『スター☆トゥインクルプリキュア』最終回まで見終わって:総合感想
『スター☆トゥインクルプリキュア』を最終回まで見終わったので感想を書きたいと思います。
■スタプリとはどんな作品か
・「描こう、自分だけのイマジネーション」
アニメの冒頭でも毎回言っていたキーフレーズですが、実際の内容はその言葉とは裏腹に想像力をまるで感じさせない薄さでした。
・「キラヤバー」
これは主人公の口癖です。語彙力が足らず「何かがすごい感じらしい」としか伝わってこないこの言葉はスタプリの内容を一言で表していると思います。類義語は「わーすごーい(棒読み)」だと思います。
最後まで見てもこの言葉の意味する具体的内容も、主人公がこの言葉に込めた思いも、この言葉に積み重なった文脈が存在するのかも、何一つ伝わってきませんでした。
・個人的にはこの作品にぴったりの言葉は「虚無」だと思います。あるいは「怠惰」と呼ぶべきかもしれません。
テーマが無いとか練り込みが甘いとかそんな次元ではなく、やろうとした形跡すら見当たりません。何もなさ過ぎて「こんなものが現実に存在しているはずがない!自分はいったい何を見ているんだ?!」と見ている側が自分の正気を疑いたくなってきます。コズミックホラーとして作っていたなら成功だと思います。
【良かったところ】
・ありません。宇宙の深淵に良いも何もあるわけないです。
と言いたいところですが、がんばって絞り出してみました。
■冒険(あまりしない)
・一つは”冒険”でしょうか。
宇宙を舞台に様々な星を巡ったり、異星人が出てきたりします(一応)。いかにも幼児向けらしいカラフルでへんちくりんな種族や環境は即物的ですがそれなりに面白かったです。
・これが作品全体に渡って徹底されていればスマプリのようにエンタメ重視の作品として評価しようがあったのですが実際にはそうはなりませんでした。頻度が少なすぎたのです。全体としては5話に一回、全く行かなくなった終盤を含めれば7話に一回程度しか冒険をしていません。この程度ならシリアス系の作品の息抜き回の数と変わりません。
・じゃあその代わりに何をしていたかというと、地球で何もせずに過ごしていただけです。
メンバー内には宇宙人もいます。初期メンバーのララと追加戦士のユニです。しかし二人とも特に出かけたり、何かを知りたがったりすることはなく、大半の時間を基地でもあるロケットにメンバーが集まって世間話をするだけでした。冒険との落差が酷く、とても退屈でした。
ララなんて「学校に通っている」という設定があるのに学校での生活が描かれたのはほんの2,3話だけでした。常識的に考えれば「宇宙に行くときは地球人目線で、地球では宇宙人目線で話を進める」くらいはできると思います。なぜかわかりませんが、地球の話は地球人のメンバーばかりで世界観が機能していませんでした。実写ならロケの問題などがあるのでまた理解を示せますが、アニメでは納得いきません。それこそ「描こう、自分だけのイマジネーション」はどこに行ったのかと思います。
■キャラデザ
・変身後と落差の少ないキャラデザは良かったです。変化は少なくても、変身後のほうが明らかに目立つデザインになっていて完成度は高かったと思います。
・ですがそれだけです。キャラデザを活かした内容も何もなかったのでデザイン自体以上に評価するところはありません。
■変身シーンの歌
・スタプリでは変身シーンで歌が流れます。作中でもキャラが歌っている扱いのようです。
プリキュアの変身シーンは着せ替え要素が含まれるため、どうしても受け身になりがちです。そこに能動性を加えられるという点では有効だったと思います。
・難点は変身シーンが更に長くなったことです。変身シーンは毎回入れるので時間を食いがちですが、いつも以上に長いので本編の時間が更に短くなります。手法としては良いと思うのですが扱いきれていない印象は否めません。
【悪かったところ】
■ストーリー
・メインストーリーはほぼありませんでした。
「悪党がキーアイテムや妖精を狙って襲ってくるので撃退する(撃退した結果ついでに宇宙を救う)」以上の展開がありません。 それでいて初代プリキュアのような日常生活の描写などもないので核になる物語がありません。
販促が多い序盤はアイテムをひたすら探して、販促が減ってくるとゲストの宇宙人中心のお話か、メンバーの初期設定を繰り返すだけの退屈な個人回ばかりになり、クールの節目になると途端に似合わないシリアスぶった話をやり始める。その場その場のノルマに対応しているだけのツギハギ展開が最後まで続くだけでした。終盤はキャラやストーリーの積み重ねがないのに「終盤っぽいこと」をやるので薄ら寒かったです。
■キャラ描写
・ストーリーも壊滅的ですがキャラ描写も壊滅的でした。一年ものでここまで酷い作品はなかなか無いと思います。キャラが好きになれないとかそういう以前に、キャラの初期設定さえ表現できていませんでした。描かれないキャラを好きになりようがありません。
・主人公のヒカルは「宇宙や星座がだ~い好きな中学二年生!」と毎回冒頭で言っているほどのオカルト好き。プリキュアになったことで宇宙人に会ったり、惑星を訪れて周りが引くほどの大はしゃぎ!、のはずが実際にそうなることは序盤以外あまりありませんでした。そうなるのはヒカルのメイン回だけで他のメンバーの個人回や悪役が自分語りをしている間はまるで存在しないかのように黙っています。
・主人公でさえ話の都合でこの有様なので主人公より存在感の薄い他のキャラは推して知るべしです。
特に個性の潰し合いは深刻でした。宇宙人相手にオカルト好きなヒカルが出張ると常識人のマドカや人当たりの良いエレナはヒカルに出番を取られ、マドカやエレナが前に出ると今度はヒカルが借りてきた猫のように影を潜めます。そのせいでキャラの立ち位置が安定しません。回を重ねるにつれて見えてくるのはキャラの人格ではなく、脚本の都合ばかりです。
追加戦士のユニは馴れ合いを好まない一匹狼なツンデレをこじらせた結果、「普段はどこかに出かけているか壁に黙って寄りかかっていて、バトルになると現れる」だけのキャラになってしまって魅力がありませんでした。ストーリー構成としては大問題でしたが、終盤の特にきっかけもなくモブ同然の「メンバーその4」になるくらいなら前の孤立した状況のほうがマシだったかもしれないと今は思います。
・終盤ではプリキュア恒例の御高説が披露されましたがキャラの積み重ねすらないのでいつも以上に悲惨でした。という答えすら出せていなかったと思います。
ヒカルは周りに持ち上げられ続けてきた神輿でしかないので何も成長できませんでした。ただプリキュアという与えられた力を振りかざして「私の言うことに文句を言うな!」と弾圧するだけでした。異種族との友好について語りながら、自分は学校の友達が誰もいない状況に何も触れなかったことは凄まじかったです。シリーズ構成のインタビューでも「ヒカルってもともと傍観者なんです」と言っていたのに、プリキュアになること=傍観者でなくなることと位置づけてしまっていて「キュアスターではない星名ヒカルは何なのか」という点について何も触れなかったことはダメだと思います。
まして最終回で「プリキュアの力は失ったけど自力で宇宙飛行士になりました」とサクセスストーリーにするならば、その原動力になる情熱なり実力なりを描いておかないと説得力がありません。
