢を倒す以外に何をするのかが気になるのですが、最近のペースからすると特に何も起きないのが一番有力なように思えます。