『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』 第49話「さいごのおもいで」:感想

2023年2月19日
■画面に映される空虚
なんか超強いヒトツ鬼が生まれたぞ→タロウがなんかすごい力で倒したぞ!
ワー、オモシローイ。ドンブラザーズサイコー。井上ステキー。

■タロウの変化
・ソノシたちのことを忘れていて、なぜかタロウの記憶が曖昧になっているようでした。
…タロウが人間かすらわからない状態で「何がどう変わったのでしょうか?!」と言われても困るんですよね。ドン王家自体がわけわからん上にムラサメや獣人など人工生命体を作っているのでタロウが本当にドン王家の人間なのかすら定かではありません。
「すごいです! 得体のしれないものが得体のしれないものに変わりました!」と報告されても理解しようがありません。しかもソノシたちのことじゃ「忘れてもいいんじゃない?」と真剣な問題だと思えません。
強い強いと持ち上げていましたけどそれも「でもドンキラーが来たら勝てないんだよね…」となりますし。
展開に気持ちが全然ついていけません。

・井上の思考に乗ってやって真面目に考えるならタロウの記憶が消えた意味は、最終回の最後で記憶が消えて知らないメンバーとまた1話からやり直しになるってところでしょうかね。
「戦隊は1年かけて世界を救ってもまた次の戦隊が始まってまた世界が争いに巻き込まれる。それを表現したんだ」とか言いそうです。

■ナツミ
・警察に追われる犬塚を拒絶したり、雉野の粉かけたり、嫌な女をやってました。やっぱりそういう路線で行くみたいですね。
個人的には徒労感が強いです。ナツミのことは全然知らないけど犬塚があれだけ必死になるからには良いところがあるんだろう。少なくとも犬塚にとってはそうなんだろう、と盲信する以外に道が見当たりませんでしたが結局はパパ活してるような悪女でした。
そりゃそういうこともあるでしょうけど、それをオチにされても困ります。最初から「この話は性悪糞女のために善人が必死になって結局報われない話です!」と言ったら誰も見てくれないとスタッフも思ったからこういう構成にしたんでしょう。
「相手に虚像を見ていたのは雉野も犬塚も同じ」みたいな話ならまだわからなくもありませんけど、そういう話ではなさそうなんですよね。


次回は最終回です。
展開を投げるだけだと思うので特に何も思うことがありません。ここで本当にムラサメとかすら一切出さずに終わるくらいの覚悟があればまだしもそういうのも無いでしょうからね。本気で壊すつもりで投げる覚悟すら無い腰の引けた投げ方では何も面白くありません。自己陶酔オナニーを見せられても気持ち悪いだけです。



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