・他のキャラはもっと悲惨でした。
比較的扱いの良かったララですらヒカルの腰巾着でしかなく、故郷の話も地球での話も雑に片付けられてしまいました。最後まで「ヒカルはこう言っていた(だから私もそうする)」以上の自発性は見受けられませんでした。
・マドカは父親に全部吸われました。
「父親との確執」の話しかしなかったため個人回の大半を父親に取られてどちらが主役だかわからない有様でした。「敷かれたレールから逸脱することに悩むお嬢様」この初期設定がマドカの全部でした。最後に宇宙開発関連の官僚になっていましたがどうしてその道を選んだのか想像もつきませんでした。
・エレナは「外国人とのハーフ」であることが唯一の存在意義でした。設定として存在するだけで終わっているのでストーリーはありません。
エレナの全てのエピソードが「そんなこともあったっけ」で済まされていたのは圧巻でした。弟が「(ラテン系のノリでしょっちゅう歌ったり踊ったり)どうして普通の家族と違うんだ。普通が良い」と悩めば「私も悩んだことがあったよ」と過去形で語り、敵幹部が「私は外見で迫害されてきた!」と言えば「私も見た目が違うから疎外感を感じたことがあったよ」とまた過去形で語り、具体的に何をどう思ったのかろくに語られないまま個人回が過ぎ去っていきました。「その話を今本編でやれよ」としか言いようがない光景を見せられて絶句しました。
・ユニは放置されていたと思います。
「仲間になる前は指名手配の泥棒」、「変身能力がある種族でユニとしての姿も真の姿ではない」、「他のメンバーと違って自分の星の復興という明確な目標のために動いている」など設定はいくつもあったのに一つもまともに扱われませんでした。
最後の個人回は敵幹部で故郷を滅ぼした張本人のアイワーンをなぜか許さないといけないことになって終わって首を傾げました。ユニにとっては故郷の復興のほうが重要で、アイワーンへの復讐は大して重要なことじゃなかったと思うんですけどね。これまでずっと「アイワーン、お前だけは殺す!」とか復讐に血まなこになっていたならわかるのですが「また来たのかてめぇ」くらいの態度だったのにこんな展開をやられても脚本の都合を感じるだけです。
・個人的にはユニの素顔の問題を完全無視していたのはどうかしていると思いました。
多様性だの異種族理解だのを謳っておきながら一番身近な仲間が常に外見を偽っていることに何の関心も示さないのでは不信感が募ります。「地球で暮らすには人型のほうが便利だから」とか「宇宙中で迫害されている種族だから素顔で出歩くと問題が起きる」とか設定だけでもやりようはあったと思います。設定もストーリーも完全スルーでユニを仲間扱いする光景は違和感を感じてしょうがありませんでした。
メタ的にはキャラの顔が変わると子供には同一人物と理解しづらいからだと思いますが、それなら最初から素顔の設定なんて無くせばいいと思います。
■☓多様性 ○独善性
・プロデューサー様のお気に入りでメインテーマらしい「多様性」は、ストーリーもキャラも悲惨な出来栄えだったためテーマとして語れる水準に至っていません。
・私にはそれ以前に考え方からおかしいと思いました。
作中では主人公のヒカルを通してテーマを訴えていたようですが、その主張が
「私が面白いと思ったものには価値を認めて生かしてやる(それ以外はどうなろうと構わない)」
と言っているように見えて仕方ありませんでした。後で仲間になる追加戦士など特定の相手には興味を持つ一方、敵幹部がいくら「こっちにも事情がある!」と言ってこようが全く聞こうともしないのでは説得力がありません。こんなのは多様性ではないと私は思います。ただの独善性です。こう主張するのがラスボスではなく、主人公だからどうしようもありません。
・またスタッフの考える多様性とSFという題材との取り合わせが最悪だったと思います。
私が特に反感を覚えた描写に「決めつけは無しだよ!」があります。ヒカルの口癖らしきもので本来は「物事に囚われずに本質を見抜いている」という姿勢を表す言葉にしたかったようなのですが、実際には「俺の飯が食えねぇってのか?!」と恫喝する姿勢にしかなっていませんでした。作中だと、オニギリを奇妙な物体扱いする宇宙人に「決めつけは無しだよ!」と言って食べさせ「美味しい!」と言わせるのが基本パターンでした。
問題は食べさせられる宇宙人が自由自在に動かせる触角の生えた宇宙人や宇宙空間でも呼吸できる宇宙河童など生態が地球人とは同じとは思えない相手だったことです。たとえば立場を逆にして、有毒物質を主食にしている宇宙人から「ふぐの肝って美味しいよね。はい、あげる」と言われたらヒカルは食べるのでしょうか、食べたところでそれが正しい交流なのでしょうか? 生態も理解していないのに嫌がる相手に食べさせることは相手を軽んじていて理解から程遠い行為だと思います。
これがただの外国人の設定であったならば同じ人間だから摂取しても問題ないに決まっていると決めつけても支障はないでしょうがSFでは通じません。実質的なモチーフが外国人であったとしても、SFで異種族として設定した以上はただの外国人として扱っては話が成立しません。スタッフの無関心さで話にもろに影響が出た一例だと思います。
■販促
・販促はいつにも増して壊滅的でした。特に前半の収集アイテムであるペンは常軌を逸していました。
本編での使い方は2パターン、「赤ちゃん用の食べ物を出す」と「必殺技に使う」の2種類だけです。これ自体は例年どおりの悪習なのですが実装が酷すぎました。
必殺技は「スターパンチ」が「牡牛座スターパンチ」になるなどほぼ名前が変わるだけでエフェクトも特に変わりません。普通だと凍るとか特殊効果を付けてバトルでの使い分けをしたりしますがそういうのは一切ありません。通常必殺技との違いが名前以外に全く伝わってきません。誰がこんなものを欲しがるのでしょうか。
・追加戦士との齟齬も酷かったです。
追加戦士はペンを持たず、常に誰かからペンを借りて必殺技を撃っていました。ペン自体は一人3本も持っていてろくに使い分けもしないため「追加戦士に一本くらい預けておけばいいのに」という疑念が浮かんでしょうがありませんでした。
ここまでならメタ的な都合として処理できたのですが、ストーリーでの追加戦士の扱いが「元泥棒でプリキュアとも争ったことがある」、「主人公たちは信用すると言って仲間にした」という経緯があるためペンを渡さないってことは本当は信用していないんじゃないかとあらぬ疑念まで伴ってしまいました。販促どころかストーリーにまで悪影響が出ていて最低でした。
・食べ物に至ってはドーナッツなど他の物も普通に食べるためわざわざアイテムから取り出す必要性を自ら否定していました。本当に意味がわかりません。スタッフは販促という概念を理解していないのでしょうか。
■アクション
・特にありません。例年どおり動きませんし、バトルも工夫がありません。スターのバリアを纏ったパンチや足場に使う戦い方は面白くできるかなと期待しましたが動かないから何の意味もありませんでした。
鬼太郎が始まってからは作画がずっと低調でしたが前作よりも更に酷くなりました。映像に何の見どころもないのでもうバトルものを止めたほうが良いんじゃないかと思えてきます。
【総合感想】
