3DSソフト『ヒーローバンク』体験版:感想&レビュー

2014年3月8日
配信を開始したセガの新作『ヒーローバンク』の体験版をプレイしました。
意外と手堅い作りで驚きました。


【システム・レビュー】
■体験版の内容
・ストーリーなどは抜きで、チュートリアル含め5回の戦闘をプレイできます。
クリアすると製品版で使える「怪盗ヒーロー」とのコラボアイテムがもらえます。おおよその操作性や楽しみ方はわかった気がします。体験版としては上々です。

■操作方法
・ミニマップ内の移動は、アナログスティックを使うか、タッチすると押した地点まで自動的に移動します。
会話も近づくと表示される吹き出しをタッチすれば話かけられるので、タッチ操作のみでのプレイもできる模様。

・バトルは基本的に下画面のタッチ操作で行います。
リング型のミニマップ内をタッチで場所を指定して移動。攻撃も下画面にある攻撃ボタンをタッチし、着替えなども同様です。
ピヨったときに画面をこすって復活を早めるなど、タッチを使ったギミックもいくつかあるようです。
この辺りは特に不便はなく、とりわけ楽しいわけでもなく、まずまずといった感じでした。

■会話はパートボイス
・マップ内での会話は名前有りキャラのみパートボイスです。
「そうだね」「カイト(主人公の名前)」「~(そのキャラの口癖)」など、会話内容に合っている感じのフレーズをしゃべるだけです。
体験板の時点でかなり無理のある組み合わせもあったので、ここは期待しないほうが良いでしょう。

【バトルの流れ】
・全体の流れは、資金集め→攻撃でHPを減らす→ホールドして勝利!


■資金集め
・まずは資金集めから始まります。
攻撃するにも防御するにも資金(コスト)が必要です。
威力の大きい大技ほどかかる資金も大きいので、資金を集める合間に攻撃する感じになります。

・資金集めの方法は2つあります。
一つは、リング内に落ちている「おひねり」を拾うこと。
もう一つはコーナーポストで「アピール」すること。
ただ、アピール中は無防備になるため遠距離攻撃を持っている相手だとアピールした瞬間、撃ち落とされるようです。
おひねりを地道に拾い、敵がダウンしたときなどにアピールを決めるのが基本パターンのようです。
敵もおひねりを拾ってコストにするので、できるだけ敵には渡さないようにすることも重要そうです。

■攻撃
・攻撃ボタンをタッチすると攻撃を仕掛けられます。
技には威力・必要コスト・距離・属性があります。
小技を連打するよりも大技のほうがコスパが良いように思えます。

■ホールド
・HPが一定値以下になる、ダウン属性の技を食らうなど特定の条件を満たすとダウンします。
ダウンすると「ホールド」することができるようになります。
このゲームの勝利条件は、ホールドを決めるか、変身時間が切れた状態でダウンすること、の2つのようです。
後者よりもホールドのほうが簡単なので、ホールドを狙うのが基本的な勝ち方のようです。

・残りHPが多いほどダウンからの回復も早くなるようで、HPが半分以上あるときにホールドをしかけてもほとんど成功しませんでした。
序盤にダウンした場合、ホールドせずに無視してアピールするほうが良さそうです。

■変身時間と着替え
・主人公たちの着るヒーロー着には使用時間制限があり、2分前後の一定時間が経つとパワーダウンしてしまいます。
この状態でダウンすると即負けになってしまうので、適度に着替える必要があります。

・体験板の範囲だと時間制限よりも属性の相性の関係で着替えることが多かったです。
属性が有利だと与ダメも被ダメも2倍近い差が出るので、相性は無視できません。


【感想】
■意外と手堅い
・もっとぶっ飛んだ内容かと思ってましたが、ゲームとしては意外と手堅い作りでした。
一つ一つのシステムを活用しないと、なかなか上手くいかないバランスになっています。
もっと大味だと思っていたので驚きました。

■硬すぎるような気もする
・属性の相性差が大きすぎるように思えました。
パワーなど能力値が半分以下でも相性が良いほうがずっと楽に戦えます。
これで主人公のヒーロー着がライバルに相性最悪なのは厳し過ぎるように思えます。
コスチュームがネタ路線からかっこいい系まで豊富なのに、相性で選択肢が狭まるのはもったいないです。
ガイストクラッシャーといい、もう少しマイルドで良いと思うのですが。

・一方、おもしろい面もありました。
主人公のヒーロー着は火属性で、水に弱いのですが、チュートリアルでも水属性の「カチョリーマン」が出てきます。それに対抗できる土属性のヒーロー着の名前が「ブチョリーマン」。部長が課長をボコるという構図になっていて、笑えました。
システムのこういう絡め方はおもしろかったです。

■不満点
・ゲームの方向性と合わせて考えると、それほどありませんでした。
強いて言えば、
1)攻撃開始時&終了時の間が長く感じる
2)戦闘ごとのヒーロー着の洗濯(回復)が面倒。時間切れじゃない限り、自動回復で良いと思う。


■総合感想
・PVやCMを見て期待するネタ路線としては充分なクオリティだと思いました。
ゲームとしてもそこそこ遊べる作りになっていて、悪くないと思います。
ネタがメインで、アクションは添え物程度と考えれば、大人でも楽しめるかもしれません。
これが子供のセンスに合うのかが謎ですが、上手く噛み合えば意外と売れるポテンシャルがありそうです。

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