【ストーリー】

■今回のテーマ
・今回の紘汰さんが真のオーバーロード(超越者)ということのようです。
「守るはずの人間に裏切られようと、自分の信念に従って己を捨てて悪を悪として倒し続ける。これが正義。これが仮面ライダーだ。」ということのようです。
仮面ライダーの基本精神なわけですが、これを全て台詞で言っちゃうのがすごいですね。とてもわかりやすかったです。
作中の描写や人物造形で語る他のライダーは鎧武のわかりやすさを見習うべきなのでしょう。
理解することよりも憧れることに価値があると思うので、私は従来のやり方のほうが好きですが。

■お手上げ
・つくづく自分には鎧武が理解できそうもないと感じました。
戒斗の「ただの馬鹿だ」のシーンを見て痛感しました。
作中での矛盾を指摘し、真実を突いているはずの言葉が当たり前に思えてしまったからです。

・舞の「(紘汰は)昔から変わらない」もわかりませんでした。
ベルトを手に入れる前は一切描かれていません。とすると、この昔というのは1話からこれまでのことでしょう。
ユグドラシル編以降は人の言いなりになって「(なんだかわからないけど)ユグドラシル/オーバーロード絶対許さねぇ!」ばかりなので違うでしょう。
そうなると1話~13話のダンスバトルの頃でしょうか?
だが一切心当たりがありません。むしろ無意味に変身したりと調子に乗って姉にたしなめられたり、敵対するライダーを囮に使ったり場当たり的な対応が目立ち、ろくなことをしていません。
舞の考えだからバイアスがかかっているのでしょうか?

・一番わからないのは紘汰さんです。
紘汰さんは「俺の信じた希望」と言っていましたが、何のことでしょうか?
紘汰さんは基本的に目先の事柄に対し反射的に動いてきただけです。
信じるというと「騙される」という意味であり、自発的に何かを信じた覚えがありません。
40話経っても、作品を構成するピースが一つも思い当たらないのは初めての経験です。
私にとって紘汰さんはまさにオーバーロードのようです。旧人類の私の理解が及ばない存在になりました。


■山田章博さん&PLEXさんごめんなさいbyスタッフ
・今回は時間が余りに余っていたせいかインベス祭りになっていました。
私にはスタッフが「せっかくインベスのスーツを作ってもらったのに全然使わないですみませんでした。せめて出番を増やします」と言っているように見えました。
しかし見てみると追い打ちをかけているだけに見えてしまいました。

・山田章博さんデザインの四聖獣+ヘキジャで統一してあるはずなのに、いざ見てみると裕也インベス(白虎)+初瀬(ヘキジャ)を除くと、雑魚1・雑魚2・雑魚3(青龍・朱雀・玄武)と組み合わせにまるで統一感が感じられません。
むしろ余計な演出効果になっています。
雑魚が混じっているせいで、最強のインベスのはずの紘汰が弱く見えてしまいます。
怪人の使い方が本当に酷いと再確認させられました。怪人の製作者の人たちが可哀想でなりません。


次回はロシュオとの決着をつけるようです。
光実もレデュエも倒さないままロシュオと戦うとは思いもしませんでした。
せめて死んだふりくらいはすると思っていましたよ。
まだまだ倒すべき敵が残っている以上、どう見ても結末の見えてる消化試合にしかならなそうなのですが、どうやって盛り上げるのでしょうか?
あえて困難に挑戦するスタッフのチャレンジスピリットには頭が下がります。