・総評以前に一つ一つの要素の全てが薄っぺらいです。内容なんて何もありません。この欄を空白にしたいくらいです。楽しいと思わない以前にこんなものにスポンサーが付いて存在していることが理解しがたいです。
■スタプリとはどんな作品か
・「描こう、自分だけのイマジネーション」
アニメの冒頭でも毎回言っていたキーフレーズですが、実際の内容はその言葉とは裏腹に想像力をまるで感じさせない薄さでした。
・「キラヤバー」
これは主人公の口癖です。語彙力が足らず「何かがすごい感じらしい」としか伝わってこないこの言葉はスタプリの内容を一言で表していると思います。類義語は「わーすごーい(棒読み)」だと思います。
最後まで見てもこの言葉の意味する具体的内容も、主人公がこの言葉に込めた思いも、この言葉に積み重なった文脈が存在するのかも、何一つ伝わってきませんでした。
・個人的にはこの作品にぴったりの言葉は「虚無」だと思います。あるいは「怠惰」と呼ぶべきかもしれません。
テーマが無いとか練り込みが甘いとかそんな次元ではなく、やろうとした形跡すら見当たりません。何もなさ過ぎて「こんなものが現実に存在しているはずがない!自分はいったい何を見ているんだ?!」と見ている側が自分の正気を疑いたくなってきます。コズミックホラーとして作っていたなら成功だと思います。
【良かったところ】
と言いたいところですが、がんばって絞り出してみました。
■冒険(あまりしない)
・一つは”冒険”でしょうか。
宇宙を舞台に様々な星を巡ったり、異星人が出てきたりします(一応)。いかにも幼児向けらしいカラフルでへんちくりんな種族や環境は即物的ですがそれなりに面白かったです。
・これが作品全体に渡って徹底されていればスマプリのようにエンタメ重視の作品として評価しようがあったのですが実際にはそうはなりませんでした。頻度が少なすぎたのです。全体としては5話に一回、全く行かなくなった終盤を含めれば7話に一回程度しか冒険をしていません。この程度ならシリアス系の作品の息抜き回の数と変わりません。
・じゃあその代わりに何をしていたかというと、地球で何もせずに過ごしていただけです。
メンバー内には宇宙人もいます。初期メンバーのララと追加戦士のユニです。しかし二人とも特に出かけたり、何かを知りたがったりすることはなく、大半の時間を基地でもあるロケットにメンバーが集まって世間話をするだけでした。冒険との落差が酷く、とても退屈でした。
ララなんて「学校に通っている」という設定があるのに学校での生活が描かれたのはほんの2,3話だけでした。常識的に考えれば「宇宙に行くときは地球人目線で、地球では宇宙人目線で話を進める」くらいはできると思います。なぜかわかりませんが、地球の話は地球人のメンバーばかりで世界観が機能していませんでした。実写ならロケの問題などがあるのでまた理解を示せますが、アニメでは納得いきません。それこそ「描こう、自分だけのイマジネーション」はどこに行ったのかと思います。
■キャラデザ
・変身後と落差の少ないキャラデザは良かったです。変化は少なくても、変身後のほうが明らかに目立つデザインになっていて完成度は高かったと思います。
・ですがそれだけです。キャラデザを活かした内容も何もなかったのでデザイン自体以上に評価するところはありません。
■変身シーンの歌
・スタプリでは変身シーンで歌が流れます。作中でもキャラが歌っている扱いのようです。
プリキュアの変身シーンは着せ替え要素が含まれるため、どうしても受け身になりがちです。そこに能動性を加えられるという点では有効だったと思います。
・難点は変身シーンが更に長くなったことです。変身シーンは毎回入れるので時間を食いがちですが、いつも以上に長いので本編の時間が更に短くなります。手法としては良いと思うのですが扱いきれていない印象は否めません。
【悪かったところ】
・メインストーリーはほぼありませんでした。
「悪党がキーアイテムや妖精を狙って襲ってくるので撃退する(撃退した結果ついでに宇宙を救う)」以上の展開がありません。 それでいて初代プリキュアのような日常生活の描写などもないので核になる物語がありません。
販促が多い序盤はアイテムをひたすら探して、販促が減ってくるとゲストの宇宙人中心のお話か、メンバーの初期設定を繰り返すだけの退屈な個人回ばかりになり、クールの節目になると途端に似合わないシリアスぶった話をやり始める。その場その場のノルマに対応しているだけのツギハギ展開が最後まで続くだけでした。終盤はキャラやストーリーの積み重ねがないのに「終盤っぽいこと」をやるので薄ら寒かったです。
■キャラ描写
・ストーリーも壊滅的ですがキャラ描写も壊滅的でした。一年ものでここまで酷い作品はなかなか無いと思います。キャラが好きになれないとかそういう以前に、キャラの初期設定さえ表現できていませんでした。描かれないキャラを好きになりようがありません。
・主人公のヒカルは「宇宙や星座がだ~い好きな中学二年生!」と毎回冒頭で言っているほどのオカルト好き。プリキュアになったことで宇宙人に会ったり、惑星を訪れて周りが引くほどの大はしゃぎ!、のはずが実際にそうなることは序盤以外あまりありませんでした。そうなるのはヒカルのメイン回だけで他のメンバーの個人回や悪役が自分語りをしている間はまるで存在しないかのように黙っています。
・主人公でさえ話の都合でこの有様なので主人公より存在感の薄い他のキャラは推して知るべしです。
特に個性の潰し合いは深刻でした。宇宙人相手にオカルト好きなヒカルが出張ると常識人のマドカや人当たりの良いエレナはヒカルに出番を取られ、マドカやエレナが前に出ると今度はヒカルが借りてきた猫のように影を潜めます。そのせいでキャラの立ち位置が安定しません。回を重ねるにつれて見えてくるのはキャラの人格ではなく、脚本の都合ばかりです。
追加戦士のユニは馴れ合いを好まない一匹狼なツンデレをこじらせた結果、「普段はどこかに出かけているか壁に黙って寄りかかっていて、バトルになると現れる」だけのキャラになってしまって魅力がありませんでした。ストーリー構成としては大問題でしたが、終盤の特にきっかけもなくモブ同然の「メンバーその4」になるくらいなら前の孤立した状況のほうがマシだったかもしれないと今は思います。
・終盤ではプリキュア恒例の御高説が披露されましたがキャラの積み重ねすらないのでいつも以上に悲惨でした。という答えすら出せていなかったと思います。
ヒカルは周りに持ち上げられ続けてきた神輿でしかないので何も成長できませんでした。ただプリキュアという与えられた力を振りかざして「私の言うことに文句を言うな!」と弾圧するだけでした。異種族との友好について語りながら、自分は学校の友達が誰もいない状況に何も触れなかったことは凄まじかったです。シリーズ構成のインタビューでも「ヒカルってもともと傍観者なんです」と言っていたのに、プリキュアになること=傍観者でなくなることと位置づけてしまっていて「キュアスターではない星名ヒカルは何なのか」という点について何も触れなかったことはダメだと思います。
まして最終回で「プリキュアの力は失ったけど自力で宇宙飛行士になりました」とサクセスストーリーにするならば、その原動力になる情熱なり実力なりを描いておかないと説得力がありません。
・他のキャラはもっと悲惨でした。
