『仮面ライダーガヴ』 第25話「虚像の幸せ 蜜の味」:感想
■続くの?!
・あとはラキアがカブトムシのグラニュートを倒して終わりかな?、と思っていたら次回に続いてびっくりしました。
だいたい、今回で一段落してた気がするんですけど後編でやることあるんでしょうか?
・ラキア主役の続きものの話にしても、次回は次回でまた別の話にした方が人間との交流や敵バイトとの関係が広がって良いんじゃないかと思いました。
たとえば敵バイトなら今回のカブトムシが「ラキアの弟の話を別のやつから聞いた」と言っていたのでカブトムシに話した別のバイトを次の回に出して、また弟に関して別の話を聞けば多角的に描けて説得力やラキアの感情表現を増やせると思います。
個人的には前後編にする意義はあまり感じていないのですが、怪人キグルミの節約とかそういう理由なんでしょうか?
■ビターガヴはやっぱり無理を感じる
・「ビターガヴが現れた!」で余ったメンバーを回すことは、予想はしてましたがやっぱり無理を感じます。
「またビターガヴかぁ…」「どうせ倒してもまた新しいのが出てくるんだよなぁ…」といった食傷感は否めません。
敵としても面白みが薄いところがいまいちです。「普通の怪人だったらもっと楽しいだろうになぁ」という気持ちになってしまいます。もうちょっとギミックや変化をつけてほしいです。
酸賀の計画にはつながっているでしょうから一応、後でビターガヴのデータをベースにしたキャラやアイテムが出てきて「あのビターガヴたちはそういう目的で作られていたのか!」という展開は来るんだと思いますが目先の展開としての面白みの無さは無視できません。
■グラニュートの主食は石
・グラニュートは普段、石を食べていて、人間のお菓子はゲテモノみたいに感じるらしいことが明らかになりました。
・闇菓子はようかんみたいで石っぽくは見えませんでしたけど、闇菓子も石ベースで作られているんですかね?
人間がお米をお粥にしてぶにょぶにょにしたり潰して餅にしたりするように、グラニュートにとって重要なのは石の味や栄養素だから形状は加工してぷるぷるにしても問題ないみたいな話なんですかね。
グラニュート全般の人間に対するナチュラルな蔑視も「(鉱石ベースの硬いグラニュートの身体と違って)ぐちゃぐちゃした身体で気持ち悪!」みたいな、人間で言ったらナメクジやナマコを気持ち悪がるような生体に基づいた人間とは異なる価値観がベースにあるからなんでしょうかね。
・主食が石だと判明したことで、お菓子屋をやってたヤドカリグラニュートの凄さがまた際立ちました。
ラキアの感覚が一般的なものかどうかは定かではありませんが、食材自体に馴染みがない身の上なのは確かなのでそこからスタートしてお菓子作りの腕を磨いたのは大したものです。
■この理解で合ってる?
・今回のカブトムシグラニュートとVチューバー活動の因果関係でちょっと混乱しました。最後まで見て要約すると、
あのVチューバーの中身は今もあの少年の方。
グラニュートがチャンネルを乗っ取ったわけではなく、SNSなどで「俺がカブト男子です。会いたい人募集中!」みたいななりきりアカウントでファンを釣ってた真っ赤な偽物。
コメントにあった「あなたに会いに行った友達が行方不明なんですけど知りませんか?」などの情報から少年が自分の偽物探しを始め、見つけて会うことにしたが心配だから護衛を頼んだ。
って理解で合ってますかね? 対面会場で話していた音声とお菓子の仕入先が謎ですが、音声は少年が使ってるのと同じ市販のボイスチェンジャーか声マネで、お菓子は通販か自作なんでしょうか?
・この理解で合ってるならあの少年も自分で自分のことを「まさに神配信者だよ」とか言ってたことになりますね。
なかなか大した玉ですが、それならあの横柄な態度にも頷けます。
・っと自分では考えていたのですが、東映公式には「アカウントを乗っ取られた」と書いてありました。
このアカウントがyoutubeのアカウントなのか公式SNSのアカウントなのか、どっちなんでしょう?
文面の感じからするとyoutubeの方みたいなのですが、そうだとすると今も活動してるはずのカブト男子ってあのグラニュートがグルメ評論して、ラキアが並んで買ったケーキみたいに実際にファンに美味しい!ってウケてるってことなんですかね。
個人的にはアカウントを乗っ取っても言動や勧めるお菓子の味で中身が別物だとバレる気がするんですけど、お菓子屋といい、グラニュートは多才なんでしょうか…?
