『機界戦隊ゼンカイジャー』 第9話「世界海賊、愉快ツーカイ!」:感想

2021年5月2日

■個人的には介人の株が下がった
・次回予告の感じのとおり、怪人周りはギャグ中心であり、その過程でゾックスと小競り合いをする回でした。
追加戦士を持ち上げるために既存メンバーが踏み台にされる展開は珍しくありませんが今回は主人公が地べたに踏みつけられてるように感じました。

・個人的には元々介人の株が低かったので更に下げる展開に「え、これで良いの?」と感じました。
第一印象が最悪でしたし、その後もあまり見直すほどの見せ場は感じませんでした。どちらかというと「いつになったら印象が良くなるシーンが来るんだろうな?」と思って見てきました。今回は負けたとかそういう直接的な優劣以外で株が下がりました。

・特に最初はたたいてかぶってジャンケンポンなんて無害なお遊びを用意していたのにゾックスから仕掛けられたらあっさり真剣勝負に乗ったところで、え?と思いました。
そんな理由で下手すれば死ぬかもしれない勝負を受けるタイプだったんですね。普通に倫理観がヤバそうに見えました。前も言いましたけど、「世界で初めての~」に異様にこだわる人物との組み合わせとしてはマズいと思います。いつか「そっか! 悪人でも歴史の教科書に載るような伝説を作れるじゃん!」とか言い出さないか不安です。

・カワシワモチワルドを狙った勝負の最中に文字通り手で足を掴んで引っ張ったりするのも情けなかったですが、直前まで「海賊?!すげー!」とか言ってたのにいざ自分が被害にあったら「泥棒は止めろ!」とかマジレスし出したこともがっかりしました。
1話で自分も他人に迷惑をかけても平然としていたのに一般論でマジレスされても違和感があります。せめて「ウチのことは俺が埋め合わせするからいいけど、他の店は止めろ!」とかくらいにして欲しかったです。ゾックスを悪党とみなして世界を守るゼンカイジャーとして戦うなら、たたいてかぶってジャンケンポンなんて用意すべきではないでしょう。

■ゾックス
・見た感じのとおりの海賊で享楽的だけどこだわりはあるキャラのようです。
略奪の是非はさておき、最後の負けを自分から認めるシーンは好感度が上がりました。ゾックスのほうは脚本の意図が正常に機能していたと思います。

・装備に関連して介人の両親のことなどがわかるかと思いましたが、奪っただけだから特にメインストーリーにはつながる感じはしませんね。
この設定はメカニックがいないから今後のスーパー化やロボを用意するために使われるんでしょうかね。

■ツーカイザー
・剣は刃渡りが短過ぎて格好がついていないように見えました。舵輪が大きくて目立つので尚更刃渡りの長さが欲しいです。

・今のところフォームチェンジと言うほどの能力がなく、基本フォームのゴーカイジャーのほうが素手武器何でもありのスタイルで上位互換のように見えるところがちぐはぐだと思います。
基本フォームとオーレン、シンケンがあってその上位フォームとしてゴーカイがあるほうがしっくり来そうです。人気重視で考えて機能性で選んでない玩具の歪みがもろに出てしまった印象です。


次回は界賊連中の素性やゾックスの人となりについての回になりそうです。
最近の戦隊のペースだとあと2,3話もすればすっかり味方になってしまうんでしょうね。


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