比較的扱いの良かったララですらヒカルの腰巾着でしかなく、故郷の話も地球での話も雑に片付けられてしまいました。最後まで「ヒカルはこう言っていた(だから私もそうする)」以上の自発性は見受けられませんでした。
・マドカは父親に全部吸われました。
「父親との確執」の話しかしなかったため個人回の大半を父親に取られてどちらが主役だかわからない有様でした。「敷かれたレールから逸脱することに悩むお嬢様」この初期設定がマドカの全部でした。最後に宇宙開発関連の官僚になっていましたがどうしてその道を選んだのか想像もつきませんでした。
・エレナは「外国人とのハーフ」であることが唯一の存在意義でした。設定として存在するだけで終わっているのでストーリーはありません。
エレナの全てのエピソードが「そんなこともあったっけ」で済まされていたのは圧巻でした。弟が「(ラテン系のノリでしょっちゅう歌ったり踊ったり)どうして普通の家族と違うんだ。普通が良い」と悩めば「私も悩んだことがあったよ」と過去形で語り、敵幹部が「私は外見で迫害されてきた!」と言えば「私も見た目が違うから疎外感を感じたことがあったよ」とまた過去形で語り、具体的に何をどう思ったのかろくに語られないまま個人回が過ぎ去っていきました。「その話を今本編でやれよ」としか言いようがない光景を見せられて絶句しました。
・ユニは放置されていたと思います。
「仲間になる前は指名手配の泥棒」、「変身能力がある種族でユニとしての姿も真の姿ではない」、「他のメンバーと違って自分の星の復興という明確な目標のために動いている」など設定はいくつもあったのに一つもまともに扱われませんでした。
最後の個人回は敵幹部で故郷を滅ぼした張本人のアイワーンをなぜか許さないといけないことになって終わって首を傾げました。ユニにとっては故郷の復興のほうが重要で、アイワーンへの復讐は大して重要なことじゃなかったと思うんですけどね。これまでずっと「アイワーン、お前だけは殺す!」とか復讐に血まなこになっていたならわかるのですが「また来たのかてめぇ」くらいの態度だったのにこんな展開をやられても脚本の都合を感じるだけです。
・個人的にはユニの素顔の問題を完全無視していたのはどうかしていると思いました。
多様性だの異種族理解だのを謳っておきながら一番身近な仲間が常に外見を偽っていることに何の関心も示さないのでは不信感が募ります。「地球で暮らすには人型のほうが便利だから」とか「宇宙中で迫害されている種族だから素顔で出歩くと問題が起きる」とか設定だけでもやりようはあったと思います。設定もストーリーも完全スルーでユニを仲間扱いする光景は違和感を感じてしょうがありませんでした。
メタ的にはキャラの顔が変わると子供には同一人物と理解しづらいからだと思いますが、それなら最初から素顔の設定なんて無くせばいいと思います。
■☓多様性 ○独善性
・プロデューサー様のお気に入りでメインテーマらしい「多様性」は、ストーリーもキャラも悲惨な出来栄えだったためテーマとして語れる水準に至っていません。
・私にはそれ以前に考え方からおかしいと思いました。
作中では主人公のヒカルを通してテーマを訴えていたようですが、その主張が
「私が面白いと思ったものには価値を認めて生かしてやる(それ以外はどうなろうと構わない)」
と言っているように見えて仕方ありませんでした。後で仲間になる追加戦士など特定の相手には興味を持つ一方、敵幹部がいくら「こっちにも事情がある!」と言ってこようが全く聞こうともしないのでは説得力がありません。こんなのは多様性ではないと私は思います。ただの独善性です。こう主張するのがラスボスではなく、主人公だからどうしようもありません。
・またスタッフの考える多様性とSFという題材との取り合わせが最悪だったと思います。
私が特に反感を覚えた描写に「決めつけは無しだよ!」があります。ヒカルの口癖らしきもので本来は「物事に囚われずに本質を見抜いている」という姿勢を表す言葉にしたかったようなのですが、実際には「俺の飯が食えねぇってのか?!」と恫喝する姿勢にしかなっていませんでした。作中だと、オニギリを奇妙な物体扱いする宇宙人に「決めつけは無しだよ!」と言って食べさせ「美味しい!」と言わせるのが基本パターンでした。
問題は食べさせられる宇宙人が自由自在に動かせる触角の生えた宇宙人や宇宙空間でも呼吸できる宇宙河童など生態が地球人とは同じとは思えない相手だったことです。たとえば立場を逆にして、有毒物質を主食にしている宇宙人から「ふぐの肝って美味しいよね。はい、あげる」と言われたらヒカルは食べるのでしょうか、食べたところでそれが正しい交流なのでしょうか? 生態も理解していないのに嫌がる相手に食べさせることは相手を軽んじていて理解から程遠い行為だと思います。
これがただの外国人の設定であったならば同じ人間だから摂取しても問題ないに決まっていると決めつけても支障はないでしょうがSFでは通じません。実質的なモチーフが外国人であったとしても、SFで異種族として設定した以上はただの外国人として扱っては話が成立しません。スタッフの無関心さで話にもろに影響が出た一例だと思います。
■販促
・販促はいつにも増して壊滅的でした。特に前半の収集アイテムであるペンは常軌を逸していました。
本編での使い方は2パターン、「赤ちゃん用の食べ物を出す」と「必殺技に使う」の2種類だけです。これ自体は例年どおりの悪習なのですが実装が酷すぎました。
必殺技は「スターパンチ」が「牡牛座スターパンチ」になるなどほぼ名前が変わるだけでエフェクトも特に変わりません。普通だと凍るとか特殊効果を付けてバトルでの使い分けをしたりしますがそういうのは一切ありません。通常必殺技との違いが名前以外に全く伝わってきません。誰がこんなものを欲しがるのでしょうか。
・追加戦士との齟齬も酷かったです。
追加戦士はペンを持たず、常に誰かからペンを借りて必殺技を撃っていました。ペン自体は一人3本も持っていてろくに使い分けもしないため「追加戦士に一本くらい預けておけばいいのに」という疑念が浮かんでしょうがありませんでした。
ここまでならメタ的な都合として処理できたのですが、ストーリーでの追加戦士の扱いが「元泥棒でプリキュアとも争ったことがある」、「主人公たちは信用すると言って仲間にした」という経緯があるためペンを渡さないってことは本当は信用していないんじゃないかとあらぬ疑念まで伴ってしまいました。販促どころかストーリーにまで悪影響が出ていて最低でした。
・食べ物に至ってはドーナッツなど他の物も普通に食べるためわざわざアイテムから取り出す必要性を自ら否定していました。本当に意味がわかりません。スタッフは販促という概念を理解していないのでしょうか。
■アクション
・特にありません。例年どおり動きませんし、バトルも工夫がありません。スターのバリアを纏ったパンチや足場に使う戦い方は面白くできるかなと期待しましたが動かないから何の意味もありませんでした。
鬼太郎が始まってからは作画がずっと低調でしたが前作よりも更に酷くなりました。映像に何の見どころもないのでもうバトルものを止めたほうが良いんじゃないかと思えてきます。
【総合感想】
管理人は「一部のプリキュア作品」のファンではあっても、「プリキュアシリーズ」のファンではないのですか?
