『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第46話「気高き騎士竜たち」:感想

2020年2月16日

【ストーリー】

■積み重ね不足
・騎士竜との会話で決意を固めるシーンは大筋としては良かったのですが、説得力を出すには積み重ねが足りませんでした。コウとティラミーゴもピーたんも出番が少ないんですよね… 封印の辛さもピーたんが最近急に言いだしただけなので「何百年も動けなくなるのは辛いだろうな」と一般常識的な推測で想像することしかできず、実感が湧きません。

・個人的にはティラミーゴが「使命」という言葉でコウを説得したことが引っかかりました。
リュウソウカリバーを手に入れるときにコウは「使命も仲間もどっちも大事だ! 片方なんて選ばない!」と言っていたはずです。使命だからと騎士竜の犠牲を受け入れてしまうとリュウソウカリバーのときの発言と矛盾すると思います。ちゃんと後で整合性を取るのだろうかと少し不安を感じています。他に方法がないのに投げ出すのは無責任な印象が出てしまいますし、「俺も一緒に封印される! ティラミーゴたちだけに重荷を背負わせたりしない!」とかバランスを取っていく方法を考えてあるといいのですが。

■リュウソウブラウン
・次回予告に色違いのガイソーグが映ってるけど何だろうかと思っていましたが、思っていた以上に無から湧き出てきました。
あの状況をギャグで解決することは理解し難かったです。リュウソウブラウンがああなることは構いませんが、プリシャスがあれに付き合うことは絶対無いと思います。無慈悲に殺すのがプリシャスでしょう。
肉体が問題なら自分で着ないでコウたちに着せればいいだけだと思うので真剣味が感じられませんでした。

・セトーはうさんくさいまま長らく過ごしてきましたが、最後までうさんくさいまま退場しましたね。
何か感動展開っぽい雰囲気で消えていきましたけど私は全然そんな気になれませんでした。エラスの居場所をやっぱり知っていたり、ガイソーグもどきまで隠していたり、むしろ「まだ隠していることあるだろ!」という印象のままです。

■ドルイドンの真実
・「実はリュウソウ族はドルイドンより前にエラスから生み出された種族で、争い続けるリュウソウ族を滅ぼすためにドルイドンが生み出されたのだ」という真実が明かされました。
劇場版を見ていない私は「リュウソウ族ってドルイドンを倒す前から争っていたのか。心底どうしようもないな」と前提からわからないことだらけです。

・リュウソウジャーの世界だと「人類」ってどういう存在なんでしょう?
リュウソウ族から派生した生物なんでしょうか。全く別の種族だとするとエラスから見れば地球の原生生物として保護対象になるのではないかと思うのですが。

■ワイズルー
・生きてたけど生きてた意味があるのかよくわからない状況でいろいろ唖然とするばかりです。これから活きてくる、にはそんな時間があるとは思えないのですが…


【アクション】

■かっこいい、けど…
・リュウソウルを使ったバトルはかっこよかったです。
個々のソウルの能力とキャラのコンビネーションで少しづつプリシャスを追い詰めていく流れは、最近強調していた他人を信用しないプリシャスと仲間意識の強いリュウソウジャーとの対比として機能していました。映像もシチュエーションも良くて見応えがありました。

・ただ、ソウルを組み合わせて複合能力にすることには違和感がありました。それってマックスチェンジャーの専売特許じゃありませんでしたっけ?
マックスチェンジャーのほうが死に設定と化している状況でやられるとモヤモヤします。
公式ページによると、
 連係プレーが光るアクションは台本にはない中で、上堀内監督が肝入りで考えてくて演出してくれた戦い様だったのでした。 
だそうなので監督が設定を無視して暴走した結果なので論理性は求めるだけ無駄そうです。


次回はエラスの作り出した世界で「平和」とは何かを問い直す展開になるようです。
結論がわかりきってる話だと思うのでサクサク進行してくれると良いなと思います。

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