100年経っても色褪せない思い 『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』:感想

2014年8月24日
キョウリュウジャーTV版の100年後を描いたVシネ『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』を見ました。
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(2014/06/20)
竜星涼、斉藤秀翼 他

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【ストーリー】
■テーマは「後悔」
・全体の感想としては本編で各スタッフがやり残したことをやった作品なのだと感じました。
プロデューサー&役者さんサイドとしては、「俺たち賞金稼ぎ団」のように役者さんをアピールしたかった。
アクションサイドとしては、シアンたちに出番を与えたかった&微妙に影の薄かったガブティラファングなど固有武器のアクションの見せ場を作りたかった。
脚本サイドとしては、キャンデリラやあの世界のその後を描きたかった。
こういった後悔を60分にまとめたのが今回のVシネだと思います。
内容の内訳もアクション20分、役者さんアピール(子孫の描写)20分、ストーリーパート20分とだいたい20分ずつにきれいに分かれています。

・今回の敵である戦騎の司る感情が後悔なのもそういう事情を反映しているように思えました。
そのためキョウリュウジャーの100年後、という題材よりも個々のやりたかった要素のほうがクローズアップされています。
子孫である点やシアンなど地味カラーである点にはそれほど深い意味はないので、あまり期待し過ぎないほうがいいと思います。

■話がいい加減でも手は抜かない
・ノルマが多くてわりと雑多な内容なのですがそこは三条さん、しっかりとまとまっています。
始めだけ6人の色が違うのは電池を渡したキャンデリラたちが適当だからで、後で色が元通りになるのはそれぞれが自分の色を見つけ出したから。
時間が足らないので全体的に曖昧な部分も敵の能力で忘れたせいにして理由をつけています。
ノルマを優先して描きながらも整合性がつくように苦心したことが伝わってきます。

・作中で登場する再生怪人軍団の攻撃団・四季のうち、夏・冬>>春・秋と実力差があることが明言されています。
見返してみたら夏・冬と春・秋の力の差が描かれていて驚きました。
最初の戦闘でも春と秋が一対一で戦ってるのに対し、夏と冬はキョウリュウジャーをそれぞれ二人ずつまとめて相手にしていました。
こんなネタ要素までちゃんとしてるとは思いませんでした。三条さん、本当に真面目です。

■43話と44話の間の出来事
・アースレバンが100年前に戻ったシーン、時系列的には43話と44話の間の出来事だそうです。
ソースはキョウリュウジャー公式完全読本の竹本監督です。
見たときに「デーボス復活あたりで相手してる余裕あったかな」と不思議だったのですが、けっこう前だったんですね。
デーボスがキョウリュウジャーの力を奪った頃に戻れば目論見通りにデーボス軍が勝てたでしょうに。
アースレバンは自分の能力のせいで細かいことを忘れてしまったのでしょうかね。


【アクション】
■見たかったものと見れなかったもの
・今回のVシネ版では見たかったアクションと期待していたけど見れなかったアクション、両方ありました。

・見たかったほうは固有武器を活かしたアクションです。
本編では蹴り主体だったピンクが蹴りの合間の隙を埋めるようにドリルを振り回したり、ブラックがパラサガンとガブリボルバーの2丁持ちをしたりしてくれました。
個人的にはグリーンのザクトルスラッシャーが特に嬉しかったです。
ユニークな形状で取り回しも良さそうなので期待していたのですが、本編ではいまいち出番がありませんでした。
今回は右手ザクトルスラッシャー+左手フェザーエッジでばっさばっさと敵を蹴散らしてくれました。
小回りの効くザクトルスラッシャーとリーチのある剣のコンビネーションが最高でした。

・地味にウエスタン・カーニバルも初登場です。
公式読本を読んで気付きましたが、そういえば本編ではマッチョやカンフーなど直接スーツが登場しない電池が中心でしたね。

・見れなかったほうはシアンやバイオレットなど本編で出番の少なかったカラーの活躍です。
シアン・グレー・バイオレット・シルバー・ネイビー(デスリュウジャー)+ブルーの組み合わせは大々的に宣伝してたわりにほとんど出番がありません
ここはけっこうがっかりしました。
全部で5分もアクションがなく、その5分も初変身のドタバタバトルで終わり。
見せ場になる部分はレッド~ゴールドの6色のいつものスーツで行われます。
物語上はちゃんと処理してあるので問題ないのですが、顔見せだけだとアクション面では余計に飢餓感が募ります。
どういう動きをするのかと期待していたのですが、この期待には応えてもらえませんでした。


【総合感想】
■あくまでファンアイテム
・あくまで番外編であり、エピローグや本編後に続く49話ではありません。
「これを見ないとキョウリュウジャーを見たとは言えない!」なんて大げさなものではありません。
本編とつながっている部分はキャンデリラたちとダイゴたち6人が誰と結婚したか程度で、それ以上の情報量はありません。
そういった具体的な内容を期待して見るのではなく、劇場版を見るように「もう一話分キョウリュウジャーが見られるぞ―」くらいの気分で見るのが良いと思います。

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