返信削除あなたがそう思うならそうなのかもしれませんね。
削除私はそもそも「プリキュアシリーズのファン」を名乗った覚えがありません。そう言ったことありましたっけ? プリキュアに限らずシリーズにこだわる価値観は持っていません。こだわるとすれば具体的なスタッフです。
以前、管理人は「プリキュアがあまり好きではないのですか?」と質問されて「他のプリキュア感想見てから質問してください」と答えていました。それに対して「他の感想を見たけど、好きではなさそう」と言われて、「『あなたから見れば』そうかもしれませんね」と返事をしていました。
削除このやり取りから、自分ではプリキュアファンだと自認している(けど他人からどう見られてもそれは別にいい)のかと思いました。
>(けど他人からどう見られてもそれは別にいい)
削除こっちは合っていますが、
>自分ではプリキュアファンだと自認している
これは違いますね。
正しくは私は「ファンと言われようがファンじゃないと言われようが私にとってはどうでもいい」です。私にとってはどちらも平等に価値がありません。
ファンだの好き/嫌いだのといった言葉は他者との関係性において意味を持つ単語だと私は認識しています。簡単に言うと「ラベル」です。「私はプリキュアのファンです」と言うのは他人に対して言う言葉だと思いますし、「お前はプリキュアのアンチだな」と言うのは他人からのレッテル貼りだと思います。
私はそういうのに興味がありません。なにせ”感想”を書いているくらいですから。
感想というのは作品の内容そのものか、その作品を見て自分が感じたことを書いたものです。そこにあるのは自分と作品だけで他者は介在しません。
そんな私に「ファンですか?」と聞かれても「考えたこともありません」としか答えようがありません。
では、以前の「好きじゃないんですか?」という質問に「考えたこともありません」と答えなかったのは何故ですか?
削除「考えたことがない」なら、今から考えた上で答えてみて下さい。「あなたはプリキュアが好きですか?」
削除>以前の「好きじゃないんですか?」という質問に「考えたこともありません」と答えなかったのは何故ですか?
削除それだと質問の答えにはならないと思うからです。私の答えは最初に言った「あなたがそう思うならそうかもしれませんね」ですから。
私の価値観の話はその背景なので背景から説明するのは、質問の答えからは遠く、どういう意味かと聞かれてもいないのに答える内容ではないと考えます。
>「考えたことがない」なら、今から考えた上で答えてみて下さい。「あなたはプリキュアが好きですか?」
私には随分と斬新な発想に見える考えです。ファンというのは「考えてみたら私はファンだった!」とか「冷静に考えてたらファンじゃなかったわ」とか言うものなのですか。知識としてある一般的な定義とはだいぶ異なるように見えます。私のイメージだともっと感情に基づいたものだと認識しています。
まず最初に匿名さんの考える「ファンの定義」をイエスかノーで答えられる形で事細かに教えて下さい。実態がわからないと答えようがありません。何をしたらファンで、何をしない人はファンじゃないのですか?
意図が上手く伝わらなかったようなので、改めて質問します。
削除『管理人の』ファンの定義で言えば、あなたはプリキュアファンですか?
「考える」という言葉を使ったのは、管理人が「(ファンかどうかについて)考えたこともありません」と言ったので、それに合わせたからです。『管理人の』ファンの定義では「考える」ことが関係ないのであれば、訂正します。
意図が伝わっていないのではなく、あなたが私の言っていることを理解していないのです。
削除私は「ファンとかそういうのに関心が全くない」と言ったはずです。そんな私が自分独自の定義を持っているはずがないでしょう。「考えたこともない」というのは「今後も考える気がない」という意味を含んだ言葉ですよ? それを聞いてなおあなたは「ファンかどうか考えろ」と要求するのですか? 人の話を聞く気がないなら答えるのを止めます。文章を読まない人に文章で説明しても無駄です。
一般的な定義で答えろと言っているならそれも無理です。定義が広すぎます。
「自分で好きだと思うならそれでファンと言える」と言う人もいれば、「シリーズ全作見ないとファンは名乗れない」と言う人もいるし、「劇場版も見ないとダメ」、「一回見るだけでなく繰り返し見てないとダメ」、「玩具を買ったり経済的に貢献してないとダメ」など自称ファンだけでも様々な定義があると思います。
自分がファンであるかにこだわりのない私にはどれが正しいファンの定義かなんて知る由もありません。どうやって答えろと言うのですか。
> 「考えたこともない」というのは「今後も考える気がない」という意味を含んだ言葉ですよ?
削除ここを勘違いしていたようです。考えたことがないだけで、考えること自体はできるのかと思っていました。失礼いたしました。
そういうことであれば、「ファンかどうか考えた上で答えてください」との質問に対して、答える必要はありません。
> 一般的な定義で答えろと言っているならそれも無理です。
そうは言ってないので大丈夫です。
確認のため、質問をします。
「プリキュアに限らずシリーズにこだわる価値観は持っていません」「ファンとかそういうのに関心が全くない」ということからして、「○○シリーズ」のファン(あるいはアンチ)を名乗ることはないようです。
これは、「個別の作品」についても同様でしょうか?「○○のファン」と言うことはないのでしょうか?
>これは、「個別の作品」についても同様でしょうか?「○○のファン」と言うことはないのでしょうか?
削除「ファン」という点においては説明したとおりです。
他者との関係性において意味を持つ言葉だと思うのでそこに興味がない私がファンを名乗ろうとは思いません
ただし「この作品を好きなのですか?」という意味ではそう答えることはあります。
好きか嫌いかという感情はありますからね。たとえばプリキュアで言えば、「プリンセスプリキュアのファンですか」と聞かれれば「好きですよ」とは答えます。ファンと好きという単語の定義にいちいちこだわっていては会話が成立しませんからね。
最初に「こだわるとすれば具体的なスタッフです」と言ったとおり、スタッフや作品など具体的なことに関する思い入れはあります。
> 他者との関係性において意味を持つ言葉だと思うのでそこに興味がない私がファンを名乗ろうとは思いません
削除という今回の返信と、
> 私はそういうのに興味がありません。なにせ”感想”を書いているくらいですから。
> 感想というのは作品の内容そのものか、その作品を見て自分が感じたことを書いたものです。そこにあるのは自分と作品だけで他者は介在しません。
という以前の返信を合わせて考えると、
管理人は、感想においては「○○のファンである(orではない)」と言うことはないが、
コメントでそういう質問があれば「○○のファンである(orではない)」と言うこともある。
こういうことでしょうか?
