『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第49話「快盗として、警察として」：感想
【ストーリー】
半分ギャグ回だった咲也と初美花の話から快盗たちが化けの皮の作り方を知らないことなど最近の展開まで取り入れてあったのはさすがだなと思いました。こういう風に全体の構成がしっかりしてると多少引っかかるところがあっても、「まぁ後で活きてくるだろう」と思えてきます。
・ザミーゴの記憶読み取り能力は唐突に感じました。
スパイもいたことだし、そこは警察のデータベースでどうにかできなかったものかと思いました。
ザミーゴに限りませんがコレクションではない怪人の自前の能力は不透明に感じる部分がありました。コレクションのほうは因果関係や対策が明確な分、自前の能力は理不尽感を強めに感じやすいです。この辺は上手く落とし込めなかったかなと思います。
■快盗として、警察として
・圭一郎は結局魁利の助けにはなれませんでした。
今更救えるのもいろんな意味で都合が良いから仕方ないですね。見知らぬ大多数を救うために戦うのが警察であり、そこからこぼれた特定の個人を取り戻すために戦うのが快盗なのでどうしようもありません。仮に圭一郎が職務を捨てて魁利を助けたとしても第二第三の魁利が生まれることになってしまうでしょう。
・それでも魁利の救いにはなっていたと思います。
みんなを助けるお巡りさん、こそが魁利にとっても圭一郎の良さであり、そんな圭一郎から警察を辞めてもいいとまで言われただけで充分気持ちは救われたと思います。
【アクション】
氷を挟んだザミーゴと魁利の変身シーンもばっちりでしたし、魁利と圭一郎の会話の裏で朝日が昇るシーンも情景に合っていました。ルパパトはストーリー面ではドラマに力を入れているので今回はアクションよりドラマシーンの撮影に力を入れるのは正解だと思います。
次回は先にザミーゴのほうにケリがつきそうな雰囲気です。
ドグラニオを宙ぶらりんにするのは良くないと思うのですがどうするのでしょうか。
"夜"野魁利と"朝"加圭一郎は今回の演出を見るとそれぞれの立場を表した名前なのかなと感じました。罪悪感に苛まれていた魁利に朝日が差し込む描写は良かったと思います。
返信削除今回も手堅い出来であと2話も楽しめそうですね。
ザミーゴの読み取りは自分も唐突だなと思いました。ザミーゴが記憶を読み取り、それを頼りに人間社会に溶け込むギャングラーが1人くらいいたら気にならなかったかもしれません。
ザミーゴに限らず、戦隊が2チームいることで少し敵側の描写がおざなりになっている部分もあると思います。ですが戦隊側のストーがここまで面白いのであまり問題ではないと思いました。
えだまめさん、お久しぶりです。
削除＞"夜"野魁利と"朝"加圭一郎は今回の演出を見るとそれぞれの立場を表した名前なのかなと感じました。
快盗の漢字は暗い系で警察は明るい系で分けてありますね。名前を決めた当初の予定通りに進んだということでしょうかね。良いことです。
＞ザミーゴが記憶を読み取り、それを頼りに人間社会に溶け込むギャングラーが1人くらいいたら気にならなかったかもしれません。
ザミーゴ自身で何かあったらなぁと思います。組織に属さず一匹狼でやって来れた理由にもなるでしょうし。それこそ「ギャングラーにも知られず、そういうコレクションを隠し持っていた」でも通るでしょうし。
他にもニュースで報道されたわけですから「人間の世界っての便利だよな。こういう情報が簡単に手に入る」とSNS経由などで知ったことにしてもそれはそれでザミーゴの狡猾さなどを描けたと思います。
＞ザミーゴに限らず、戦隊が2チームいることで少し敵側の描写がおざなりになっている部分もあると思います。ですが戦隊側のストーがここまで面白いのであまり問題ではないと思いました。
基本的な構成に関しては私も不満はないですね。快盗と警察のドラマで割り切った分の面白さはあったと思います。
敵に関しては扱いは小さいなりに、もう少しドラマを盛り込むなり最後にまとめて片付けずに段階的に進めるなり、改善点は有ると思いますが。
こんにちは
返信削除今回のは面白かったと思います。かいりと圭一郎の関係が素敵ですよね。
行動が本当に圭一郎らしかったと思います。