■アクションは全体的に良かった
・今回のアクションはビターガヴとの小競り合いが中心で、バトルとしては盛りあがりに欠ける展開でしたがアクションが良かったので結構楽しめました。
■ブリザードソルベ
・ソルベェゴチゾウはアイスだけに使ってると溶けちゃって時間制限があるんですね。
「最初から使えよ」というツッコミどころを回避できるのは良いですね。使うと疲労が激しいケーキングとも差別化できていますし。
・バトルは今回の状況ならではの理にかなった戦い方が面白かったです。
身体の不調で動きにくいから氷で坂を作って滑って移動したり、障害物で相手を動き回れないようにしたり、攻撃も遠距離技中心だったりと、なぜこのフォームでなぜこの戦い方でなぜ取り逃すことになったのか因果関係がはっきりしていて展開が見やすかったです。
唯一、つららを降らせたところで場面転換してCM入りしCMが開けたらラキアパートに変わっていて、それが終わってガヴvsビターガヴに戻ったら劣勢になっていたところはわかりにくくて良くないと思いました。てっきりあのつららで撃破かと思ったのにピンピンしていて混乱しました。CM前にベルトのアップで終わったのはソルベエが溶けかけてる描写だったのだと2周目を確認してようやく理解できました。
・ゴチゾウの使い方も良かったです。
ベルトの口を開けたり蓋を閉めたり健気にお手伝いしていて愛らしかったです。
せんべいゴチゾウは変身スーツが無いっぽいのでメタ的な都合で戦闘には使えませんが、こういう形でも販促はできますよね。ゴチゾウのマスコット性を活かした順当な販促で良かったです。
■ビターヴァレン
・今回も一段と強そうで良かったです。ビターガヴが投げたドラム缶を頭突きで跳ね返すところは見るからにパワーを感じました。
その一方、銃を弾き落とされても拾いながら格子の隙間から射撃したり、パイプを倒して障害物で逃げ道を塞いでから必殺技を撃ったり、頭を使った臨機応変なアクションもあって力押しって感じはしなくて、バランスも良かったと思います。
個人的には撃たれてビターガヴが劣勢になりながらも鉄棒をくるっと回りながら下がっていく場面も印象に残りました。負け側でも「こいつやるな…!」と目を引く場面がある方がバトル全体が盛り上がって良いです。
・壁に撃った弾痕で変身したところもかっこ良かったです。変身のバリエーションがあると楽しいですよね。
・変身や必殺技の背景イメージで侵食されてるような感じに見えたり、身体にはとっても悪そうでした。
絆斗の肉体がグラニュート化しているなら、絆斗を助けるためにグラニュート界に行くことになったり、デンテの再改造で命をつないで絆斗がゴネなくなったりするんですかね。
次回は後編です。
今回出た要素はだいたい一段落していてあとはラキアがバイトを倒してこのエピソードは終わりでいいんじゃないかと個人的には思うんですが何をするんでしょう?
いつも感想お疲れ様です。
返信削除ビターガヴはまだ引っ張るのか…という気持ちになりますね…。
ビターガヴ自体がドラマ性の無い害獣程度の存在なので
ますます必要性を感じられません。
おそらくいずれ無数のビターガヴを対処する事になるんでしょうけど
早めに生産拠点なり工場なりを突き止めて解決して欲しいものです。
ビターガヴで話を引っ張る位なら
グラニュート界の社会がどうなっているのかだったり
ストマック家の兄弟達との確執を深掘りしてくれた方が見応えがあると思うのが個人的な感想ですね…。
匿名さん、こんにちは。
削除ストマック家の存在は解決してないので本題を棚上げにして寄り道してる感じは避けられませんね。
グロッタに勝てるのかもわかりませんし、ストマック家がライダー対策にまだ躍起にならない辺りからすると闇菓子製造に致命的な問題を生じさせるほど誘拐阻止もできていないのだと思われます。ジープも浮いたままですし。
ビターガヴは他を棚上げにしてまで引っ張るのに適した展開ではないと思います。
酸賀を片付けるのが真相に気づいた絆斗であるならば、短くてもまだ5話くらいはかかりそうです。
先週で半分終わったわけですが香村さんなのに普通に話進んでて驚いてます。やる事は色々あるのでこのペースで進めば中だるみする事はなさそうで今の所安心してます。
返信削除ビターガヴと戦うのは販促の都合があるとはいえ長いし飽きた。当初は色々引っ掻き回して面白いキャラになりそうだと思ったんですが、今は倒されるだけになったのでこれでビターガヴの販促になってるのか?と疑問です
香村さんの事だから2クール目から絶対話進まないと思ってたんですがこれはライダーだからなのかそれとも例年より撮影の時期が早くて、売上面でテコ入れの影響を受けにくいからなのかこれまでの反省を活かしたのかどれなんでしょうかね?
