王道の王道を行く戦隊! キョウリュウジャー 第1話『でたァーッ! まっかなキング』:感想

2013年2月18日
戦隊は勇気があって、明るくて、強い!!
そんな王道をド直球で行く戦隊ですね。さすが三条さんです。

【ストーリー】
■アクションとストーリーのシームレスなつながり
・1話のほとんどをアクションシーンに充ててるのに各メンバーの個性が見えるのが素晴らしいです。
レッドの初変身までの流れを丁寧に描きながらも、それを喋れないガブティラの個性付けにつなげる、この手腕。
何よりアクションとドラマがシームレスに繋がっているのが最高ですね。戦隊にアクションが欠かせないなら、むしろストーリーに組み込んでいく。特撮アクションでは不可欠な姿勢だと思います。

■王道の中にも変化球
・王道のド真ん中を突っ走りながらもちょっと変化を入れてるのが面白いですね。
馴れ合いたくないというキャラはたくさんいましたが、『素顔を見せたくない』というのは初めてではないでしょうか。ストーリー的に盛り上げつつ、戦隊のお約束のマスクに意味を持たせる。こういう定番のお約束に意味を与える作りって大好きです。

■恐竜+人間=最強の戦士、キョウリュウジャー!
・謳い文句通りの流れが気持ちいいですね。初めにガブティラを生身サイズの敵にも暴れさせて、「キョウリュウジャー要らなくね?」と思わせておいて、いざキョウリュウジャーが登場してからの大活躍!
それにかつて恐竜を滅ぼした氷河期を彷彿とさせる強敵を出して、さらに煽る。ガブティラとレッドのコンビネーションは、ゴーカイ&ゴーバスの巨大戦と生身戦の同時進行をさらに発展させた感じがしますね。あれは戦う中で絆を確認できて良いです。

【アクション】

■レッドの外の人
・生身のキレも良くて、アフレコもなかなかで安心しました。ピンク以外は上々ですね。
生身大好き坂本監督なので、そこが心配でしたがこれなら多少多くても楽しめそうです。

■武器
・武器が豊富なのが個人的には嬉しいです。リボルバーもまさかの換装式でキャノンやマシンガンといろいろな使い道があるみたいですし、剣もちょうどいい長さで見栄えもばっちり。これに各キャラの固有武器まで付くなんて夢のようです。設定的にもノリとブレイブで後付もどうにでもできそうなので、アクション監督さんの創意工夫に期待してます。

■巨大戦≠巨大敵との戦闘
・いきなりの掟破りにはびっくりしました。めっちゃ蹴散らしてるw
その後もガブティラいるのにレッドが巨大雑魚に切りかかったり、楽しいサプライズがいっぱいでした。
それでも巨大は巨大、等身大は等身大に落ち着くのに違和感がないのがすごいですね。ガブティラとレッドの特訓シーンのおかげでしょうかね。小回りが効かない感じが強調されてた気がします。

【デザイン】
■キョウリュウジャー
・かっこいい!!!と素直に思える戦隊らしいデザイン。シンプルでかなり動きやすそうな作りですが、胸から肩の歯型マークと肩当てで締まって見えます。あと地味にベルトのバックルが良いですね。あれで奥行きが出て、全体のフォルムに貢献してる気がします。

■敵デザイン
・幹部級はそんなに良くない印象です。感情を表しているので今後のストーリー展開でしっくり来るかも。
・雑魚は強そうでないけど、おどろおどろしい感じがして良いと思います。巨大雑魚のエイリアンっぽいデザインはかなり好きです。柔らかそうで、恐竜ががぶっと噛み付くとかなり効きそうな感じがして、雑魚にはぴったりです。

・今回一つすごく気に入ったのが今回の中ボスのデザインです。
腹部や腕の甲に宝石みたいな装飾が施されているんですが、宝石が光の反射でカットごとに違った色合いに見えてすごく綺麗でした。今までそういうデザイン見た覚えがないですが、明るい外で戦うことが多い戦隊にはすっごく良いと思います。あれがキョウリュウジャーの敵デザインの特徴なら嬉しいな~


手堅い中にも驚きがあって、とっても面白かったです。
次回もしばらく仲間としてのキョウリュウジャー結成までを描くみたいで楽しみです。
こういう基礎の基礎を丁寧に描く作りは好きです。

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