海賊戦隊誕生! ゴーカイジャー 第50話「決戦の日」

2012年2月18日
最初から巨大戦パートのクライマックスだった!
久しぶりに見ても、CGで動く戦隊ロボは新鮮な感じがするね。そんなにデキが良いわけじゃないけど不思議と好き。ゲキビーストまで登場するとは思わなかった。
「ああすれば良かったのに。」なんて非の打ち所のない死力を尽くした戦いだった。

それでも勝てない絶体絶命の場面。そんな状況だからこそ今回の話は輝いていた。
特に元~レンジャーじゃなくて、あえて天知博士や山崎さん、戦隊の周りにいた人たちで表現したのはすごく感慨深かった。今までずっと『戦隊が戦ってきた世界』ってリアリティが出てた。
それと同時に、妹をかばった女の子や自力で戦えるようになった男の子を出して、レジェンド戦隊が人々の心を変えてきたようにゴーカイジャーもまた一人の少年に勇気を与えたと語るのは本当にすごい。この密度、本当に荒川さんはすごいや。

海賊のゴーカイジャーとしての最大の選択を6人目の地球人=戦隊である鎧に託した。
これも意義深い。ずっと戦隊寄りの考え方で『地球を守る』ことが望みだった鎧が、ゴーカイジャーとして自分の夢を掴もうとしてる。個人的には特に「地球には戦隊が必要だ。」ってところが良かった。『悪を倒し、平和を守る!』それは正しいしみんなが幸せになれるけど、押し付けがましい考えでもある。ただ平和に生きるだけでなく、より良い未来を目指そうとする。そしてそれを自分の手で成し遂げようとするゴーカイジャーの考え方は海賊らしくも戦隊らしくもあるなと感じた。

宇宙最大の宝を壊したときに何一つ奇跡が起きなかったのも、脚本としてはすごい勇気が要ることだったと思う。
都合よく奇跡が起きて、ガレオンが直ったりしても不思議はないのに、何も起こさなかった。
一晩明けても状況は好転していない。ガレオンもゴーカイジャーの怪我も治ってない。それでもまだ地球は終わってない。だってこの世界にはまだ”戦隊”がいるじゃないか!
そう思わせてくれる力のある脚本だった。

この流れでの最後の変身と鎧が掲げる海賊旗は反則だよ。
今までずっと一般人からは”海賊”と呼ばれることが多かったゴーカイジャー。作品世界が違えば、地球を破滅に追いやった悪者扱いされてもおかしくない状況なのに、人々は歓喜の声を揚げた。これだけで言葉に出さずともゴーカイジャーは紛れも無く35番目の戦隊だと伝わってくる。
鎧が本当の意味で6人目の海賊戦隊になったときが、戦隊として認められたときでもあるなんて。

次回はいよいよ最終回。何の不安も期待もない。だって期待は裏切られるに決まってるからね。
海賊としても戦隊としても納得のいく、そんなラストが見られるに違いない。


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