マジンボーン・第12話 『ドラゴンの暴走』感想

2014年6月18日
■守るものと守られるもの
・今回の軸は「守るものと守られるもの」に見えました。
ルークたち4人はドラゴンを守るために勝てないとわかってる戦いに命をかける。
その一方、翔悟は日常を守るために自分を省みずに戦い、そして暴走する。
結果的には守られる側だったはずの翔悟がみんなを守り、そしてパンサーを撤退に追い込んだ。
これはある意味では、4人の奮闘を踏みにじる結果と言えます

・勝ちと負け、世界と日常、自分と他人、守るものと守られるもの。
ある軸を中心に登場人物の心境が揺れ動く様がおもしろいですね。
そこがマジンボーンのストーリーの魅力だと思います。

■この世には勝ちと負けしかないのか
・今回、リーベルトの撤退前の台詞が不思議に思えました。
魔神がドラゴンに執着することに納得していたようですが、前半の兄弟との会話では「魔神は争いを好まない」と言っていました。
暴走するドラゴンの姿はその考えと相反するように思えて、なぜあんな凶暴なドラゴンに執着するのかとリーベルトが疑問に思わないことが不思議でした。

・その後に思いついたのですが、これは「この世には勝ちと負けしかないのか」というキーワードにかかっているのかもしれません。
重要なのは表面的な結果ではない。そこがポイントなのかもしれません。
今回のドラゴンの暴走と対になる存在、それはダークホースの暴走です。
ホースは前回の11話でドラゴンへの憎しみから暴走し、魔神に粛清されました。
しかし今回のドラゴンの暴走には一切手を出しませんでした。その理由はなぜなのか。
それは両者の行為の性質が真逆だったからではないでしょうか。

・ホースは憎しみに駆られるあまり、味方を犠牲にし、ただドラゴンを倒すことだけに囚われていました。
翔悟は逆に自分の身を省みず、守りたいものを守るために暴走を選びました。
魔神は両者の戦う本質を見抜いて介入するか否かを決めていたのかもしれません。
そこに物語の終着点の一端があるように思えます。
魔神をディセントするときに3人でラインを組むことにも意味を感じてきました。

■個人的な感想
・本当に宇宙人なのかと疑っていたのですが、どうやら本当にそのようです。
どうして姿かたちが地球人とそっくりなのか、格闘スタイルが似ているのかと疑問に思っていましたが、それも今回説明されて良かったです。
どちらも魔神が種の起源だったんですね。納得です。

・個人的にはリーベルトさんが大好きです。
折笠富美子さんで飾らない自然体の美人なお姉さんで、見てるだけで楽しいです。
今回の説明シーンも絵的にはリーベルトさんを眺めていれば満足だったのですが、リーベルトに興味のない人にとっては絵的に寂しく、退屈になってしまうのではないだろうかと少し疑問に思いました。
アップのときと引き絵のときの顔のギャップとか、見てて違和感を覚えるシーンがだんだん増えつつあります。
もう少し作画がほしいですね。

コメント

2 件のコメント :

  1. ボーンの属性              火・水・雷・土・木・風・時間・空間

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  2. > ボーンの属性              火・水・雷・土・木・風・時間・空間
    [色:0000FF]?、すみません。どういった意味でしょうか?[/色]

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