輪るピングドラム 第20話『選んでくれてありがとう』:感想

2011年11月27日
前回に引き続き、過去の事実を明らかにする回だった。
中でもキガの実態が明らかになったことは大きい。

冠葉と真砂子について
あの感じだと、冠葉は高倉家ともそうでないともどっちとでも取れる。
会に属するものはみんな平等に自分の子どもとするってのは宗教系コミュティではよくある。
晶馬に対しての態度が冷たいのは他人だからとも見えるけど、冠葉らしく女の前でかっこつけてるだけにも見える。

高倉家について
晶馬が高倉父の実子なのは間違いないようだ。冠葉は不明。陽毬は晶馬が拾ってきた。
ここで疑問なのは高倉母。組織の幹部なのにあそこに一度も見せないってのは不自然だ。
作劇上の都合で言ってもしゃべらせずにただ立たせとおくだけでいるだけで自然なはず。
高倉母も高倉家を作るために用意された人物なのかな。

晶馬が陽毬を救ったのは乗り換えじゃなく、実際に救いだしたみたいだ。
そうなると、高倉家の成り立ちが謎だ。
高倉父も子どもブロイラーを否定していたから、晶馬が陽毬を連れてきたら面倒を見る可能性はあると思う。
ただ冠葉の態度は妙だ。明らかに記憶を改ざんされている。
子ども時代にあれだけ深く関わっていたのに今は真砂子に素っ気ないのも記憶がないからだろう。

陽毬も晶馬もエゴを表に出してきたことで高倉家は崩壊の危機を迎えた。
主な原因がこれまで流されっぱなしだった晶馬が自分を持ち始めたこと。皮肉だね。
陽毬も晶馬も自我が明確になってきてバラバラになっていく。
だけど陽毬は晶馬に向いていて、晶馬も家族を捨てるわけじゃなく今までとは違う家族像を作ろうとしているだけなんだ。
これじゃ従来の家族を保とうと必死にやってきた冠葉が報われない…

冠葉も両親とは思想が違うことが明確に描かれて、両親とも仲違いor裏切りに終わりそう。
このままじゃ晶馬の総取りで冠葉には何も残らない。
冠葉好きとしてはますます真砂子を応援したくなる。

陽毬のダークな面といい、家族崩壊の危機といい、本筋はかなり重たい雰囲気だった。
それでも最後の陽毬の笑顔と3ちゃんのリボンで明るく締めて、週間アニメの1話として成り立たせた。
ピンドラスタッフの手腕には本当にシビれる!!!



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