『仮面ライダーガッチャード』第13話「とりもどせ！ユージョー×フォーエバー！」：感想

2023年12月3日

■駆け足からの牛歩

・錆丸の命のタイムリミットが薄ら寒く感じるほど展開がスローでした。

「UFOエックスを呼んで助け方を教えてもらう。それまで時間稼ぎをする」本当にそれ以外に何もありませんでした。

何もなさ過ぎて間が持たないから、前回タイマンですらボコボコにされてた先生が錬金刺又を持っただけで三姉妹3人相手に太刀打ちできるほど強くなっちゃってました。エクスガッチャリバーなんかよりもあの刺又のほうが強そうに見えました。刺又もプレバンで売るんでしょうか？

こういう話なら「敵が強い。勝てるかも怪しい相手を殺さないように時間稼ぎとかどうするんだよ？！」なんて流れで間を持たせることもありますが、作中でも弱体化してる扱いだったのでどうにもなりませんでした。ヴァルバラドの名誉挽回にも当然なりません。

敵側も最初から負けるの前提で実験していることが最初から明かされているのでマジで虚無でした。予定調和しかありません。前回の内容の一部を今回に持ってくるなり、今回の内容を膨らませるなり、何かできなかったんでしょうか。

・個人的には宝太郎によるUFOエックスの説得も何もないことにびっくりしました。

UFO呼べばいいじゃん！という解決策すら自力で見つけていないことに呆れました。UFOを呼べたのは錆丸の作った装置と錆丸の情熱のおかげ。UFO呼ぼうと思ったのはカジキのおかげ。未知なるガッチャを求めるのがこれって…　好奇心どころか思考能力すら怪しいです。

普通に行くならドレッドと戦うのはガッチャード、三姉妹はヴァルバラドにして「錆丸を救うために傷つきながらも仲間がUFOエックスを呼び出すことを信じて耐え続ける→UFOフォームで逆転！」という形にしたほうが今回のお話には合ってたと思います。

そうじゃないなら「俺の知らないことを気づかせてくれる仲間こそが俺のガッチャだったんだ！」みたいな話を入れたほうがまとまった気がします。

■消えた先生

・英語の先生が消されたまま終わっちゃったんですけど、次のドレッドの変身者にでも使われるんですかね？

ドレッドについて「この程度の錬金術師ではこんなものか」みたいな話をしていたので一般人に変身させても意味無さそうなんですが。

■スーパーガッチャードクロスUFO-X

・またドライバーに重ねるタイプでまた変身アイテムの個数を無視するタイプで嫌だなと思いました。結局はシステムを無個性化するんじゃベルトのギミックの意義がありません。

・デザインは普通ですね。UFOというモチーフをそのまま使った感じで良くも悪くもありません。

肩が物理的に上がらなそうなのでアクションは期待できなさそうです。武器のエクスガッチャリバーも鍔だけデカいのに刀身は半端に短くてかっこ悪いし取り回しも悪そうです。

・キックもかっこ悪かったです。張り付けにしてグルグル周回しながら蹴るって…　回りながら蹴るモーションがアッパレブシドーと被り気味なのも良くないです。

剣をベルトにして、必殺技のときにはまたベルトを剣にするモーションも段取り臭くてダサいと思いました。意外性ばかりに拘って「これ、かっこいいか？」とか「剣がベルトになるのってどうなの？」といった足元が見えなくなってる気がします。

■1クール経って

・これで13話終わったんですけど、まだ捨て回ばかりな印象でガッチャードという作品の形すら見えてきません。

販促にマイナスのやる気しかないようなのでクリスマスまでは話が進む気がしません。下手すれば正月回など余計なことをしなくて済む1月中旬くらいまではこんな調子が続くんじゃないかなと思っています。

・どう見てもやる気が感じられないのに長谷川さんの登板は多いことが不思議です。

やる気がない捨て回だから登板しないならわかるのですが登板してる割には内容を感じない無気力回ばかりで不可解です。登板してない内田さんのほうが本命のシリーズ構成なのでしょうか…？

次回は新しいレベル10が出てきてまた強化フォームが追加されるみたいです。

リバイスといい、強化フォームを立て続けに出すの好きみたいですね。私は腰が入ってない感じで嫌いです。「片方嫌われてもどっちかはハマるように」なんて考えは逃げだと思います。販促番組なら「実際に使われるところを見たら好きになるから大丈夫です」くらい言ってほしいものです。

フクロウの目 2nd