『仮面ライダーゼロワン』 第24話「ワタシたちの番です」:感想
■雑
・今回も雑な展開でした。
唐突に出現した飛電メタルの存在に、そんな重要な情報をぺらぺら話してしまうZAIA社長には呆れました。社長なんて今回の中でも「ヒューマギアふぜいが何のようだ。壊される前に消えろ」みたいなことを言っていたはずなんですけどね。
・滅亡迅雷ネットに接続したヒューマギアも助けられる機能も雑に追加されました。
雑なのも然ることながら必要性を全然感じない点が最低だと思いました。最近ヒューマギアのバックアップがないと困るなんて話はしてないので今更スケールの小さい話をしてもしょうがないと思います。
■理解不能
・「アークの悪意に対抗するためにヒューマギアの善意を集める」という解決方法は隅から隅まで理解し難いものでした。
・まずそもそもヒューマギアに自由意志がある話をした覚えがありません。
自由意志があるのは当たり前だと仮定すると、今度は自由意志の元に暴走したりするヒューマギアの危険性がますます高まってしまいます。直前に明確に自分の意思で暴走したヒューマギアがいるので冗談にも程があります。
・最後のセキュリティ対策の意味でも問題が発生すると思います。
新しい個体を前の個体と同一視する或人のヤバさを無視しても、自由意志という観点においては善意も押し付ければ”悪意”になると思います。相手の意思に反する善意を埋め込むだなんてそれでは洗脳とどう違うのでしょうか。
ロボット三原則なんてものもありますからただの機械として扱う世界観ならそれも有りだと思いますが、或人が喜んでいることは全く理解できません。私にはむしろ夢から遠ざかったように見えます。これだと「良いも悪いもリモコン次第」ならぬ「良いも悪いもインプット次第」という機械感丸出しの流れになっていて或人の主張と全く噛み合ってないと思います。
・個人的には「或人が悪意に太刀打ちできなかった」点を軽視していることが引っかかりました。
おそらく「アークの悪意は人類の歴史という集合体。それに個人の或人が勝てるはずがない。打ち勝つにはヒューマギアたちの善意という集合体をぶつけるしかない」という理屈なのだと思いますがヒューマギアにそれほどの厚みを感じません。
やるなら「或人に助けられたヒューマギアが別の人に善意を向け、その人の善意がまた別の善意を生む」くらいのスケールの大きさが必要だったと思います。しかしこれをやろうにも、そんな世界だったらヒューマギアが暴走する問題は起きていないし、基本的に人間はヒューマギアを道具として扱い悪意を向けているという世界観が障害になります。或人の売りはヒューマギアへの認識が一般的な考えと違うところなはずなのでやっぱり或人が主導的に話を動かさないと話の全体が成り立たないと思います。
・話の節目になる重要な回っぽいのに脚本が初参加の人なのでどこまで内容を真に受けるべきなのか判断に迷います。むしろ今回のどこをアドリブでやって許されるのか不思議なくらいです。
次回は五番勝負の続き…ではなく新しいライダーが登場するみたいです。
外見が赤いですし、次回のタイトルが「”ボク”がヒューマギアを救う」なので迅っぽい雰囲気ですね。
新しい敵も登場してサウザーの賞味期限は完全に切れたと思います。この上、五番勝負を続けたら正気の沙汰ではありません。次回で社長が死んでも全然驚かないくらいです。
こんにちは。
返信削除個々の要素だけを見れば「それっぽい」話ではあるんですが、悲しい事にその個々の要素が欠片も繋がってないので無惨な姿になってる…的な話でした。
5番勝負編以降から出てきたヒューマギアにバックアップデータ(或人との絡みの記憶)があるのは良いんですが、何故か「ゼツメライズした個体はバックアップデータ取れない」と言われていた1クール目のゲストヒューマギアがいきなり或人がどうだこうだ言い出したのはたまげました。
まだこれは序の口で、一応スタッフがライバルキャラとして描いてるサウザーに至っては「侮蔑しているヒューマギアに裏をかかれた腹いせに暴行し、怪人化させて更に暴行」「よく分からない(或人談)ハッキング無効能力でアークを抑制される」「やたらメタルクラスタ(アーク)に興奮して戦ってたのに急にキレる」という迷走状態でした。
もはやこのキャラで何をしたいのかも分かりません。
或人一切関係なくパワーアップイベントが消化されましたが、或人がなにもしないのはいつも通りなのでここは整合性取れてますね。