>先週で半分終わったわけですが香村さんなのに普通に話進んでて驚いてます。
削除はい、”香村さん”にしては展開が早い方だと私も思います。
2,3クール目はもっとスカスカになるかと覚悟してましたがそこまで問題にならなかっただけマシな方だと思います。
>今は倒されるだけになったのでこれでビターガヴの販促になってるのか?と疑問です
私はあまり販促になっている気はしません。
やられ役で出てるだけでキャラクターとしてもアクションもギミックも玩具自体も代わり映えしないように感じています。2体目でグルキャンもどきを出したり、ショウマのゴチゾウを剣に吸収して変形したりしたのでもっと何か有るかと期待を持っていたのですが、今回はアクション自体の良さ以外は特に何もありませんでした。
>香村さんの事だから2クール目から絶対話進まないと思ってたんですがこれはライダーだからなのかそれとも例年より撮影の時期が早くて、売上面でテコ入れの影響を受けにくいからなのかこれまでの反省を活かしたのかどれなんでしょうかね?
理由は気になりますね。
「ライダーだから」という可能性はあり得ると思います。最序盤を除くと、20話~30話くらいが一番商品数が増えますからね。それに合わせると中だるみしている暇が無くなるという構造に由来する可能性はあり得るでしょう。
「撮影時期の早期化」も考えられると思います。
構成を練ったり他のスタッフとすり合わせができる時間が増えたり、脚本を書く上でプラスに働く要素は多いでしょう。
よく、「撮り溜めが増えるから視聴者の反応を作品に取り込みづらくなる」欠点もあるなんて言われますが、香村さんの場合はワンマン系で自分の頭の中にある構想から外れる気はないでしょうからマイナスに働く可能性は少ないと思います。むしろプロデューサーとかから思いつきで余計な口出しを受けなくて書きやすいまであり得ると思います。
「テコ入れ」は何とも言い難いですね。
ガヴの場合はゴチゾウが特に好調らしいですが、ヴァレンなどいつもなら売れにくそうなタイプも悪くないみたいですし。仮に早期化してなかったとしても、「売上順調だからOK!」で伸び伸びやれるかもしれませんし、
好調だから追加で予定にない商品を増やされたとしてもストーリーに多少の狂いは出ても、香村さんにありがちな展開の間延びを避けるという面ではプラスに働く可能性もあり得ると思います。
可能性はいくつか浮かびますけど、「どれがどう」と外から判断するのは難しいです。
質問に答えて下さりありがとうございます。
削除販促が多い時期だからこそ中だるみしている暇がなく、逆にプラスに働いている可能性があるというのは思いつきませんでした。ライダーに関しては多すぎてマイナスに働いてるイメージの方が強かったので
ストーリーの進行具合は悪くないと思うので、後は敵幹部のキャラを濃いめにしてくれると倒す時もっと盛り上がるのになと思ってしまいます
2クール終わってこの状態なので今更厳しいかもしれませんが
(グロッタは強いしビジュアルも好きだし演技もいいしどうやって倒すか楽しみなのでもっとキャラが立ってればな)
>ライダーに関しては多すぎてマイナスに働いてるイメージの方が強かったので
削除普通はマイナスに働くことの方が多いと思います。
販促ノルマはストーリーの需要から生まれたものではなく、外部から押し付けられたものですからね。販促ノルマを雑に扱えばストーリーにとってもマイナスにしかなりません。
ですが香村さんの場合、中だるみ問題との兼ね合いと販促自体はある程度やる生真面目さがあるので
「特に何もなく、状況が進展しない」よりは、
「販促ノルマに合わせるためにメインストーリーとは別に話を用意する」
方が何の展開もない状態よりはずっと良いと言えると思います。
>ストーリーの進行具合は悪くないと思うので、後は敵幹部のキャラを濃いめにしてくれると倒す時もっと盛り上がるのになと思ってしまいます
もう少しドラマはあって良いと思いますね。
ジープも残っている現状のペースだとランゴ、グロッタ、ニエルブのうち1人2人は裏切りや同士討ちで掃除しない限りは、終盤にあっさり倒されることになりそうです。香村さんのシリーズ構成作だと、ジュウオウジャーもヒープリも幹部の扱いは盛りあがりに欠けたので不安要素だと思います。中だるみ同様にガヴでは解決されると良いのですが。