『王様戦隊キングオージャー』 第26話「新王国の誕生」:感想

2023年8月27日
■全て消化試合
・デズナラクの撃破にカメジムの正体バレ、新王国の建国と予想以上に消化試合の流れが多かったです。
特に意外な展開も真っ当な盛り上がりもなかったので見てるこっちも消化試合モードで退屈でした。

■部外者が謝っても仕方ないような?
・ギラのデズナラクへの説得と謝罪はよくわかりませんでした。ギラがそう思ってやるのは自由なんですけどそれでデズナラクが納得するのが不思議でした。
デズナラクは別に地上人に謝ってほしかったわけじゃないと思います。自分たちの境遇の辛さや怒りから破滅的な侵略に至ったのであって地上人自体は大して恨んでないと思います。2千前の先祖の罪が知ったことでないように、現代の地上人への怒りも知ったことではないと思います。恨みで言うならバグナラクの先祖への恨みが深いんじゃないでしょうか。
強いて謝るとしたら偏見を広めたジェラミーだと思います。あんな伝説を残したせいで地上人には偏見が残り、デズナラクも卑屈になったのですから。

・あれならギラはジェラミーがデズナラクに謝罪するきっかけに留めたほうが良かったんじゃないかと思いました。
「過去の過ちを問うわけでもなく未来のために活動するわけでもなく、今はまず目の前にいる自分が傷つけたデズナラクに謝罪する」
ということはジェラミーの贖罪においてはそこそこ重要なことだと思います。大言壮語と地に足の着いて無さには定評がありますからね。これくらいからちゃんとやるほうがダメダメなジェラミーが王になるなんて壮大な話にも説得力が出せると思います。

■だから先に言え
・バグナラク人は元は普通の人間で人間がシュゴッドを食べて変化した姿だそうです。
…だからなんでそういうことを黙ってるんだよ!それを先に地上人に説明したら印象も変わるでしょうに。
いつ死ぬかわからないと知った上で「待っててくれ」って言うのも外道過ぎると思いました。待ち合わせ場所に行ったら息絶えてたらどうするつもりだったんでしょう?

・個人的には意外だったのはバグナラク化は別に過酷な環境で生きるためとかではなかったことです。
話だけ聞く分には「やっぱりバグナラク人が悪いのでは? 共存してたシュゴッドを食べて人外の姿になって襲ってくるとか恐ろしすぎるでしょ」と思ってしまいました。
結局2千年前の状況がわからないから何が正しいのか全然わかりません。2千年前もカメジムが焚き付けた話からすると「このままだとシュゴッドを利用する他国に滅ぼされます」とか煽られて最初は自衛のためにシュゴッドを食べ始めたんですかね?

・ジェラミーが「バグナラクは地球のウンコだ!」とか言っていたのは何だったんでしょう?
てっきりバグナラクの侵攻は生態系の管理のためだとかそういう話になるんだと思っていたましたがバグナラク人が人間だと判明したことで全然意味がわからなくなりました。文字通り「シュゴッドを食べる糞みたいやつらなんだ」という罵倒でしかなかったんですか?
 
■カメジムの正体
・今回のバグナラク侵攻どころか2千年前の戦乱もカメジムの策謀の結果だったそうです。
2千年以上生きてたやつがジェラミー以外にもいたんですね。そしてジェラミーはデズナラクに出入りしている間すらカメジムの存在に全く気づかなかったわけですね。ポンコツ罪が増えました。
目的や存在が謎ですが、次回予告からするとカメジムは宇宙人なんでしょうかね。

・ところで神の怒りは何だったのでしょう?
黒幕の正体が不明なままです。大量のセミシュゴッドはバグナラク村(仮)で出てきましたがその因果関係も不明なままです。
A)カメジムは関係ない。全く別の黒幕。
B)地上人の力を削るためにカメジムが神の怒りを引き起こした。
C)神の怒り自体は副次的な出来事。本当の目的は地上人をたらふく食べたセミシュゴッドをバグナラク人に食べさせて侵略に備えて強くすること。
D)神の怒りはバグナラク人に同族を大量に食われたセミシュゴッドがパニックを起こしたことが発生原因。そうなるように仕向けたのもカメジムだしセミシュゴッドに指向性を持たせたのもカメジム。元はと言えばバグナラク人がセミシュゴッドを食べないといけない状況に追い込んだやつが悪い。
どれも状況証拠程度で大した根拠が見当たりません。何だったんでしょう?

■話の途中ですが商品です
・黒いちびタランチュラこと「タランチュラアビス」はプレバンで販売予定です!

・クワガタとかをマスコット化する気はどう見ても見当たらなかったのにタランチュラをマスコット化しようとすることは意味がわかりませんでした。
これならデズナラクを黒いタランチュラナイトに乗せて戦ったほうが「シュゴッドがデズナラクに協力しているだと?!」とショッキングな展開に持って行きやすかった気がします。


次回からは新章突入で宇蟲王と戦い出すそうです。
…え、宇宙?って感じです。結局カメジムはマジでブレドランだったのでしょうか? 王様の話はもういいの?とかバグナラクはこれで終わり?とか、戸惑いが強くて飲み込めないことだらけです。
個人的には敵の虫モチーフは継続するらしいことが奇妙だと思いました。バグナラク人はシュゴッドを食べたからああなったというのなら宇宙人は別の姿のほうがわかりやすいと思います。「惑星を渡り歩いて星々のシュゴッドを食べ歩いている」とか関連する設定があるんでしょうか?




コメント

2 件のコメント :

  1. こんにちは。こちらも(ある意味)最終回となったキングオージャーですが、情報をまとめる尺が圧倒的に足りてませんでしたね。
    後先を考えないでその場その場のノリで脚本を書いていたら、こうなることは分かってたはずなのに…
    新章は宇宙ですか。CG背景がまた使いやすそうな短絡な設定だと思いました。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >情報をまとめる尺が圧倒的に足りてませんでしたね。

      私は今回の時間が足りなかったわけではなく、普段からやるべきことをやっていないことと単純にまとめるほどの内容が無いことが問題だと思います。
      要素が多すぎるからまとめきれないのではなく、まとめるほどの要素がないのに終わった感じを出そうとしているから視聴者がついていけないのだと思います。

      >新章は宇宙ですか。CG背景がまた使いやすそうな短絡な設定だと思いました。

      背景の実在感が無くてもいいのは楽そうですね。たぶん向こうから勝手に地球に来るだけなので「敵宇宙船内での幹部会議」みたいな場面以外はこれまでと背景も大差ないんじゃないかと思っていますが。

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