次回は迅復活&滅逃走続編の様ですが、今更アークの意志botが増えた所で何も変わらない気がします。
マッソさん、こんにちは。
削除>何故か「ゼツメライズした個体はバックアップデータ取れない」と言われていた1クール目のゲストヒューマギアがいきなり或人がどうだこうだ言い出したのはたまげました。
相変わらずの歴史改変っぷりでしたね。警備員ヒューマギアなんてハンカチを結ばれた記憶がないはずなんですが。
>「侮蔑しているヒューマギアに裏をかかれた腹いせに暴行し、怪人化させて更に暴行」
これに関しては怪人化させたのはバックアップによる復活を防ぐためだと思います。
滅亡迅雷ネットにつなぐとバックアップが使えなくなると説明されていますから、完全に消滅させるためにゼツメライザーで怪人化させてから破壊しようとしたのだと思います。
「ゼツメイライザーを持ってるってことはテロリストも同然」というツッコミどころがありますが無視されるのでしょうね。
>「やたらメタルクラスタ(アーク)に興奮して戦ってたのに急にキレる」という迷走状態でした。
この辺は全然わかりませんでしたね。五番勝負もメタルクラスタもプログレスキーのチューチューも何か深い真意があるのかまるで見通せないままサウザー編が終わってしまったみたいで困惑します。
>或人一切関係なくパワーアップイベントが消化されましたが、或人がなにもしないのはいつも通りなのでここは整合性取れてますね。
まぁいつもどおりではありますね。能動的に行動しているキャラのほうが少ないです。
こんにちは。いつも感想を拝見ささでいただいています。
返信削除今回、ヒューマギアの善の意思……というワードが上がりましたが、そもそも意識=シンギュラリティという認識がまかり通っている設定の作品なのに或人が未だにヒューマギアのシンギュラリティについて自分なりの回答や意思を視聴者に示せていないので全く感情移入できません。
彼の芯が未だにふわふわしているのでお話がお粗末に見えます。
荒唐無稽でも何か貫き通すものがあればまだよく見えるのかもしれません。
また、「ヒューマギアを信じる心があるから勝てる」という旨の発言もありましたが、(描写が薄いにしても)ヒューマギアの方が信じてくれたんだろう自惚れるなと言いたいです
ヒューマギアに対しての知識や熱意がろくすっぽない癖に言葉だけは立派なので余計に腹が立ちますね。
暴走形態の制御、というのは特撮ドラマにおける重要な回のはずなのですがあまりにも出来が悪すぎて盛り上がりようがありませんでしたね。
匿名さん、こんにちは。
削除>彼の芯が未だにふわふわしているのでお話がお粗末に見えます。
序盤から一向に良くなりませんよね。相変わらず「ヒューマギアは人類の夢だ!」しか言えませんし、その言葉の真意も伝わってきません。
>また、「ヒューマギアを信じる心があるから勝てる」という旨の発言もありましたが、(描写が薄いにしても)ヒューマギアの方が信じてくれたんだろう自惚れるなと言いたいです
そんな感じでしたね。
もっとも作中ではそんなことはないのでしょうが。もしそうだとすると「ヒューマギアは基本的に人間に絶望している」といった関係性が基本になってしまい、自主的に滅亡迅雷ネットにつながるヒューマギアが続出してしまっているでしょう。
>暴走形態の制御、というのは特撮ドラマにおける重要な回のはずなのですがあまりにも出来が悪すぎて盛り上がりようがありませんでしたね。
盛り上がる部分が全くありませんからね。
武器はいつもの勝手に作ってくれましたで、ヒューマギアはモブ同然で説得力無し。倒した敵はアホで、倒しても特に良いことなし。
お仕事五番勝負に力を入れてる暇があったら、僕が知りたい「ヒューマギアは人間に道具扱いされてどんな気持ちか」「ヒューマギアと人間はどういう関係であればいいのか(対等かそれとも人間の方が上じゃないといけないのか)」など話のやりようはあったと思うのですが主さんはどう思いますか?お仕事五番勝負に必然性があるように見える人はいるんでしょうか?少し長文になって申し訳ありませんでした。
返信削除「他にやるべき話があると思う」という趣旨には同意します。五番勝負にはストーリー全体との関連性も個々の内容も全く感じないので。
削除匿名さんが具体的に挙げている内容に関しては、スタッフは全く気にしていないところじゃないかと私は考えます。そうする必要があると思っていない相手に「なぜやらない?」と聞いても何の返事も返ってこないでしょう。私にとってはむしろそんな要素を扱う場面が来たら驚きます。