『仮面ライダーガヴ』 第24話「復活のアイスひとさじ」:感想

2025年2月23日
■人数に適応できてない
・キャラそれぞれの各ドラマは悪くはなかったんですが、どれも一つ一つは薄味な印象でした。
ショウマに絆斗にラキアと登場人物が増えた分、一人あたりが薄まっています。キャラの扱いを割り切ったり、人数節減にキャラを組み合わせられたりも上手くできてない感じでした。
鳴り物入りで登場したビターガヴが、とりあえず余ったキャラを戦わせておく再生怪人みたいな戦闘要員になっていることも肩透かし感を冗長させている気がします。

■ショウマ
・新フォーム入手のドラマは弱めでした。
スタッフも弱いと思ったから母親との思い出も入れたのでしょうけど、いろいろ入れすぎてかえって話が弱くなっているように感じました。
無理に足すよりもシンプルに幸果とラキアの好意でまとめた方が良かったんじゃないかと思います。

■絆斗
・敵の触手を1発で撃ち抜けるくらいにパワーアップしました。
次回予告の台詞そのままに独りで戦うことにこだわっているようでしたが、まだその心情がよくわかりません。そこまで一緒に戦うのが嫌なのでしょうか? ショウマに頼るのは気まずいとかそういう話とは違うように見えました。
論理的に考えると仮に一人で倒せるようになっても、元凶であるストマック社にたどり着くにはショウマの力が必要なはずです。実際、グロッタとの戦闘を目撃し、さらわれた人が帰ってきたことからショウマたちがストマック社に乗り込んだらしいという認識を絆斗も持っているはずです。
現状だと絆斗が何を優先してるのかすらはっきりしないように見えます。母親が死んでると確認が取れたことで「復讐>さらわれた人の救助」に優先順位が入れ替わってるとかそういう感じなんでしょうか?

■ラキア
・やっぱりデンテに対しては恨みが強いようでした。闇菓子に関しては諸悪の根源ですからそりゃそうでしょうね。
そこからショウマの持ち上げにつなげるのはややしつこいように感じました。この前「地道な人探しなんてこんな面倒なことをやってたなんてやるな、あいつ」と認めてた印象が残ってるので更に足す必要は薄いと思いました。

・今回は観念して愁傷な態度でしたが、デンテは善玉と信用していいんですかね?
これで実は悪者でしただと視聴者の信用はかなり悪くなります…けど悪者なら憎まれる分には好都合なんですよね。
ニエルブはデンテの弟子で、酸賀は技術や知識の源がニエルブ由来なのか謎なままで、現状暗躍してるキャラ両方とつながりがあってもおかしくない立ち位置にいるので疑わしいです。

■仮面ライダーガヴ・ブリザードソルベ
・デザインは騎士っぽい感じでかっこいいですね。アイスらしいマーブル状に混ざった色合いが綺麗です。
ベルトもコーンを展開して風車に見立ててブリザード感を出してありました。

・公式説明で初めて知りましたが、実際の玩具であるソルベエゴチゾウの模様は商品ごとに個体差があるそうです。
なかなか良いところを突きますね。プレイバリューには影響しませんが、こだわる人はこだわりそうです。ゴチゾウのキャラクター人気とも噛み合っています。
さすがに模様違い目当てで変身アイテム丸々を複数買う人は限られているでしょうが、豪華版の変身キットや玩具機能なしのミニチュア版など類似商品へのハードルは下がりそうです。

・能力は順当に氷を使ったものでした。アイスを舐めて冷たい息を吹き付けて氷を出したり、剣に氷をまとわせたり、いろいろやってました。
残念ながらアクションとは相性がいまいちですね。「剣を凍らせて…どうなるの?」という疑問を解消できません。ファンタジーとアクションという物理は相性が悪いです。

・必殺技は氷の針のようなコーンを複数出して相手を突き刺すものでした。
ライダーで完全な遠隔必殺技は珍しいですね。剣を振ると先からなんか出るとかパンチに合わせて飛んでいくとか何かしらのアクションを伴うことが多いと思います。

・「当たり」は現象としての意味はわかるけど意義はよくわかりませんでした。
出てくるのがスピーダーに乗ったゴチゾウ複数だったので、正直言って「役に立つの?」という疑問が真っ先に浮かびました。実際のアクションを見ても何の役に立っていたのかよくわかりませんでした。何だったのでしょう?

・変身を解除したらゴチゾウが溶けました。ケーキングみたいに消えないのかと思ってましたが消費されたら死ぬタイプなんですね。
ドラマも弱めだった点からは納得ですが、そう考えるべきなのかは自信がありません。
アイスだけに溶けるという話なのか、「中間フォームって扱いに困るから」みたいなメタ的な都合なのか。どこに原因を求めるべきなのでしょう。


次回は力を手にした絆斗が主役…かと思ったら、怪人と戦うのはラキアがメインみたいで次回予告を見ていて、あれ?と思いました。
脚本もシリーズ構成の香村さんではなく毛利さんのようですし、次回のメインストーリーは「こうして絆斗は闇を深めていくのでした」だけで一旦話を止めて、単体としてはラキアの方でお茶を濁すつもりのようです。







コメント

4 件のコメント :

  1. ゴチゾウが溶けたことに関しては中間なのにとかではなく単純にケーキングの特別性を強調してるのかなと
    ケーキだけショウマの手作り由来だったりと特別感があったりするので、ショウマの力の伏線などになってるのかなと思いながらじっくり見ています

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    1. そう考えるのは妥当だと思います。
      ケーキの方がアイスより思い入れが強いのは明らかですからね。

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  2. 絆斗に関しては全話の「頭では全部わかってる」「今俺、お前の事、無理だ」が全てではないかと
    ハンティの目的とかそういう論理的に正しい事とかを超えて感情的な部分でショウマの事が無理になったタイミングで、ショウマに頼らなくても戦える手段手に入れて、顔合わせなくて良くなったことに安堵してる感じに思いました
    ヴァレンの力はショウマからゴチゾウ貰い続けないと戦えないので、ちょうどいいタイミングでそこから抜けられる力が手に入ってクールダウンする時間ができた的な

    師匠が忠告してたの師匠としての教えというよりハンティはそういうところがずっとあるから毎回口を酸っぱくして言ってる感

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    1. 今までの描き方だとそういう感じなのかなと私も思います。
      ただ、それだと絆斗が自分優先で動き過ぎてると思うんですよね… わかりやすく一言で言うなら「逃げてる」ように見えます。
      絆斗の心境としては不思議はないんですが、私情を抑えて正義を優先しているショウマやラキアと比べると絆斗が情けなく見えてしまう気がします。ショウマたちはそんな絆斗も受け入れるでしょうが、視聴者にとっては魅力が劣る小者にならないかと不安を感じます。
      なので、もっと視聴者からも同情や理解を得られるような理由や理屈が用意されてるのだろうかと考えてみている次第です。

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