はい、文脈次第ではそう答えることはあります。いちいち「ここで言うファンというのは~」なんて言っていたら会話になりませんので。
削除だいたいの場合は相手にとってもファンという言葉に大した意味がなさそうな場合だと思います。
了解です。
削除聞きたかったことは、一通り聞き終わりました。
ありがとうございます。
総評お疲れ様です。
返信削除なんていうか、最初から最後まで「自由(である事)」と「無秩序・無責任(である事)」を混同したかのような展開の連続で正直乗り切れなかったです。
これで、「主人公サイドのこのキャラは最後まで一貫した物があったから好き」とか「ここ(○話)のアクションが良い」とかそういう要素が何かしらあれば、まだ個人的に「批判が多いのも分かるけど、それでも俺は好きだよ」って言えたんですけど、そういうのも特に無いのが逆にしんどさを倍増させてます。
開始前ウリにしてた「今度のプリキュアは歌って踊る!」も蓋を開けてみれば変身バンク止まりで、やる事(アイテム関連)に一貫性が無かったですね。
キャラに関して言えば、終盤になればなるほど「5人ですら多過ぎる」って印象が強まりました。
主役である<ひかる>を含めほぼ全員「最初の個人回から最後の個人回まで何の積み重ねも内容もない」って言う凄まじい話でした。
加入時から一貫して<アイワーン>と組ませてた<ユニ>だけギリ許容範囲(結末は論外ですが…)ってレベルで、一番悲惨なのは「自分の意志で親に反抗する事を決めた!卒業間近だけど進路は何も考えてない!」と最後の個人回で突如言い出して、そのまま何がしたいのか分からないまま終わった上に、最後になって唐突にガルオウガと組み出した<まどか>です。<まどか>に関してはもうとんでもない空虚感しかありません。
<ユニ>の「被差別者であり犯罪被害者であり加害者でもある」設定とか<ノットレイダー>の「各々の故郷の星で迫害されてた宇宙人たちの寄合」設定だの「和解エンドにするなら、そんな無駄に後ろめたい背景設定必要か?」としか言いようの無いレベルの話で尺埋めてるので、終盤になればなるほどふわっふわな和解ルートまっしぐらで話がヤバくなってました。
おまけに<ノットレイダー>との和解エンドをやりたいから、急に<13番目のスタープリンセス>を出してきて、<13番目のスタープリンセス>とも和解エンドをやりたいから、今度は<12星座スタープリンセス>をあし様に描く…と言う地獄まで重ねてくる念の入りようです。
前作同様、基本的に身内以外を排したがる傾向の強い(良くも悪くも)リアル志向の作品でしたが、今作では遂に次作とのバトンタッチイベントすら夢オチ扱いにしてくるのはもう唖然とするよりほかがありませんでした。
そのカラーが強かったまほプリやハグですら、ここまではしませんでしたよ…。
>そういうのも特に無いのが逆にしんどさを倍増させてます。
削除びっくりするくらいに何もありませんでしたね。手癖とかそういうレベルですらありません。普通だと私は「ここがおかしいと思う」とか「具体的なエピソードに欠ける」とか言うことが多いですがスタプリの場合は何もないので語りようがありませんでした。初期設定しか見当たりません。
>加入時から一貫して<アイワーン>と組ませてた<ユニ>だけギリ許容範囲(結末は論外ですが…)ってレベルで
私はユニも評価していません。アイワーンからの一方通行になっていてユニがまともに向き合っているように見えませんでした。アイワーンの描写としては構いませんが、ユニのエピソードではないと思っています。
>最後になって唐突にガルオウガと組み出した<まどか>です
ガルオーガと組まされるのは私も驚きました。
ガルオーガ自体が上級幹部だから出番や人格描写が薄かったのに、そんなキャラとセットにされるとは思いもよらないことでした。やっつけ仕事にも程があると思いました。まだ同じく余っていたプルンスと組ませたほうがマシだったと思います。
>今度は<12星座スタープリンセス>をあし様に描く…と言う地獄まで重ねてくる念の入りようです。
スタープリンセスが馬脚を現したことは私は特に驚きませんでした。
ユニの故郷の話や幹部たちの境遇などの話を聞いていて、「星空連合やスタープリンセスって全然統治できてなくない? あいつらが無能なせいで問題が発生してない?」と疑問を感じていたからです。トゥインクルイマジネーションやユニの故郷の復活方法など直接的に怪しい態度もありましたし、クズだったとバラされても「あぁ、やっぱりそうなのか」と納得でした。
個人的にはスタープリンセスの悪行を聞いた後でもヒカルたちが無反応でスタープリンセスを完全放置して物語を終わらせたことのほうがマズイと思いました。「フワを救うためにプリンセスが消滅する」くらいはしておいたほうが穏当だったと思います。
>次作とのバトンタッチイベントすら夢オチ扱いにしてくるのは
私はあれは現実の出来事だったと認識しています。
「”昔に実際に起こった出来事”を夢で見た」のであって、事件やグレースとの出会いは空想ではないと解釈しました。
そうでないとマドカに「昔の夢を見たよ」とか言っていた場面の意味がおかしくなると思います。いきなり昔見た夢をもう一度見たとか言われたら「お前の見た夢なんて知らんがな。この土壇場に何を言ってるんだ?」と正気を疑われるでしょう。相手がヒカルだから相変わらず頭おかしいなとスルーされた可能性も捨てきれませんが。
総合感想おつかれさまです。シリーズ構成:村山功の時点で嫌な予感しかなかったですが、2回目だし多少はマシになるかと思ったら世界観が違うだけでほぼ同じ味のものが出てきました。
返信削除劇場版は村山功が最初にあげた脚本を監督がほぼ全ボツにしたという話を見ましたが、そもそもなんでそんな無能な人を起用するのか理解に苦しみます。
主人公ひかるの元アイドル声優の演技も最初から最後まできつかったです。笑い声やシリアスな演技のぎこちなさは最後まで変わりませんでした。
最終話は最後ひかるがララ達に会えたかどうかは視聴者の想像に委ねている、なんて感想を見ましたが、フワがいなくなってありえない量の光が瞬いて「フーーワーー」という声がすれば想像するまでもなく結論は一つだと思います。
そして気合一発ワープで来れてしまったらひかるが努力して宇宙まで出てきた意味は…?
格好はつけるけど下地がないし、とんちんかんだから全く決まらない、最後までこの作品らしいラストでした。
良いところといえば変身バンクの歌自体はすごく好きだったのですが、5人全員あまり歌が上手くないのは、なぜ初の試みなのにわざわざこのメンツで??となんともいえない気持ちでした。
特に、ずば抜けて映像のクオリティが高かったミルキーに限って声がぜんぜん張れてなくて、元気いっぱいに動きまくって変身してるのに歌声に覇気がないという何ともいえない状態に…。
とにかく流し見るだけの1年間でしたが、ヒープリが今のところとても安心できる作りなのでホッとしています。
まだ2話ですが、まほプリ以降の数年間にちゃんとやってこなかったことをちゃんとやってくれる気がしています。
ホオズクさん、お久しぶりです。
削除>シリーズ構成:村山功の時点で嫌な予感しかなかったですが、2回目だし多少はマシになるかと思ったら世界観が違うだけでほぼ同じ味のものが出てきました。
個人的には「まほプリ-エゴ=空虚」という印象です。悪い部分を取り除いて漂白したら出来栄えは余計に悪くなりました。
>主人公ひかるの元アイドル声優の演技も最初から最後まできつかったです。笑い声やシリアスな演技のぎこちなさは最後まで変わりませんでした。
上手くなりませんでしたね。まぁ、スタプリの出来栄えを見ればそれも納得ではあります。ストーリーですらあの様だったのですから演技指導もできてなくても不思議はありません。演じる側も「このときのヒカルって何を考えてるんですか?」と質問しても答えがないような環境だったのでしょうから自力で上手くなるのは無理でしょう。
>フワがいなくなってありえない量の光が瞬いて「フーーワーー」という声がすれば想像するまでもなく結論は一つだと思います。
あの状況で他の選択肢はまず無いと思います。せいぜい「ロケットにデブリが衝突して、ワープしてきたフワが見たものはロケットの残骸だけであった」くらいでしょう。そんなオチが考えられない以上は想像の余地も何もありません。
>そして気合一発ワープで来れてしまったらひかるが努力して宇宙まで出てきた意味は…?
