『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第20話「ザ・超絶!ライオンハオー」:感想

2015年7月12日

【ストーリー】

■5人の良さを引き出せる→ワンマンプレイ
・この流れが全然わかりませんでした。
この流れなら超絶になっても圧倒はできず、八雲と霞が作戦を立てて、凪と風花がちょこまか動いて、キンジは天晴と並んで戦わないといけないと思うのですが、実際は超絶が圧倒しているところに八雲の発案で必要性の曖昧な支援をみんなで行うだけでした。八雲はともかく凪やキンジの良さはどこで発揮されていたのでしょう?

・この話をするなら、むしろ天晴が超絶を使いこなせるようになった後にやるほうが適切なように思えました。1人だけ強くなれば視聴者も「もう天晴1人でいいんじゃないかな…」と思うのは当然なので、それを否定しつつ5人の掘り下げを行うのは上策だと思います。なぜ天晴強化のこのタイミングでやったのか不思議でなりません。

■年下に見えない
・雑賀鉄之助の立ち位置もよくわかりませんでした。
本職でないのに天晴並に強く、頭も切れて風格がありました。とても年下には見えず、てっきりあれで実はお爺さんと同い年という設定なのかと思うほどでした。本編でも”先代”や獅子王が”見守ってる”と言われていましたし、公式ページでも”若い”とか”年下”と強調されているのでそういうわけではないようです。

・個人的な印象としては「先代のほうが良かったんじゃない?」と思いました。
年寄りの先代であれば強くても、風格を感じさせる言動でも違和感がありませんし、最後にお爺さんに提言するシーンももっと自然だったと思います。

・何より大きく異なる点は「親子」という要素を排除できることです。
先代と22代目で血がつながってるのかはわかりませんが、性質は親子と同じです。親子孫三代の物語を謳っていて、天晴たちは祖父を超えようと努力しているのに鉄之助は既に実力も人格も完成していては、天晴たちの立場がありません。年寄りとして登場させて、お爺さんと同じく超えるべき対象として存在したほうが物語に合っているように見えました。

・話の流れが明らかに奇妙だったので、脚本段階では年寄りだったのがキャスティングの都合などで変更されたのだろうかと疑ってしまいます。


【アクション】

■アカニンジャー超絶
・なんて呼べばいいのかわかりませんでしたが、公式ページによるとこの呼び方が正しいようです。見た感じは普通のスーパー化ですね。名前も「超絶」とスーパーを和風にしたような名前ですし。活躍してましたし、これまでやっていない素手での格闘戦をやっていて、なかなか面白かったです。


・気になるのは他のメンバーも超絶になれるのか、という点です。
今のところどうも、なれそうもない感じがします。スーツが完全新規造形なので6人分作るのは大変そうですし、ライオンハオーの分も必要なのでなおさら無理そうです。この点は残念です。天晴のワンマンっぷりが加速するのは歓迎できません。

■ライオンハオー
・3号ロボのライオンハオー、悪くないけどちょっと微妙な印象です。
まずアクションが絶望的です。足はとても重そうで歩くのも一苦労という感じでした。腕も肘までパーツが伸びているため、身体をひねらずに腕だけを横に動かすことは不可能なようでした。
それでいて武装は手に持った手裏剣のみとシンプルで、砲台が付いている城形態のほうがまだ強そうに見えました。巨大ロボでは珍しくないことですが、いろいろ残念です。


・次回は晦初登場回と同じく、ギャグ回をしつつ新幹部の顔見せをするようです。
晦が倒される前に次の幹部は登場したことは意外でした。今でさえ九衛門か晦のどちらかが空気になっているので、更に人数を増やして大丈夫なのか不安もあります。いったいどうなっていくのでしょうか。


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