『王様戦隊キングオージャー』 第41話「宇宙を救う時」:感想

2023年12月17日
■予定調和
・ラクレスの裏切りも不死身を殺せる力がダグデドに向けるためなことも見え見え過ぎて意外性がゼロでした。1クール目から予想がついていた展開を41話になってそのままやられても退屈です。

・個人的には不死身アピールに違和感を感じてしょうがなかったです。
冒頭の前回の振り返りで「ギラの不死身さもダグデドの与えた力だったんだ!」とかわざわざ強調してる時点で「え、急に何の話?」って感じだったのにラクレスまで規定事実のように語り始めて戸惑いっぱなしでした。
まさか「俺様は不死身だ!」っと言って前回反動で動けないはずの中動いていただけで不死身設定を解説したつもりになってるんでしょうか???
ダグデドが不死身に見えたことがないのも違和感の原因の一つだと思います。単に傷一つつかないほど強いだけだと思っていました。せめて細切れにしても即再生するとか見せておけばダグデドは不死身という話までは納得できたかもしれないのに。

・このままダグデドが不死身を攻略されるとアホらし過ぎます。
「残念でした! 俺様は不死身じゃなくて”不滅”。オツムちゃんには難しかったかな~ でもそのアホ面だけは楽しめたぞ。褒めてやる(ラクレスをあっさり殺す)」くらいやってくれないと格が保てないのですが、やられてもじゃあダグデドどうするんだよ?ラクレス引っ張った意味ないじゃんって話になるので困ります。
相変わらず面白くなる余地が見当たりません。

■ラクレスの謎理論
・ダグデドを説得するラクレスの理屈がさっぱりわかりませんでした。
国民を宇宙船に乗せて他の滅ぼすのに使うって、チキューの人間に何ができるのでしょう?
「特別なのは王様だけ」と散々やってきた作品で民の力を説かれても説得力がありません。
そういう手駒ならキョウリュウジャーのデーボス軍がもういるんじゃないんですか? それともデーボス軍ってダグデド関係なく自然発生した宇宙生命皆殺し軍団だったんですか? 恐っ。
キョウリュウジャーはコラボだから正史上には存在してないと仮定しても、「じゃあ五道化って何」という疑問は消えません。今回も「五道化になると与えられる力」とか言ってましたから五道化も元はどこかの星の住人である可能性は高いはずです。ダグデドが1から作った存在ならばダグデドはせっかく作ったのだから使いたがるでしょう。人間を使う理由が見当たりません。

「王様がいなくなればチキューは滅ぶ」に至っては1ミリも理解できませんでした。
あの…トウフとバグナラクはクーデターが起きたし、ンコソパに至っては王様が逃亡してたはずなんですけど… 王様いなかったのになんで滅んでないんですかねぇ…
もっと言うと、「じゃあキングオージャーを地球に飛ばしてる間に王様不在のチキューを放置して滅ぼしておけば良かったじゃん」まで言えちゃうんですよね。王様不在の間に国民をまとめて滅びを防いだラクレスとダグデドが本物の救世主になってしまいますよ。めちゃくちゃにも程があります。

■アホすぎて言葉も出ない
・爆弾はアホ過ぎて呆れるばかりでした。基本的に国民の姿が見当たらないジェラミーに至っては誰が用意したと思っていたのでしょう。

・また洗脳されてる側近たちには呆れすぎてひっくり返りました。
前に洗脳されたときも身を挺して庇い、シオカラに至っては国と引き換えに救ったのにまた同じ方法で洗脳されたんですか?!
徒労にも程がある展開で正気を疑いました。側近は元々存在意義が見当たらないキャラばかりなのにここまで足を引っ張らせてどうするんでしょう。存在意義を感じない空気どころか視聴者からヘイトを向けられるレベルだと思います。

・くすぐるとかもっふんを煮ようとするとか、ギャグっぽい雰囲気にしていたことも逆に不可解でした。
…正気ですか? とても笑える状況じゃないのに本気で笑わせようとしてきているみたいでもはや怖かったです。作中のキャラじゃなくてスタッフにサイコパス感を感じてしまいました。


次回はラクレスとギラでダグデドを倒そうとするようです。倒せても困るので全く盛り上がる気がしません。
しかも最低でも尺の半分は長々とラクレスの経緯を話し、それに「そうだったのか…!」と反応するギラをちくいち描くことになるのがわかりきってるので更にうんざりしています。





コメント

4 件のコメント :

  1. ダグデドはマジで次回退場だと思う
    最初からデズナラク8世なんて比べ物にならない強い敵が現れたという絶望的な状況でお見合いやアイドル回をやるにはどうするかの為に作られたキャラだったのでは
    正直こいつがラスボスで盛り上がる気が全くしないし

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    1. そういう可能性も考えられると思いますが、私は否定的です。
      その目的なら五道化で事足りると思うからです。わざわざラスボス候補につけなくてもいいと思います。

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  2. 不死身属性やシュゴッドを操るといった能力はグローディに割り当てられていたはずであり(厳密には死んだシュゴッドだけですが)、ダグデドやギラの能力と言われると違和感しかありません。
    元はグローディとダグデドを同じキャラにするつもりが、話や演者の都合で別にしたけどストーリーはそのまま進めた…とかでしょうかね。

    ダグデドは例え次回倒せてもグローディの力で復活とかミノンガンの秘密とか映画で出てきた死後の世界から自力で戻って来るとかいくらでも使えるものはありそうなので期待はできないですよね。
    ただこのままだと盛り上がり所が本当にないので茶番でもいいから一度倒してほしいところです。

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    1. >元はグローディとダグデドを同じキャラにするつもりが、話や演者の都合で別にしたけどストーリーはそのまま進めた…とかでしょうかね。

      なるほど。それは有り得そうな話ですね。
      不死身も操る能力もグローディと符号する点が多いと思います。

      >ダグデドは例え次回倒せてもグローディの力で復活とかミノンガンの秘密とか映画で出てきた死後の世界から自力で戻って来るとかいくらでも使えるものはありそうなので期待はできないですよね。

      それだと「不死身」と実質的に変わらないので萎えるでしょうね。不死身を殺せる力が言葉遊びにしかなりません。
      今重要なのは死ぬか死なないかではなく、退場するかしないかなのでそこを外しちゃうと何の解決にもならないでしょう。
      「ミノンガンが実はダグデドより上の五次元人で~」みたいなのも同様です。

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