ゴーカイジャー 最終回「さよなら宇宙海賊」:感想

2012年2月20日
ついに終わっちゃった…
そう心から寂しく思える素晴らしい作品だった。

斬撃がゴーカイジャーのロゴを象る痺れるOPから始まり、怒涛のクライマックスが繰り広げられた。
最後までゴーカイジャーらしいアクションが良かった。烈火大斬刀の砲撃を食らわせるときにダイランドーの身体を押さえつけたり、必殺技を目潰しに使ったり、ヒーローらしからぬ海賊流の技がかっこよく見える。
海賊というモチーフを見た目やストーリーだけでなく、変身前も変身後も登場人物の一挙手一投足にまで組み込んである。ゴーカイはそこが何より魅力的だったなぁ。

それだけ緻密に作ってあるのに、想像の余地がたくさんあるのも嬉しい。
フリージョーカーだけでなく、ダイランドー戦で使ったキーもバスコから勝ち取ったものだった。もしバスコがいなくても勝てただろうか?,そういう風に考えていくと世界観が広がってすごく楽しい。
一方で、マベ&鎧は一切ゴーカイチェンジを使わないゴーカイジャーとしての実力勝負。これがあったから、最後のレンジャーキーを返した後の宝箱に不安感をまるで感じないんだと思う。

ゴーカイジャーと言えば、台詞じゃなくてアクションで語ることが多かった。
今回のマーベラスが皇帝を無視して、先に戦艦を排除したとこもそう。ストーリー上必要なことを終わらせると同時に、地球を、人々を守るスーパー戦隊としての役目を果たそうとする気持ち。自分の背中を安心して鎧に任せる信頼感。行動で物語ることが一番説得力があると思う。小説で行間を読むと言うように、映像作品なら画で語らなくちゃね。

ラストの連続チェンジはかっこ良かった!
近接攻撃で陽動→長物で反撃を受けないようにしつつ、遠距離攻撃を当てる→遠距離攻撃と突進技でヒット&アウェイで確実に削る→弱った所で近づいて一気に畳み掛ける。各戦隊の各武器の特徴を組み合わせたゴーカイならではの豪華でいて堅実なアクションシーンだった。
その後に待っているのは、今まで出さなかった強化形態!痺れる~!だけど個人的にはあんまりかっこ良くなかった。スーパー形態って基本形態よりアクション面で魅力がないな~と再確認させられた。でもそれも戦隊シリーズの歴史だよね。
ここまで来て、最後を締めるのは鎧だ!!
15戦隊の力を込めての一撃。ゴーカイジャー6人の力を合わせての一撃。そして鎧のガレオンバスターでのトドメ。この一連の流れがゴーカイジャーの作品としての姿勢を良く表していると思う。
ディケイドから始まるアニバーサリーものとしてのゴーカイジャー。35作品目の戦隊としてのゴーカイ。一つの特撮としてのゴーカイ。それぞれのシーンが象徴しているように見えた。

戦隊としても、アニバーサリーものとしても非の打ち所のない素晴らしい仕上がりだった。
これだけ制限がある中で単独の作品としても成り立たせたのはありえないくらいすごい。
こんなに面白い作品が見れて良かった。スタッフさん、本当にありがとう!

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