普通だったらドラマで解決するところなんですけどね。「会おうとする意思が素晴らしい!」と人間讃歌にすれば済むのに、「なんか知らんが宇宙飛行士になってた」で済ませてしまったのでドラマもクソもありません。
>良いところといえば変身バンクの歌自体はすごく好きだったのですが、5人全員あまり歌が上手くないのは、なぜ初の試みなのにわざわざこのメンツで??となんともいえない気持ちでした。
あまり決まっていませんでしたね。女児向けだとアイドルアニメも多いだけに厳しいです。ストーリーでも活かせていませんし、素材自体は有りなのに残念な出来栄えでした。
お疲れ様です。
返信削除まどかはあと1話主役回があれば父親ではない自分の意思を見せる事ができたと思います。
清楚な美人でしたのに勿体ないです。
オークション回でプルンスと仲良くドーナツ食べていたので、プルンスとセットで話を作ればもう少し展開の広がりもあったはずなのにと思いました。
えれなの肌の問題は「本当はやりたかったけど、できなかった」と思います。
昔だったら「血が出るまで手を洗う」とか「肌の色が原因で激しいいじめを受ける」シーンなどが描けたでしょうが今は時代が時代ですからね……
九衛門ファンさん、こんにちは。
削除>まどかはあと1話主役回があれば父親ではない自分の意思を見せる事ができたと思います。
私は無理だろうと考えます。できることをやらないのがスタプリスタッフだと思っているからです。やる気があるなら決意した後のマドカの話をやることも、最後の個人回の後に「留学自体は止めるの止めないの?」とうだうだ言っていたところで進展させることも、やれるタイミングはいくつもあったと思います。
>えれなの肌の問題は「本当はやりたかったけど、できなかった」と思います。
こちらも同様です。やり方はいくらでもあると思います。
プリキュアのリアリティラインなら直接的な描写や現実的な内容は避けても問題ないと思います。直近のハグプリでも主人公がイジメられる描写があったのですから必要な描写は可能だと私は考えます。
少し前に、トゥインクルの総評を匿名でリクエストした者です。
返信削除今回も大変、興味深い批評を書いていただき、ありがとうございました。
個人的な感想を言えば、最後まで見て、トゥインクルは、そんなに悪くはなかったかな、という印象を持っていました。
薄っぺらいストーリー、ちっとも掘り下げられない人物像、説得力のないテーマといった問題点は感じていましたが、娘に付き合い惰性で見ておりました。
それでも自分の中で2点、いい点がありました。
一つは、変身シーンです。歌詞、メロディーが大変キャッチーで、癖になりました。ふとした瞬間に口ずさんでしまうくらい、好きになりました。
もう1点は、最後の2回の追い込みです。村山脚本は、魔法使いの時もそうでしたが、最後の2回だけは、ぐっと来るものを感じてしまいました。
正直それまでの回は、見ても見なくても、どうでもいい話が延々と続くのですが、最後の2回はそれを補う勢いと面白さを感じたのです。
ただ、筆者さまの説得力のある文章を読んで、自分の感情(=トゥインクルを見て、一応満足した)は行動(=膨大な時間を掛けて、最後まで見通してしまった)に従っただけなのかも、と反省しました。人間(というか自分)は弱い存在で、ついつい自分の行動を正当化しがちなのだな、と改めて思った次第です。
私には2人、娘がいて、スマイルプリキュアから(惰性で)ずっと見続けてきました(スプラッシュスター、ハートキャッチなど、それ以前の作品も少々)。筆者さまの批評は、大変示唆に富んでおり、これまで何度も読み返しております。厳しいご指摘や鋭い分析も、私には小気味よく感じられます(かかれたコメントへの対応も、大変だとは思いますが、面白く読ませていただいております笑)。
個人的に好きなプリキュアのシリーズは、スプラッシュスターとプリンセスです。
プリンセスは、1回も見逃せないくらい全体的に完成度が高いし、主人公4人は全員尊敬したくなるような人たちで好感度がマックスですが、彼女らのあまりの崇高さに(特に春野はるかは、曹洞宗の只管打坐に近いような境地に最終回では達していたと思います。自分はいつ死んでも構わない。今、ここで、全力で生き抜くといったような・・・)正座して見なければならない息苦しさも感じています。
なので、もっと気楽に見られて、敵も味方もものすごく魅力的な、スプラッシュスターが一番が好きです。
筆者さまは、以前スプラッシュスターはそれほど評価していないようなコメントをされていた記憶があります。よろしければ、どのように見られているか、お時間があるときに具体的に教えていただけると大変うれしいです。
引き続き、興味深い評論を期待しております。よろしくお願いいたします。
筋トレ好きさん、こんにちは。応援ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります。
削除>以前スプラッシュスターはそれほど評価していないようなコメントをされていた記憶があります。よろしければ、どのように見られているか、お時間があるときに具体的に教えていただけると大変うれしいです。
そうですね。スプラッシュスターは私はあまり評価していませんね。
見たのがだいぶ前なので内容に関しては記憶がおぼろげですが、キャラ描写とプリキュアらしさの間で中途半端になってしまった印象があります。スプラッシュスターらしい部分は主役二人のキャラ造詣にあると思うのですが、バトルや初代っぽい内容などノルマの消化に絡められていなかったように見えました。
たとえば敵幹部はコミカルで濃いめのキャラクターが多いと思うのですが、そのキャラクター性を主役二人の掘り下げにつなげられていないように感じました。幹部は幹部だけで完結していて幹部が出ている間は主役二人の話が止まってしまっていて、お互いに邪魔し合っている構図になっていました。
バトルものという要素や前作までを踏襲するにしてもどう向き合うかなどノルマ的な部分とやりたいことを上手く折り合いをつけられていない、総じて完成度が高くない点が評価の低い理由です。全体的に良くできているとは言えないし、「スタッフのやりたいことはやりきった」と言えるほど思い切りのいい内容でもなかったと思っています。
貴重なコメントを頂き、誠にありがとうございました!
