『爆上戦隊ブンブンジャー』 第47話「届け屋はひとりじゃない」:感想
■あっさり過ぎて冷める
・射士郎の表返りは予想どおりな上に偽装結婚も猿退治もキラーロボ破壊も補給ヤルカー妨害も全てがあっさり過ぎました。
懸念していたとおり、騙されたスピンドーがアホだったことで事態が片付いてしまってがっかりしました。
BBGなんてついで以下の扱いで未来のものになってしまいました…
展開が普通につまらないし、説得力も無くて話になりません。「これだけ引っ張っておいてこれ?」と言う他ない状況です。
■そんな重要なやつだったの?!
・スピンドーのペットの猿はギャーソリンタンクでスピンドーにとっては破壊されると死活問題になる存在だったことが明らかになりました。
以前サンシーターのところにいたことがありましたが、一匹で出歩いていたのは何だったのでしょう… あそこで「なんかわからんけどムカつくから殺しておこ」ってサンシーターがなってたらあの時点で話が終わってたかもしれません。
「ペットを可愛がってるようで、結局は『必要な道具』だから側に置いていただけ」という話は面白くなる余地がありそうですが、実際にはスピンドーが猿を可愛がってる場面がそんなに無かったので印象が薄いです。
■どこまでが予定どおり?
・今回は逆転劇の後に大也までドヤ顔してましたけど、ブンブンが死んだのは予定外ってことで合ってますかね?
ブンブンの死まで予定の範疇だと前回の大也の焦燥っぷりまで芝居になってしまって視聴者の印象がかなりマズくなると思うんですが。
予定外だとしても、今度は「計算ミスでブンブン死んだのにドヤ顔してる場合か?!」という疑念が生じるのでどっちにしても困ります。
生き返るところまで予定どおりはさすがにやり過ぎだと思うんですけど、どうやってまとめるんでしょうね?
「スピンドーと対峙する以上はブンブンが死ぬ可能性があることはブンブンも大也も最初から計画に折込み済みだった」なら「死ぬかもしれないけど死んでほしくはなかったから蘇生は必死にやってた」で収まりがつくんですけど、ドライ過ぎて視聴者受けは悪そうです。
■そこがハマってないのは良いのか?
・個人的には子供の声援が逆転劇とは何の関係もないことが不思議でした。
今回の範囲だと元々大也や射士郎が打ち合わせしていた計画の範疇で子供たちの支持は計画に必要なかったと思います。
謎の子供の発光現象があったのでたぶん次回のブンブン復活につながるんでしょうけど、今の流れだと「やっぱりブンブンジャーが正義でハシリヤンは悪者だったんだ!」って流れだから事前に子供たちの支持を集めてなくても次回だけで民衆の支持は賄えちゃう気がします。
今回の支持獲得に意味を持たせたいなら、次回ではこの期に及んでも「いや、ブンブンジャーが悪でハシリヤンが正義だ!」と本気で言ってる醜い民衆だらけになり、それもまた萎える要因になってしまいそうです。
■グランツの忠義
・グランツは元々はスクラップ同然に扱われていたところをスピンドーに拾われた過去があり、その恩義を大切にしているようでした。
ブンブンもレーサーとしては芽が出ないところを破壊マシン製造技術者として抜擢されて、ある意味では成功したので道が違えばグランツのようにスピンドー信者になっていたのかもしれませんね。
・ブンブンの件はライセンス剥奪の原因になった違法パーツがスピンドーの仕込みだったわけですが、グランツの場合はどうなんでしょうね? グランツの方も仕込みがあったのか、そっちは何もなかったのか。
あるいはグランツや他の構成員のときは完全な善意でやって成功したがゆえに、成功するための手法として意識的に再現するようになったことがスピンドーの落ち目だったのかもしれません。ブンブンジャー流に言うなら「目的という名のハンドルに”自分が握られてる”」逆転状態とでも言うんでしょうかね。
次回は最終回ですが、スピンドーとグランツを倒してブンブン復活、調さんの内部粛清などやるべきことをやってるだけで終わりそうです。
やってる暇がないBBGにはナレ死か「俺たちのBBGはこれからだ!」エンド以外の道はあるんでしょうか?
映画見た時も思いましたけどこの作品、射士郎や玄蕃が私がなんとかしました!って言えばなんとかなり過ぎですよね
返信削除変身前にも印象に残るシーンや活躍をってのは分かるんですけど最近の戦隊はそれが極端になりすぎてる感じが
省略自体は私は有りだと思います。
削除「、というような予想される自体は予めやっておきました。では続きの面白い部分をお楽しみください」
と、手続き的な部分をさっさと済ませて本題に入るのはテンポアップになって良いことだと思います。
ただ、それが通用していい場面とその説得力は重要だと思います。
今回のブンブンジャーは過程の部分をダラダラやってたのでテンポアップとは言うことはできません。むしろ結末の部分の説得力とカタルシスことが最重要な展開だったので「計画どおりでした」で済ませるのは無理があると思います。
お疲れ様です。
返信削除今回も楽しく記事を読ませていただきました。
ここ3〜4話かけて青が裏切った!ブンブンが瀕死!蘇生うまくいかない〜!市民からは敵扱いされる〜みたいな描写をしておいて全ては想定通りみたいな顔されるのは視聴者的にキツかったですよね。
しかも肝心の逆転は最終回の1話であっさり済まされる…。次回でどうすれば面白くなるのか私には皆目見当もつきません。ここ数話の謎のお通夜ムードこそ上で指摘されてる通り、省略すべき展開だったような気がしてしまいます。
それとも、イナイレの吹雪の覚醒みたいに(主さんがイナイレを見ていなかったら申し訳ございません)相當次回でカタルシスを感じられる展開になるんですかね?主さんは可能性はあると思われますか?
匿名さん、こんにちは。
削除>それとも、イナイレの吹雪の覚醒みたいに(主さんがイナイレを見ていなかったら申し訳ございません)相當次回でカタルシスを感じられる展開になるんですかね?
吹雪ならたぶん見たことがあると思います。確かエイリア学園を倒す辺りまでは見ていたと思うので。
ここからの逆転があったら想定外で嬉しいですが、今のところこれだけ時間を割いた分の割が合う気がしませんね。
常識的に考えると、今回の逆転劇がここまでのダウナー展開からの一番の盛りあがりどころだったでしょう。実質今回の「後編」パートにあたる次回で改めて盛り上がる可能性は低いと思います。
可能性があるとすればブンブン周りかなと思いますが、私は予定調和以上の何かがあるとは予想してません。