見ていてつい、「かいり～快盗とかそんな大声でいっちゃダメだよ～。聞かれたらどうすんの。圭一郎も困っちゃうよ」と言いたくなってしまいましたが。これもストーリーにのめり込ませてくれた故の焦りのような感じでした。そのくらい面白かったです。
展開も二人のやり取りも良かったのですが、一つだけ気になってしまったことがありました。
圭一郎が一緒に戦えないって部分です。流れも内容的にもドラマのままの方が良いとは思うのですが、ザミーゴと二人で戦わない理由がちょっと謎な感じがしてしまいました。
今までも共闘はしてきたし、何より、警察としてもザミーゴは何とかしないといけない存在のはずです。快盗たちの大切な人以外にも失踪している人はたくさんいます。
その人たちを救うことは警察としても追っているであろう大量失踪事件の解決にも繋がり、快盗以外の多くの人々を救うことになります。もう失踪した人がかいりのお兄さんたち以外全員化けの皮になってしまっているなら、話はまだわかりますが、その確証は持っていないはず。
でも例え３人以外全員化けの皮になってしまっていたとしても、３人もの失踪者を救うことが出来るならば、むしろ一緒にいった方が警察としてはいいはずです。普通に考えたら。
そこの違和感があったので、圭一郎には警察としてどうしても今やらなくてはいけないことがあるという設定を入れた方が良かったような気がします。ドグラニオのこととかで。
二人のやり取りがすごく良かったので、そこが明確になっていれば言うことなしだと思います。
なんか「踊る大捜査線」を思い出しました。青島が「目の前で傷ついている人を助けられないなら、こんなバッジ要らねえよ」って言うドラマの何話目かの場面。
長くなりすみません。
でもやっぱり圭一郎が好きですね。
匿名さん、こんにちは。
削除＞見ていてつい、「かいり～快盗とかそんな大声でいっちゃダメだよ～。聞かれたらどうすんの。圭一郎も困っちゃうよ」と言いたくなってしまいましたが。
マジレスすると、私はあの場面での魁利はそうなってもいいと考えていてもおかしくないと考えます。魁利は「どうして怒らないんだよ？！」と言っていたくらいですから、見つかったら見つかったで「人が集まってきたよ。快盗を捕まえなくていいのかい、お巡りさん？」と挑発してもおかしくないと私は思います。
＞そこの違和感があったので、圭一郎には警察としてどうしても今やらなくてはいけないことがあるという設定を入れた方が良かったような気がします。ドグラニオのこととかで。
巨大化した雑魚怪人が現れたことがその理由だと私は思ったのですが、匿名さんはあれでは不充分であるという認識を持たれているのでしょうか？
雑魚とはいえ街中で放置すれば多大な被害が出るのは明らかだと思います。それはきっとザミーゴにさらわれた被害者よりも多くの人数になるでしょう。あのシーンでの圭一郎の葛藤はそういう意味だと私は解釈しました。
今回はドラマ面の、演出が素晴らしかったですね。アクションは安定していましたがドラマの撮り方にやや不安があった杉原監督でしたが、今作では演出も見事で、今後の戦隊を支える人材がまた一人生まれたなあと喜ばしいです。
返信削除ストーリーも毎回レベルが高い一方で、やはり中盤の話の動かなさと終盤の駆け足が気になります。破綻なく1年間キャラクターとドラマを書き続けるだけでも十分な仕事ではあるのですが、それゆえにさらに改善できる箇所が目についてしまうというのは贅沢な悩みではあります。
ジュウオウジャーでもルパパトでも幹部の退場が終盤に集中しているので、幹部を増やして一人を最強ロボ登場回あたりに回すと全体のバランスが取れるのではないかと思いました。
＞今作では演出も見事で、今後の戦隊を支える人材がまた一人生まれたなあと喜ばしいです。
削除実績ができたのは安心ですね。脚本家やスーツアクターなど何かと高齢化の問題が無視できなくなってきているニチアサでは朗報だと思います。
＞破綻なく1年間キャラクターとドラマを書き続けるだけでも十分な仕事ではあるのですが、それゆえにさらに改善できる箇所が目についてしまうというのは贅沢な悩みではあります。
私はある程度は構成が固めたがゆえの副作用かなと考えています。
敵幹部やザミーゴなど大枠を動かすことを避けているように感じる部分が少なくありません。動かさないなら動かさないで、段階的に進展があるようにするとか「あと一歩だったのに！」という実質的に動かないがメリハリのある展開など一工夫ができるようになると良いのかなと思っています。