返信削除>たとえば敵幹部はコミカルで濃いめのキャラクターが多いと思うのですが、そのキャラクター性を主役二人の掘り下げにつなげられていないように感じました。幹部は幹部だけで完結していて幹部が出ている間は主役二人の話が止まってしまっていて、お互いに邪魔し合っている構図になっていました。
うーむ。確かに言われてみれば、その通りかも・・・。
たとえば、春野はるかとクローズの関係性と比べてみると、作品の違いは浮き彫りになる気がしました。はるかとクローズは全く違う立場同士ですが、お互いがかなり関係し合って、意図せずお互いを高めあってしまう構図は、(当初の予定通りではなかったそうですが)非常に見応えがありました。
それに比べてスプラッシュスターは、ご指摘の問題が生じていたと気付きました。
自分がスプラッシュスターを好きになったのは、湘南のような舞台の空気感や、郊外の素朴な雰囲気が何となく気に入ったのが大きかったのかもしれません。
引き続き、鋭い評論、楽しみにしています。よろしくお願いいたします。
>自分がスプラッシュスターを好きになったのは、湘南のような舞台の空気感や、郊外の素朴な雰囲気が何となく気に入ったのが大きかったのかもしれません。
削除「好き/嫌い」と「作品の出来が良い/悪い」は分けて考えるほうが健全だと私は思います。混同しないならば好きも嫌いもそのままで良いと思います。思い込みによる錯覚でない限りは自分の感じた感情ですから。
総評お疲れ様です。
返信削除序盤の頃はぺらぺらだけど魔法ほど歪んではいないな、位だったのですが最終回手前に来ても主人公が「決めつけは無し」と言いながら正に相手のことを決めつけたり、同じ宇宙人じゃないかと言うあたり十分歪んでいるなと思いました。
カッパードが不味いと言ったりアレルギー反応を起こしたらどうするのか気になりました。宇宙規模で人種が違ったら争いが起きないほうが不思議だし、多様性とは何なのかと。
劣勢BGMとミルキーのデザイン・変身バンクは良かったと思います。
強化フォームになるのが必殺技だけなのもあってか見た目の印象が薄かったのが残念です。
ヒーリングは香村さん初構成プリキュアなのでどう展開していくか楽しみです。
匿名さん、こんにちは。
削除>宇宙規模で人種が違ったら争いが起きないほうが不思議だし、多様性とは何なのかと。
最後も「ノットレイダーはノットレイダーだけで集落を作り、迫害されていたユニたちの星も特に変わった様子は無し」でしたもんね。問題だらけに見える様子をハッピーエンド扱いで映していて最後まで雑で無関心だと思いました。
>強化フォームになるのが必殺技だけなのもあってか見た目の印象が薄かったのが残念です。
私も見た目の変化はかなり薄いように感じました。バンク必殺技専用ならもっと見栄えのするデザインにしたほうが良かったのではないかと思います。
こんにちは。ここのブログは最近知りました。
返信削除で。ざーっと読ませていただきました。
他作品に関しては概ね自分も同じ感想を持ってまして。
厳しく書いてあるのは厳しいなりに納得していたのですが、
この作品だけは別でして。
自分は当作はわりと評価高いんですよ。
全体的に薄い作りなのは認めますが、キャラのブレが少なく、
書かれているテーマも割とストンと納得して観られたので。
外宇宙を楽しく冒険する前半から続いて、心の成長…内宇宙を
振り返らせる終盤の構成はうまいと思いました。
なんでこうも評価が違うのかな、と考えるに思い当たる点がひとつ。
ここ2、3作のプリキュアがあまりに惨かったので、今回は
期待のハードルをほぼ最低レベルにして観てたんですね。
おかげで従来気になるはずの欠点が気にならず、良いところは
ひいき目で見えてしまったのかもしれません。観る側のスタンスで
だいぶ評価って変わるもんだなと思った次第です。
ちなみにヒープリは香村さんが脚本・構成だけあって期待値を
ゴープリ程度まで一気に上げましたが、今のところ期待どおりです。
こちらでの感想も楽しみにしています。
とこまさん、はじめまして。
削除>期待のハードルをほぼ最低レベルにして観てたんですね。
私は意識的にやらないようにしています。
これを続けるとだんだん自分の中の「面白い」という感情が擦り切れていくと感じたからです。面白くないものを「まぁ良いんじゃない」と受け止めているとだんだん自分の気持ちを抑圧することになり、「面白い=つまらない」というパラドックスを起こし始めて、「アニメ=つまらない」みたいな一つの作品にとどまらない破滅的方向に進みやすいと思っています。
そうなるのは私にとって望ましくないことだと思ってからは、面白いかつまらないかはっきり分けて考えるようにしています。基本的に「どこをとっても面白い/つまらない」作品はあまり無いので部分的に「ここは良かった/ここはダメ」と具体的に切り分けて考えるのが健全であろうと思っています。
>ちなみにヒープリは香村さんが脚本・構成だけあって期待値を
ゴープリ程度まで一気に上げましたが、今のところ期待どおりです。
今のところは良いところも悪いところも香村さんらしいなという印象です。
感想は5話くらいまで終わってから書くつもりです。
スター☆トゥインクルプリキュアは、どんなことを「期待」して見ていたのでしょうか?
返信削除特に期待をした覚えはありませんね。近年のプリキュアはそういう水準にないと思っているので。
削除第一印象から連想したものという意味なら「1~6話」の感想を見ればわかるはずです。
> 楽しいと思わない以前にこんなものにスポンサーが付いて存在していることが理解しがたいです。
返信削除どういうものならスポンサーが付いていることが理解できますか?
視聴率、玩具売り上げ、キャラクターデザイン、ストーリーや設定など、色々な要素がありますが。
玩具会社がメインスポンサーの販促番組なのですから玩具を魅力的に描けているかどうかが最も重要だと思います。「お金は出すから好きなものを自由に作ってくれ」なんて言われて作っているとは思いません。
削除そういえば…と思い返したので見に来ました。
返信削除>オニギリを奇妙な物体扱いする宇宙人に「決めつけは無しだよ!」と言って食べさせ「美味しい!」と言わせるのが基本パターンでした。
少しでもSFを齧ってる人からはガンガンに突っ込まれていましたよね、これ。
例え摂取する成分が地球人とサマーン人で大差なかったとしても、調整されたゼリーが主食のサマーン人の胃腸がおにぎりを問題なく消化・吸収出来るかは甚だ疑問です。
「子供向けアニメにそこまで突っ込まなくても…」という声もあるでしょうが、それでも多様性を謳うならもっと気を使って欲しかったところ。
ノットレイダーについても、確かに行動を起こすまでの黒幕は蛇使い座のプリンセスでしたが、根本的には「母星を追われた難民・被差別民」であるにも関わらずそこはノータッチだったのがかえってびっくり。
星空連合って何の為に存在してたんでしょう?
匿名民さん、はじめまして。
削除>「子供向けアニメにそこまで突っ込まなくても…」という声もあるでしょうが、それでも多様性を謳うならもっと気を使って欲しかったところ。
あれは本筋だから無視するわけにはいかないと思います。ヒカルの人柄を描写する行いとして何度も繰り返し登場した以上はあれを正面から受け止めなかったら大半の描写や台詞もノイズ扱いしなければいけなくなるでしょう。
重要な場面なのにあんな内容になってしまったところがスタプリスタッフの病の深さの表れだと思います。
>星空連合って何の為に存在してたんでしょう?
スタープリンセス共々、偉そうなわりには無能ですよね。
もっと謙虚で「我々の力が及ばなかったばかりに…」みたいな態度ならまだ避けられない悲劇もあるから仕方ないね、くらいに思えたかもしれなかったのに。
蛇使い座が仕組んだのが悪いと言おうにもその蛇使い座を半端に追い込んだのはプリンセスたちの責任ですし…